幼稚園関係は書いてはいかん、というか、書くまいと自制してきた。けどまいっか。ははは。軽い自制だなあ。ふかふかだぜ。
もう全部仮名付けていくことにした。今回はそうねえ、ヤマダさんとしよう。
カーサン年少のときにヤマダさんにぐいぐいひっぱられるようにママ友づきあいが始まって大層とまどった。「私も言ったんだからあなたも教えてよね」的にあらゆる情報を引き出す名人。そしてスピーカーママ。ヤマダさんに間違った情報を与えないよう、娘の持病については細心の注意を払ったものだ。
カーサンの子分体質を嗅ぎ分けられたせいかずいぶん振り回されたが、ヤマダさんの息子コウジくん(仮名←しつこい)にまつわる一件から距離を置くことが出来るようになった。ほっ。100%自分の子どもには非は無いと言い切る彼女に「ほんとにそうお?」と匂わせて怒りを買ったのだ。あーくさい。
なんていうか、独特のお人柄でねえ。幼稚園ママ同士って、子ども経由のおつきあいだから(たぶん)「○○ちゃんママ」とお互いに呼ぶことが多いんだけど、ヤマダさん周辺に限り「××ちゃん」とママの名前をちゃん付けするのだ。そこで親しさの度合いをアピールしているみたいであまり好きじゃないんだけどねえ。ええ、カーサン「さばちゃん」と呼ばれていますとも。こちらからは「ヤマダさん」と呼ぶ。地味なアピール。 ※ヤマダさんについて語りたいことが山ほどある。おいおい小出しにしていこう。とても書ききれん。
最近になって再びカーサンとの距離を詰めようとしてきています、ヤマダさん。女の子方面の情報源としてカーサンを活用したくなったんだろうな。男の子のママの間ではボス猿のように君臨しているけど、女の子の方にはうとくなっていると気付いて危機感を募らせているようだ。
で、昨日はママさんバリボー最終回ということで、総勢8人のママでランチ。そこで自分がいかに地獄耳かということを自ら誇ってみせるヤマダさん。
「ほんとに地獄耳だよねえ」「なんでも聞こえちゃうんだもんねえ」とひとしきりママたちとやいやい盛り上がったあと、「ところで◎◎の件、あれって実は・・・」とひとくさりヤマダさんが語ったのさ。すかさずカーサン「さすが地獄耳」とよしゃいいのに要らん合いの手を入れた。「もう!すぐそういう風に言う!もう言わん!」と彼女の第二の地元福岡弁をひっぱりだしてプーっとふくれた。 ※彼女は転勤族なので「いつまでここにおるかわからん」とよく言う。
ひゃあやっちまった。でもカーサンヤマダさんにとって少々不愉快な存在でありたいので、これでいいのだと後悔すらしなくなっていた。自分でびっくり。特にフォローもしません。
これでいいのだ。適切な立ち位置を見つけたような気分でヨシとうなづく。ははは。そんな感じで幼稚園は年度末突入しております。
2007年03月05日(月) |
黒い石けんを売るママ |
風が強くて目が開けられないわ、という振りをして、彼女と目を合わさずに済んだことに感謝した。
ママ友(このカテゴライズもいかがなものかと思うが便利なので使う)で、化粧品の販売をしている人がいる。サトウさん(仮名)という。
1年前、年少のときに「始めたんだって」と人づてに聞いたり、たまにぴしっとしたパンツスーツを着て大きい角ばった黒のバニティポーチを持って、遅めの時間に慌ててお迎えに来たりする彼女を見て、「ああお仕事だったんだな」くらいに合点していた。
今までカーサンにその化粧品の話をしてくることはなかったのだが、最近とあるきっかけで、その化粧品のサンプルを手渡された。よかったら使ってみて、てサトウさんは言った。
サンプルをもらって、初めてその化粧品会社の名前を知った。聞いたことがある、という程度。
翌日からサトウさんはすすすとカーサンに近づいてくるようになった。園庭はサバンナか。カーサン気分は草食動物だ。
どうだった?使ってみた?なんかさばちゃん色が白くなったみたい。すごくいいのよ。今度石けんを泡立てるところとか見せたいし、いろいろ説明したいから、うちに来て。コイケさん(仮名)も来るから。明日何か用事ある?
