日記帳

2007年06月27日(水) 追記

娘が登園してようやく平常運転。先週の木曜から休みだったから、なんだか長かったわ。

自分でここ数日の日記を読み返してみて、大事なことを書き忘れてることに気付きました。

大学病院のドクターにキメウチできたのは、マダムのおひとりが耳寄り情報を寄せてくださったおかげなのでした。

ありがとうろくばんさん。



2007年06月26日(火) 弱る

夫がくしゃみで盛大にしぶきを飛ばし、カーサン腹が下り、娘も喉が痛いと言い出した週明け。仲がよろしいのねー。一斉に風邪か。

娘はいわゆるシックデイで、打っても打ってもウフフフフー!状態。倍量打っても400〜500ってどういうことよ。

そして眠前にばーんと打った分で、翌朝低血糖発作を起こした。またもけいれん。

カーサン頭が真っ白になって時計だけ見ていた(発作の継続時間を知りたかった)ら、夫が「グルカゴングルカゴン」と催促。そうであった。冷蔵庫にあらかじめ混剤しておいたシリンジがあるじゃないか。

指が震えることもなく、シリンジの空気を抜く余裕さえあったカーサン、娘に筋肉注射。うあー。こわい。自分のしていることが信じられない。

そしてさすがカウンターホルモン、けいれんはすぐに収まり、うとうと娘は眠った。起きたら頭痛を訴えるだろう。

かわいそうに。

滅多に使わないし、頭に浮かばない言葉だけど、意識を失って虚ろな目でけいれんする娘を見て、しかもそれがカーサンの打った眠前の注射量のせいだと思うと、そんな言葉が口をついて出てしまう。ついでに涙も出る。

かわいそうに。カーサンのせいで。

夫は「誰のせいとかじゃあないやん」とちょっと笑って娘とカーサンを見つめて、スーツに着替えに部屋を出た。

夫が出社後、やはり娘、腹痛と頭痛を訴えた。近所の小児科に連れていく。

よほど吐き気が強いのか、いつになくぎーぎー騒ぐ娘。それでも診察中、ふとお医者さんに「おはようございます?」と問いかけられて「オハヨウゴザイマス」と答え、返事はないだろうと思っていたお医者さんを「びっくりしたー」と笑わせた。

ぎーぎーうるさいくらいなので元気はあるんだ。ぐったりしているよりましか。

吐き気止めを点滴してもらい、ぎーぎーも収まり、薬とポカリを隣りの薬局から届けてもらい、タクシーまで呼んでもらってつつがなく終了。看護婦さんがどこまでも親切だ。
※前回点滴打ってくれるとこ探してます、なんて言ったせいかなあとちょっとだけ思ったり。考えすぎ。

低血糖がトリガーになった頭痛で、風邪と相まって腹痛。そんなところだ。

たった半日病院に行っただけで、カーサン無気力。なにも手に付かない。

夫が早めに帰るけど、何か買って帰るものあるかと訊くので「ポカリお願いします」「あとあなたの晩御飯も」よろしく。

カーサン娘と一緒に朝抜き昼夜おじや。ちょうどいいや、お腹にやさしくて。

「え?おじやしか食ってないの?」と驚く夫。なぜ驚くのかわからない。

そして「じゃあ何か見つくろって帰るわ」期待しないで待ってるわ。

何故期待できないかというと、彼は以前も同じような状況で「たんぱく質!肉肉しいもの買ってきて!」と懇願したカーサンに、「ホラ!」と頬を染めてコロッケ差し出したことがあったからなのだ。コロッケはほとんど炭水化物だろうがゴルア。トリカラ買ってこんかいトリカラァ。←大変品が無い←最初から「トリカラ買ってきて」と頼めばいいじゃないか

で、何買ってきたと思う?答えはー、明太子スパゲチーでしたー。

学べ。二人ともな。



2007年06月23日(土) 馬とホタル

けたくそ悪い医者からの帰り道(←転院を決めた途端こんな呼び方)、地下鉄の駅ビル入口に馬がいるのを娘が見つけた。馬。駅ビルの入口に馬。

娘はGWに北海道へ行った折、曳き馬という5分ほどの乗馬を体験した。大人と一緒に乗るのではなく、ひとりで鞍にまたがった。最初はこわいと尻込みしていたのに「ひとりで乗る」と自分で決め、降りてからは「うか1人で馬に乗った!」と鼻の穴をこれでもかと膨らませていた。

