日記帳

2006年04月23日(日) 家庭訪問

娘の週末限定人生ゲームブームは続く。お声がかかるたびに目がうつろになる夫とカーサン。

娘はあくまですごろく的に楽しんでおり、早くゴールしたら勝ちだと思っている。ちっちっちっ。勝負は所持金ですから。←オトナゲない
※いちいち泣かすのも面倒くさいので、つい毎回うやむやに終了してしまう。そのくせ、ほんとはカーサン勝ったんだけどね、などと夫につぶやいたりし、夫に「1位は賞金もでかいんだよ」とたしなめられる始末。ルールブックみてもオラよくわがんね(得意のケツまくり)。

約束手形をもらっても「やった!」と喜ぶ4歳児に、何故これをプレゼントしてくれたのか、夫は大阪のじじばばが恨めしいらしい。もうすぐ会えるじゃないの>GW帰省。ばーんと言ったれ。ばーんと。←絶対できない

===

先週、幼稚園の新しい担任の先生が家庭訪問にやってきた。元気印の、大きな目ぱっちりの(おてもやん化粧の・・・ああついに言ってしまった・・・)おねえちゃんだ。

去年は年少だったので、担任が二人いた。はっきり訊かなかった私もアレかもしれないが、二人のうちどちらが保育の主導権を握るのか知っておくべきだったのかもしれない。こういう面談という貴重な機会があっても、なんというか、手応えがなくてねえ。お互いに譲りあっているのか、けん制しているのか、たぶんどちらも無意識なんだろうが。

今年の先生は、話が早い気がする。飲み込みが早い。

あらかじめ持病についての簡単な説明を実用箋1枚にまとめ、持病絡みの話開始と同時に先生に手渡した。話し合う間に、彼女がそれにメモっていく様子や、切り返してくる質問が実に的を得ていて、カーサン「おっ」「おっ」と内心目を見張った。
※正直言って、幼稚園の先生ってあんなもん(去年の話ね)か、と期待していなかったもので。ほほほ。

投げ込んだ石が、ぽちゃんと小気味良い音を立て、跳ね返ってくるおつりすら感じた家庭訪問であった。

去年は投げても投げても無音でねえ。耳に手を当てて「・・・」と待つことが多かった。医療者でもない、患者側の当事者でもない、「世間」ていうのはこんなもんなんだな、と思っていたのだが。
※失礼な発言でしたらご無礼お許し願います。

去年の担任の先生が「受容」だとしたら、今年の先生は「理解」の人のように思う。「受容」も有難かったけど、「理解」はやはり嬉しい。一歩踏み込んできてくれるがする。

と、担任の先生についての評価になってしまったが、もしかしたら、他ならぬカーサン自身の「慣れ」、或いは、「受容」→「理解」という変化のせいかもしれないなあ、とも思ったりして。

そして、今年の先生は娘に寄り添ってくれるのでは、と期待してしまう反面、悲観的カーサンは「予想が外れたとしてもがっかりすんなよ」と自分に言い聞かせている。ははは。いつものことだ。



2006年04月19日(水) 初りつこさんち

りつこさんちに娘とふたりでお邪魔した。

頑張れば自転車で行ける距離なんだが、途中でお腹がぴーひゃら言い出したら漕げるものも漕げん。地下鉄乗り継いでゴー。「自転車でなら10分と少しのキミの家なのに」というマッキーの歌のようだ。

教わった道順どおりに歩きながら「もうすぐゆいちゃんちだよ」と娘に声を掛けたら「ちびくんちはどこなんだの?」と言う。二人でワンセットと覚えているようだ。ちびくんちはまた今度(←勝手に決めるな)。

朝の10時からお邪魔して、夕方17時すぎまで居座る私達。その間、アツロ氏は仕事部屋に軟禁ですよ。ごめんなさい。「リビングに出てこられないのって辛いんだよ?」と夫に言われました。

初めてのりつこさんち。落着くってこういうことなんだな。お尻に根が生えそうだった。いや生えていた。こんなにしっくりきてしまっていいのだろうか。

大人はほとんどずっと食べ続けていて(なにもかもうまかった)、オコサン二人はゆっくり意気投合し、そのうちコマネズミのように遊び始めた。ああ、なんて楽しいの。

りつこさんの力作を食い入るように拝見し、次々出してくれるハンドメイド本を読み漁り、カーサン大満足。

途中でしーなちゃんが学校から帰ってきて、ひょろりとご飯を平らげ、風のように遊びに出掛けていった。普段4歳児ばかり相手にしているので、おばちゃん緊張してしまった。ついついじーっと見てしまい、しーなちゃんもさぞかし・・・。すまなかった。「少女」の気配にどきまぎするなんて、カーサン本格的におやじ化してるね?