コイケさんはカーサン以上に化粧品に無頓着そうな(失敬)物言いのはっきりしたママ。彼女となら大丈夫かな。きっぱり断ることも出来ず、翌日サトウさんちに行った。
意外なことに、コイケさんはその化粧品ユーザーになって半年経っていた。げげげ。当てが外れた。まずい。
もともとサトウさんはトーキンママなのだ。立ち話1時間はざら。園庭で話し続けるママを待ちきれず、サトウさんの息子が彼の友達と信号を渡ったところのコンビニに行ってしまったことがあるくらい。
その滑らかな彼女の舌が、延々化粧品の素晴らしさについて語る。紙芝居のようなフリップをめくりながら、3秒で読み切れてしまう少ない文字たちを指差して、5分かけて語る。
ああ、こういう商売なのか。カーサンはうんざり。あからさまに顔に出てしまわないように、ときどき相槌を打ったりしてしまう自分にもうんざり。
やってみる?顔洗ってみる?と勧められて必死で断る。あああああたしね、もともとアトピーなんだ。今花粉症の時期ですごく過敏になってるし。
そしたらコイケさんが「じゃああたしが」と代わってくれた。ほっ。
翌日もその翌日も、サトウさんのセールストークに悩まされることになった。そのたびに煙幕を張るカーサン。煙幕もくもくで、もうカーサンの姿は見えなくなってしまえばいいのに。
サトウさんはカーサンの煙幕なんてものともしない。「ちょっとかゆいみたい」と言えば「肌が活性化してるのよ」、「肌がつっぱるなあ」と言えば「使い始めて4日間はそうなの、大丈夫、続けてみて」そんな調子。
化粧品自体の機能は悪くないのだ。使ってみてもいいなとすら思えるのに、今日も煙幕を張らずにいられない。
サトウさんの目に、盲目的な光が宿るのを見るのが怖いのだ。石けんを洗面器にためた水に浸して「ね?キラキラしてるでしょ?これがミネラルなの」と石けんを見つめるあの目。あの光に、いつか違和感を感じることがなくなるくらい、カーサンもビバ石けんと思えるようになる?
そんなことを考えながら買った化粧品で、カーサンきれいになれる?それでもきれいになりたいと思ってしまうカーサンがいるのは確かだ。うげげげー。化粧品の力って怖い。
2007年02月28日(水) |
まだつづいてたりする#3 |
そうなんだよ、まだあるんだ。ごめん。つづき。
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スガさんには「Thank You」というライブベスト盤がある。初回盤にはライブDVDが付いてくる。
このDVDがすごくてね。なんたってライブベストですから、いちいち素晴らしいわけです。カーサン度肝を抜かれ、何回観たことか。ビデオだったら擦り切れてますよきっと。
でも同時にさびしくてね。だってもう終わってしまったライブたちばかり。カーサン1つも実体験してない。
スガさんも、あのDVDを出してから、メンバーの中でもあれが一種基準になってしまってると言ってた。あれより上か、そうでないか。
・・・あれより上?