それ以来馬はトモダチらしい。馬発見となれば、これが近寄らずにいられようか、いやいられない。

が、そこは引っ込み思案、遠巻きに指をくわえて眺めるのみ。「わー、馬だよ!」とぺたぺたなでていく小さい子の背中越しに馬を見つめる娘。

長時間見つめ続ける娘。←かんべんしてくれよ

馬は乗馬クラブの看板馬で、プロモーション活動中であるらしい。乗馬クラブのおねえさんに、ついに声を掛けられる。

そして何故か体験乗馬無料くじを引くことになり、娘がまんまと当てる。脈ありな客には当たりクジ箱を引かせるのではなかろうか(疑心暗鬼カーサンには外れクジ箱)。

日時を予約して、今日がその日ですよ。

いっちょまえに黒いベルベット、半円の乗馬帽を被り、ベストをつけ、スネ当てを付けた乗馬スタイルの娘を見て噴出す夫とカーサン。

「おかあちゃんもいっしょだったらよかったのに」と弱気なことをつぶやいていた割にはすんなりおねえさんに手を引かれ、一人で30分間乗馬を体験してしまった。

すっかり娘はその気だ。おねえさんもごりごり押してきて苦しい。あと2回、体験乗馬してから決めます、と返事した。

あと2回でどう出るか。さらにヒートアップするのか、もういいと満足するのか。

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カーサンは娘にピアノを習わせたいと思っている。乗馬と両方は無理だ。時間的にも金銭的にも体力的にも。

そして乗馬とピアノを比べたら、乗馬の方が楽しいと娘が感じてしまい、ピアノに気持ちが行かないのではないか、と捕らぬタヌキのなんとやらである。

ピアノの練習って地味だもん。喜びを感じる前に、積み上げないといけないものがあるもん。
※娘も「ピアノ習いたい」と口では言うものの、うーむ。

って「乗馬だって大変だよ!」というお叱りは後日承ります。

習い事の取捨選択、どこまで親が決定権を持っていいのやら。

と思うのは、東京でのスイミング挫折経験があるからだ。最後の1ヶ月はギャン泣きで抵抗、くすぶる想いを胸にカーサン折れたのだ。辞めるほうに。

もうあれを繰り返したくないんだよなあ。

しかしピアノ習わせたい。カーサンのエゴなんだろうなあ。

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そしてその日の夜、カーサン人生初のホタル観賞。支部長(やはりカーサン副支部長で)から「ホタル日和だよ」メールをもらって「いぐいぐ!」と一家で出発。

もう帰りましょうというタイミングだったろうに、カーサンたち到着まで駐車場所を案内してくれ、足元照らす懐中電灯も貸してくれて、遊歩道一周するまでお待たせしてしまって。ほんとにすみません。ありがとう。

初めて見るホタルは、魂持っていかれそうなくらい不思議で素敵な光を放っていた。

娘は馬にホタルに、仙台ライフを満喫しているということで。どんな締めだ。

きらきら目を輝かすんだもんなあ。馬ねえ。←まだ言う



2007年06月22日(金) 見透かされる

幼稚園は先生方の研修とやらで昨日今日とお休み。チャンスとばかりに大学病院に向かう。

初診は予約取れないので、直接受け付けにゴー。紹介状もなし。いつもこんなパターンだな。

カルテを作ってもらうまで待ち、身長体重測定まで問診表を書いて待ち、予診まで待ち、本診まで待つ。どうってことないぜ。想定の範囲内だぜ。

本診の診察室に入ると、穏やかな声で「はじめまして。担当の・・・」と先生が名乗ってくれた。ああ。あなたに会いたかったのよ。転院するたびに、診てもらいたい先生にキメウチするカーサン。

紹介状や今までのカルテが皆無なので、発症からの経緯と現在のコントロールについて話す。そしてこちらに来て最初の病院で、希望のブツが処方されないのが困るので、と転院の理由に及んだところ「開業医さんなんでねえ」とやんわり。いい。その反応はいい。←カーサンちょっとおかしいね?