ゆいちゃんが「おねえちゃん・・・」と慕う様子がほんとに愛らしくて、姉妹っていいなあ、としみじみ。一直線だなあ、妹の気持ちは。

ビデオでも観ようよ、とゆいちゃんが誘ってくれて、娘が選んだのは「千と千尋の神隠し」。えええ。と思いながら、ハクがくれたおむすびをぱくついて、千尋が大粒の涙を流し始めるシーンでカーサンもついぽろぽろ。このシーン弱いんだよー。オコサン二人に「何故泣く?」と笑われる。りつこさんは気持ちよさそうにうたた寝していた。そして復活。これですよ、これ。

豚になってしまったパパママの行く末が気になって仕方ない娘、最後までちゃんと見て、元に戻ったパパママの姿のほっと安堵していた。もし途中で中断していたら、いつまでも気になって気になって、夜泣きしてたな、きっと。
※大丈夫でしたよ。朝までぐっすり。

エンドロールが始まって2秒くらいで「おわりだよー」とテレビのスイッチをぱちっとオフしてくれるゆいちゃん。素敵だ。

ゆいちゃんのピアノ聴きたいなあ、とリクエストしたら、「だって恥ずかしいもーん」とへなへなと崩れ落ちてしまった。素敵だ。

スパークしすぎた娘がエネルギー切れを起こしそうだったので、帰りはタクシーで。ほら近いし(誰に言い訳)。

タクシー拾えるところまで、と送ってくれたゆいちゃん、おお、乗る気まんまん。今にも車内に足乗せそうな勢いですが。「ゆいちゃんはタクシー乗らないんだよ」と大人二人になだめられた瞬間の「そんな馬鹿な!」というリアクションがたまらない。あのあと大丈夫だったんでしょうか。
※ちなみにあんまりイケてないドライバーさんでした。道間違えやがった。

娘は「ゆいちゃんとおかあちゃんごっこちたのがたのちかった」そうです。また遊ぼうね。遊んでね。



2006年04月17日(月) 週末より

やっとトイレから出てこられた。お腹が急降下ですよ。まだ危うい気配が残っています。どきどき。

いつになく油っこい夕飯のせいかしら。今日耳鼻科でもらった抗生物質も関係あるのかしら。風邪は低空飛行な感じで鋭意続行中。

===

土曜の晩、寝る間際に夫が「明日仕事してもいいか」と訊く。ん?休出ですか。「娘ががっかりするかなあ」そりゃそうでしょう。

平日と週末の区別がわかってきた娘、週末朝一番で「おとーちゃーん」と寝起きを襲撃するのが何よりの楽しみなんですから。

「そのあと人生ゲームちてー、ちゃっかー(サッカー)ちてー、ちゃぼんだま(シャボン玉)ちてー」おとうさんとのお楽しみスケジュール目白押しですもん。

それに妻もがっかりします、と付け加えたら、あっさりあきらめた。あんまりあっさりなので、「だったら、最初から休出なんて言わなきゃいいのに」とは思わず「愛だ」と思うことに(嘘)。

===

そして日曜日。

スケジュール通り人生ゲームして(かなり虚ろな目の両親←珍しくカーサンも付き合った。えらい。)、夫相手に和室でボール遊び(本人サッカーとかテニスとか思っている)、娘おとうさんと二人でラブラブシャボン玉大会(カーサン買い物に行って人ごみで頭痛を拾ってきて帰宅するなり気絶)。

家族全員風邪っ気だし、季節はずれでもなんでも今晩は鍋だ。消化もいいし、娘にもやさしかろう。支度するカーサンにもやさしい。

と思ったら実家母から電話。今からエビフライとたけのこご飯を持っていくと言う。断れないカーサン。あう。鍋はどうする。

お味噌汁だけ作ればいいってことか、とのんびり構えていたら、届いたのは衣まで付けてくださった状態の真っ白なエビフライと、たけのこの水煮であった。おかしい。翻訳機能ついたか>頭痛カーサン。