例えば「カーサンがスガファンになってから」に限定しても、行けなかった渋谷AXのライブは上、或いは同等だったらしい。そう、今回はよかった、最高、とスガさんがご自身のブログで絶賛するライブはカーサンの行けなかったところばかり。さびしい。
東京はライブ多いけど、カメラが入ることも多くて、それで固いムードになることもあったりしてね。うーん。
巡りあわせとかあると思うんだけど、あのDVD以上のライブを体験することはないのかもしれないな、と微かにあきらめていたのだ。ごめんスガさん。だってあれはあんまりすごすぎるんだもの。
でも、武道館で、これはあれより上だ、と確信した。 ※上か下かを考えるなんて、ほんとやなファンだね・・・。でも嬉しかったんだよ。ううう。
たくさんカメラが入ってた。声がかすれて、歌詞も飛んでたトコがあったかもしれない。でも昨日、武道館には神様とか小人とか妖精とかが居たね。それはスガさんだったりメンバーだったりスタッフだったり観客だったり、名前はいろいろかもしれないんだけど。カーサンには感じられた。嬉しかったよ。
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「黄金の月」で「ぼくにできるだけの光を集めて」という歌詞があって、そのときステージ上方から会場に向かって伸びていた細い白い何本もの光線が、スガさんに向かってすっと集まった。でもスガさんを照らすんじゃなく、スガさんのかかと辺りの床に落として、メンバーとスガさんとの間に白いカーテンが引かれたみたいになって、ぼうっとスガさんが浮かんだ。
あれがINDIGO(スガライブの照明さん)の美学だと思うのよ。んまー偉そうにすみません。
今回、ステージ後ろに縦長の分割スクリーンが半円みたいに並んで、いろいろな映像が流れてた。カーサンそれが要らないってつい思ってしまってねえ。ああ、ダメ出しするなんてカーサンもずいぶん偉くなったもんだよ・・・。
だけどさ、「青空」のときに「青い空に白い雲」みたいな映像、要る?要るか?
はっ。スガさんを見ていたいだけなのかもしれない。後ろがうるさくて見えにくくなって、それで文句垂れてるのかも。ごめんごめんごめん。
グラサンで表情が見えにくいけど、彼はいつも声を振り絞るようにして歌う。つい、そこに集中したくなってしまうのだ。許せ。
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それにしても、今回ファミシュガの心意気を感じましたよ。10周年だもんな、任しとけよスガ、みたいな。ちょっと声が調子悪くても大丈夫だぜい、みたいな。
あと、お客さんもね。ダブルアンコール前、カーサンの視界に限って言えば座る人ほとんど居なかったよ。立ったまま待つ。
ま、カーサンの左隣りのおねーちゃんはちょっと怖かったけどね。にらまれちゃったもんね。だって踊らずにいらりょうか状態だったもんですから。ぶつかって悪かったよ。後ろのおねいさんたちは缶ビール飲んで楽しそうだったけどね。楽しいほうがいいとカーサン思うんだ。
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帰ったら起きてたりして、とひやひやしながら玄関ドアを開けたけど、あんだけ泣いて引き止めた娘は、カーサン出発後3分くらいで立ち直ってたそうだ。ほっ。布団で寝てた。
泣いてしがみつく娘に「今日はダメだよ」と真剣に言ってくれた夫よ。そしてすやすや眠る娘よ、二人ともありがとう。
次のスガライブまで、カーサン当分おとなしくしてるつもりですから。つ、つもり?