幼稚園での受け入れはスムーズだったか、と尋ねられた。これこそ予想外の質問だ。患者の状況を想像できる先生なんだな。いいね。←そればっか

そして希望のブツも潤沢に処方してくれた。センサーの数で「100枚(箱で言うと4箱)で1ヶ月ぎりぎりなんです」とおずおず切り出すと「じゃあ5?6?」いやあのそんな太っ腹な。「・・・5箱ください・・・」センサーの数で遠慮したのは初めてだ。
※そのセンサーも、本当は小児科でなく内科で扱ってる範囲のブツなんだけど「全然大丈夫ですよ」と気前がよい。

なんかねー。そろそろカーサン、自分の見る目というか、第一印象を信用してもいいかなあという気がしてきたよ。

相手もたいがい年上の先生だからね。先生も己の発する印象に責任持ってよね、と思ってもいいのかなあと。

もちろんそれはカーサンにも言えることで、果たしてどんな第一印象を与えたことか。

今日みたいに紹介状も無しに飛び込むという初診の取り方は、もしかしたらドクターショッピングに近い行為かもしれないと、自分でも思っている。

発症からの経緯を説明してる途中、前回の東京でも転院について「それはまたどうして?」と理由を尋ねられ「ええとそのう、合わなかったというか、患者の好きにさせてくれないというか」と身も蓋もないコメントをしてしまったカーサン。他にいくらでも言いようがあったろうによー。

メガネの向こうから穏やかな視線で「またやってんのねえ」と見透かされたような気がして無性に恥ずかしくて身悶えたのであった。清い人に出会うと、こちらのヨゴレが浮かび上がってたまらんねえ。

診察までの待ち時間は想定の範囲内であったが、診察後の持病故の手続きがヒッジョーに煩雑で、そして会計が120人待ちってアナタ。これが「大学病院?待つのよねえ」という幼稚園ママ情報の出所だと納得しつつ、それでも満足して帰途についた。

一歩前進。いや、十歩くらい進んだかも。うれしい。



2007年06月19日(火) 週末

土曜日は、松島に行った。もうすぐ廃船になるという、龍の形の遊覧船に乗った。

湾になっているから、海はとても静かで、小さな島たちには緑の松が茂っている。観光客が集合写真を撮っている。日本三景だもんなあ。

近くに瑞巌寺というお寺がある。行ってみた。

海の近くということを忘れてしまいそうな、密に並んだ杉並木を抜けるとすぐ空間がひらける。

屋根の反りを見ているうちに、手の平がぞわぞわっとしてくる。何これ。

本堂の中を拝見していても、一周して外に出て、竹本くんが感動した禅窓の装飾を間近で見ても(ハチクロネタ)、ぞわぞわは続く。

瑞巌寺、どうやらカーサンにとって相当のパワースポットらしい。

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日曜日、ようやく夫の自転車を買う。こちらに来てからずっと欲しがっていたのだが、お店に行くとお店が休み。これが2回3回続くとムキになって欲しがるので面白い(鬼妻←自分の電動自転車はとっくに購入済)。

人気があるんだって、と口コミを仕入れてきた夫と、カーサンも自転車に乗って街中の自転車屋さんへ。これはまた本格志向の品揃え。もう少し軟弱な、例えばカゴが付いているような、若干ママチャリ風味の自転車を求めていた夫と、もう1軒別の自転車屋さんへ。

わ、川のそばだ。石造りの橋に向かって、急な下り坂。なんだろう、この眺め。わくわくする。

橋を渡ることなく、たもとの自転車屋さんで夫希望のブツを無事ゲット。帰りの上り坂はお互いニュー自転車で、大変ご機嫌よろしく週末を締めくくった。

「父の日もー、母の日もー、プレゼントは自転車だね」とカーサンの後部座席で娘が笑う。

笑ったあとすかさず「うかも自分の自転車乗りたかった」と口を尖らせた。


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