ご飯も炊いてないしー、頭痛で揚げ物するガッツないしー、と鍋に戻る。鍋でよかった。

===

そのエビフライを今晩揚げた。ちなみに有頭のでっかい奴。未だに実家が有等エビフライ好きなことにびっくりだよ!(←やっくんで)

香ばしいのがいい、とか言って、実家父はぶぁりぶぁりと頭から食べてしまうんだけど、カーサン軟弱だから首から下よ。食べるとこ少な(以下略)。

なんて渋々揚げた罰ですかね>お腹急降下。甲殻類はきついー。



2006年04月13日(木) プロフェッショナル

たまたまテレビを点けたら、スガさんの声。NHKプロフェッショナルの時間だった。

本日登場したプロフェッショナルは建築家の中村好文氏。白髪交じりの髪型、メガネ、飄々とした語り方。「イヒ!」とひらめいたのはカーサンの親戚のオジサン。やはり設計のお仕事をしていた。ああ、もうずっと長いこと会っていないなあ。それは余談だ。

中村氏の、特定の職業を選んだ人ではなく、特定の職業に選ばれた人のことを「プロフェッショナル」と呼ぶのだと思う、という締めの台詞にしびれた。なんだか安い言葉だなあ>「しびれた」。

私は、何に、選ばれる?と現在無職のカーサンは思う。もしかしたら、もう選ばれないかもしれない?

私に、何ができるだろう、と、考える。ちゃんと自分と向き合わなくちゃ。

「持病を持つ娘、その母」という肩書きではないなにかを求めている。

カッコつけんな。欲しがる前に己がちゃんとせな。とトータスは歌ってた。思い当たるフシがありすぎる。ちゃんとせな>自分。

支離滅裂失礼。



2006年04月12日(水) 定期検診

幼稚園休ませ、定期検診。

コントロールの評価元になる数値は前回と横ばい。カーサンはもっと良くなると踏んでいただけにがっかり、だが主治医は努力の結果と評価してくれた。そ、そう?悪化するよりマシね?

午前中に採血採尿を終え、午後早めの診察をゲットするのが精神衛生上大変よろしいので、今回もそのパターンで。そのために幼稚園休ませ、役員決めの保護者会もぶっちぎってきたんだもんな。

何故か今日に限って7時前に目覚める娘。「おとーちゃんにあいたかったから」って、そりゃお父さんも嬉しいだろうけど、検診中に電池切れになりそう。

ほんの少し、その早起きと関係して、採血前に低血糖を起こした。採血待合でトレトレのまぐろのようにびちびち暴れ出す娘。もうカーサン漁師ですから。びちびちのまぐろ抱えて、荷物は全部放置して採血受付の新米兄ちゃんに「ジュース買える一番近いところはドコっ?」と詰め寄る。
※今日に限って持ち歩いてなかった>補食。ぬかった。

エスカレーター上がったところの売店に飛び込むも、びちびちのまぐろ抱えてるとスムーズにジュース1本買えやしない。なんとかレジを済ます頃、白衣のお姉ちゃんが二人「低血糖起こした患者さんはこのお嬢ちゃん?」と追いかけてきてくれた。

はっ。ここはそういう病気の専門病院だった。看護士さんというプロにまぐろを任せて、身軽に動けばよかったんだよ。汗だくになったところで、補食できる個室に案内してもらいながらそんなことを思いつく。あほやー。

200mlのジュースを一気に飲み干し、お昼用に買っておいたチャーハンを食べるうちに、まぐろから人間に戻ってくる娘。この転換ぶりがたまらない。意識外なんだもんね、まぐろ状態は。

「ゆかはやるきまんまん」と元気に採血してもらい、診察も笑顔で受け(以前は主治医の大きなおばちゃんダミ声にびびっていた)、初めて病院近くの薬局で院外処方のブツも受け取ってきた。いつも早く帰りたい衝動に任せて、院外処方は後日近所で受け取ることにしていたのだが、用事がいっぺんに済むのっていいな。

そして気が進まないながらも実家に寄り(寄るなら文句言うな>自分)、何故か娘は髪カット。幼稚園には「病院に行くから」と休む理由をつけたけど、「美容院に行ってお休みしたの?」と疑惑のおやじギャグを受けそうな展開に。

どうして今日はスニーカーでなく、ヒールのちょっとあるミュールみたいな靴選んでしまったのかしら、と爪先をさすりながら、スガラジオのキャッチに燃える、定期検診後の夜であった。


 <<  index  >>


さば [TOP]