つづきね。
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MC。最近1人でのアコライブもがんばってるスガさん。「「アッごめんっまちがっちゃったっ」(←愛らしく高音)と頭を掻いてごまかせるのは300人まで」「500人超えると無理」「800人だと途中で飽きてきちゃう人とかいるわけ」「で800人対策としてね、ストリングスを入れたりするんですよ」とストリング隊4名おもむろに登場。やんややんや。
「せっかくなんで花道行こう」て再度近いところにいらっさるスガさん。やー胸がどきどきしちゃうんだよねー。握りこぶし力入っちゃうんだよカーサン。
そしたら「夜空」だ。うあー。最近この曲には弱いのよ。号泣第二弾。
花道を去っていったかと思ったら「これからむかえにいくよ」JAZZアレンジ。スガくんの声と森さんのkeyに狂わされそうになる。頭がおかしくなりそうにいい。激しくなんか分泌した。次の「19才」でほっとするくらいに。
「春夏秋冬」。これ、いいね。ストリング隊いいね。きれいな歌だ。
ストリング隊退場して「青空」。アウトロ、スガくんの絞り出すようなファルセット、森さんのプログラミングパターンのスケールが上がっていく。空気がものすごいことになってる。
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スガママが武道館一日目に来てくれたというぼやきMC。「前回の武道館に来てさ、ファンに囲まれちゃったりして「アンタのライブ二度と行かないわッ(高音裏返して発声)」」「オレのせいじゃねーし!」昨日のライブも直前に突然「行く」と高らかに宣言したママ、バンドやスタッフへの差し入れに東京ばなな買ってきてくれたとか。「おいしかった」ってコーラスの姐さん二人にフォローされて「気ィ遣わせてごめ・・・」と絶句。
「昨日はわけわかんなくなっちゃって座薬の話とかしちゃってさ」「他のアーティストはどうしてるわけ?」お、親対策ですか・・・。「聞かせたくない歌も多いじゃない?」「今日はいねーがらよー」お馬鹿な息子はかわええのう。
ママ抜きで解放されちゃってるもんだから、ほどなく、ドS降臨。「どうしようかなー・・・。・・・どんな気分・・?」声が低くなってく。「男にせがんでるようなさあ・・・声で言ってくれたらやってもいいよ・・・」ってアンタ。解放されるとコレだ。好きだなあ。
で「ドキドキしちゃう」。ちょっと意外。今までで一番アップテンポだったのでは?サビのえげつないベースが腰にくる。まみちゃん仁王立ちギターソロ。
来たっ「ストーリー」。いつものイントロドラムだけど、なんか今日はすごいなタカさん。拳を振り上げる裕子姐さんの勢い。いや、この曲はタカさん圧倒的。
「SPIRIT」。スガくんにこの気持ち届けとハンドクラップに祈りを込める。ぴょんぴょん飛び跳ね始めたスガくん。会場中のうねるようなハンドクラップの波にカーサンも酔いそうになる。
そして「正義の味方」ああもう殺してくれ。森さんあたしゃ限界だ。正気じゃいられない。スガくん足踏み開始。
アウトロそのままバスドラが刻んで「イジメテミタイ」に続くのねとわかる。ぼやきMCもう一度。「昨日は満足に歌えなかったんじゃー!」「オレだって人の子だー!親の前でセックスの歌なんて歌えるかー!」「昨日の分まで歌わせていただきますよ!」ドッ、ドドッ、とタカさんは刻み続ける。
「行くぜー!」おや、ベースの音色がいつもと違う。やーらしーの。ワウがかかってるみたい。ハンドマイク持ったスガくんが、姐さん二人に挟まれる。
「こんなやり方が好きでしょう?」とスガくんのおずぼんポケットに指を入れそうな勢いの姐さん。いやありゃー入れてた。
直立不動のスガくん「そんなこと・・言えるわけないじゃない」まじ照れかすれ声。さすがだ姐さんあんな声出させるなんて。スガくんをステージセンターに残して、花道ウォークする姐さん二人。ここはどこの小屋でしょうか・・・。裕子姐さんの横腹・・・。
間奏でぎこちなくステージ右方向へ歩き出したスガくん。歩き方変や・・。右足と右手一緒に出てないか・・。ドラムとベースの決めが入るたびに、空手の突きみたいにするんだけど、なんですか、テコンドー音頭ですか、武道館にちなんだかそうかそうか。本人真面目なだけに笑えて苦しい。あーもーなにすんだよ。
一度姐さんたちにウォークを学んだほうがよろしいかと。ギター手離した時点で負けみたいなもんだな、彼の場合。
会場ざわついたまま「午後パレ」へ。ミラーボール回る回る。フライヤーの袋に入ってたいんちきグラサン装着。サビでダンサー登場。大変、踊らなくちゃだわよ。た、楽しい。2番のサビ入りでキラキラリボンもぱーんと飛ぶ。楽しいっ。
国際フォーラムでは若干つらい感のあった「ラーララ」コールアンドレスポンスも楽しい。もう楽しくってどうしよう。キラキラリボンを拾って振り回す。スガさーん!
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アンコール。着替えてないんだスガくん。汗すごかろう。こっちも汗だく。
息を整えて軽くMCして「あまい果実」。ワウペダル踏む足まで見える。ああ。そうきたか。会場が緩く揺れる。左右に揺れる。
「転職のカリスマ」MCをかまして「真夏の夜のユメ」。アコギの音が柔らかい。
「奇跡」。
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「もう声出ないし・・」と笑いながら出てきてダブルアンコール。
「このところちょっと」そうこなくちゃ。「奇跡」じゃ締まらないんだよー。ははは。今日の一言は「2DAYSじゃ少ないぜー!」。「ありがとー!ありがとー!」そりゃこっちの台詞だよスガさん。ありがと。
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改めてメンバー紹介するも、誰も「オンボーカル、スガシカオー」って言ってくれないの。タカさんがジェスチャーしてくれるのみ。後ろに一歩下がろうとしてしまうスガくん。キミってひとは。森さんと抱き合って退場。じーん。よかったね。ほんとによかったね。
最後に「Thank You Funky Audience!」と後ろのスクリーンに流れ、客電点灯。
スガさんの10周年記念ライブ@武道館。
おととし9月、山崎まさよしの10周年に参加したとき、漠然と「スガさんの10周年はどんな風になるんだろう」と思ったっけ。早いなあ。1年半あっというまだ。
「本人の思惑は置いといて、とにかく周りが浮き足立つから覚悟しといた方がええよ」とラジオの対談でスガくんに語っていた山。その通りかどうかは別にしても、スガくんは直前の大阪城ホールのあとインフル罹患でカーサン心配したぜよ。無事決行されてよかった。うん。
一緒にいくはずだったりつこさんが体調不良で欠席。残念無念だけど、無理は禁物よ。無理しちゃいかん。大丈夫、りつこさんの分まで午後パレ踊ってくるよ。
Sちゃんnoirさんと待ち合わせ、3人で武道館に向かう。noirさん出張帰りなので男前スーツ姿。Sちゃん水道橋から歩いてきた男前。腹ごしらえしようぜと武道館前の屋台で肉まんを買う列に並ぶ。
実はカーサン、娘を泣かせて家をあとにしたバチが当たったのか、歩いていても血が上がってこなくてね。横になったらすぐ治るのに。ひょっとしてお腹が減っているせい?と肉まんにぱくつくも、でかいシイタケ(弱点)がたんまり入っていてますます弱る。
だめよ。シイタケごときにひるんでいるバヤイではないのだ。りつこさんの分まで聴かなくちゃいけないんだもの。それにしてもあのシイタケ憎し。
カーサン武道館ライブ、人生初めてなんだよね。橋を渡るのか。すげー。
いつものことながら、グッズ売り場は奥ゆかしいスガファンが遠巻きに眺めるの図。マッハでパンフを買う。んー。微妙な表紙。今日はお金をちゃんと持っていた(鼻息)。
そしてFC先行で取ったチケット、アリーナですわよ奥さん。平地対策でヒールのある靴履いてきた。あとで泣く羽目になるとは露知らず。
・・・おおっ。良席ではないか。花道先のミニステージ角から3列*5席目くらい。あ、一番センター寄りをSちゃんが譲ってくれて図々しく頂くカーサン。いつもいつもすみません。
途中で見かけたトイレ待ち行列を思い浮かべ、時計とにらめっこするnoirさん。「なんとかなる」ってあなた。膀胱も自由自在なのね。さすが男前。
ああ、まだ血が上ってこないわ。「白いよ」「キンチョーしすぎ」と笑われる。手が冷たい。生あくびが出てくる。どうしよう。
と思っていたら。客電がいきなり全部落ちる。
っきゃー!って、血が下がってたんじゃないのかおい。すっくと立ち上がるカーサン。ここで立たなきゃ男じゃないぜ(意味不明)。
花道先のミニステージにスガくん。ステージ4隅に松明が4本メラメラ燃えている。 ※いつのまに?いつのまに?←「花道にセリとかあったのかも!」「そっか!?」とSちゃんと盛り上がっていたら(←二人とも歌舞伎好き。そうヅカだけじゃないのさSちゃん)「さっきとことこ花道歩いてきてたよ」と冷静な男前。
そしてアコギ一本で「愛について」。赤っぽい松明の火の向こうにスガさんの横顔。ちちち近い。気管支炎って言ってたけど、インフルエンザだったのね。頬がげっそりしてるわ。カーサン心配。
だめだっ。どうしても松明見てると「焼肉」とか「ポリネシアン」とか思ってしまう。集中できない・・・(Sちゃんは「幻想的だった〜」と絶賛、ソレ正解だ)。
しかし武道館一曲目にこれ弾き語るか。そして会場の空気が少しずつ変わっていく。
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静かにギターのアウトロが消えて、ため息のような拍手の中、花道をとことこステージに向かっていくスガさん。MC無し?あれ?と思ったその途端、ステージの照明とともにファミシュガ炸裂。きっと森さんあたり作編曲のつなぎ用であろうインスト、かっくいい〜。あがるぜ〜。おりゃ〜。 ベースがぶりぶり言ったかと思うと「行くぜー!」とスガさん一声叫んで「Thank You」突入。最後のギターの「じゃかじゃかじゃか」リフがファミシュガと合わない。イヤホンを何度も直してる。カーサン心配。
「ヒットチャート」「黄金の月」とMC無しで続く。時折声がかすれて辛そう。カーサン心配(←もういいか?)。
3曲終わって、ようやくスガさんがしゃべりだした。はー。「テンスアニバーサリーライブ武道館2DAYSへようこそ!」「もうねー、幸せです、上機嫌です」とニコニコMC。よかった。声が調子悪くてMC省略してんのかと思った。調子悪くても、ご機嫌が麗しそうでそれも安心。ほら、武道館はさ、いわくつきの、ごにょごにょ・・・。
「今日はとにかくお客さんのためのライブ!たっぷりサービスするから!」わー!うれしー!
「世間のカラオケ屋サンのスガシカオメドレーは、これを参考にするように」「なんてったってこの曲から入るんだからね」とにやっと笑って、背中を丸めてかき鳴らすそのギターイントロは、「サナギ」。
ああ、祭りだ。祭りだよ。いつか「サナギ祭りを!」って言ってたスガさん。ついにサナギ祭り実現だね(感涙)。
本人監修のメドレーは「サナギ」「アシンメトリー」「秘密」「ぼくたちの日々」「8セレ」「光の川」「クライマックス」。一曲が「Aメロ+Bメロ+サビ+サビ」くらい。あら贅沢ー。そうだ、シングルベストリリースあとだもんな。「ドンキで売ってマス」ってMCで言ってたし。 ※「秘密」の「ぼくだけのキミ」フレーズでGS並みの歓声があちこちから。カーサンだけじゃなかった。「キミ」は複数形だった。ちぇ。
このメドレー辺りから、スガさんの声が伸びてきた。カーサンも血の気が上がってきた。よしよし。
「昨日は焦ったライブやっちゃったから、今日はゆっくり、MCも長めに」「もうちょっと噛み締めたいわけ」前回の武道館ライブを振り返って「もっとステージ広かった」「お客さんも遠かった」「こんなに近かったんだね」「いいライブにしたいっ」と熱く長いMC。 ※「前回のお客さんに一通一通手紙を書きたいくらいだったんだ、「あれはオレたちの本当の姿じゃありません」てね」わはは。やりかねない。筆マメさんだからねスガくん。
「夜明け前」「AFFAIR」それから「グッドバイ」!!!「グッドバイ」秀逸!もうたまらん。カーサン号泣第一弾。
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あまりに長い。続く。
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