キャンプ後の日々。
7日は七夕まつりを見に街に出る。こまごまねだられる。水風船、カキ氷、プリキュアの風船。風船1個に800円とは。
カキ氷を食べるとき、「仙台は涼しい」とうっかり思って長袖着てきちゃった観光客さんの隣りに座る。「暑い」「暑い」「暑いな」確かに。
9日、乗馬体験3回目。見学中は炎天下、その後の商談(要するに商談だ)はクーラーのちっとも効いてない室内で。暑さでヘロヘロにして判子押させる作戦か。まんまと判子押してしまった。
本当はまだ迷っている。キャンセルするなら明日までなんだけど・・・。仙台に居る間だけ、って、いつまで居るかわからないんだぞ。ずっと居るかもしれないんだぞ。
ま、金銭的に見合わないと思ったらやめよう。なんだか割り切れないかんじ。
10日、翌日から休みなしのオトーサンが臨時に仕事休み。娘がオトーサンになにやら耳打ちしている。「え?野球見たいの?」と噴出す夫。娘よ、アンタうまくなったなあ。
というわけで楽天ロッテ戦のナイターを観に、フルキャストスタジアムへ。やー、球場自体もいい感じだけど、周辺のフード関係やオコサマ向けミニアミューズメントが楽しい〜。こりゃいい〜。花火も至近距離で楽しめて、大満足。
外野の自由席、アルプス最上段に居たんだけど、不思議な青年がいましたよ。ひとりでスタスタ階段を上がってきて、三脚伸ばしてデジカメをセット。ちょうど楽天の攻撃が終わって周りが座ってしまった中すっくと立って階段を1段降り、もう1段降り、カメラの方に向き直り、・・に、にこやかにスマイルした瞬間セルフタイマーでフラッシュがぴかっ。
「よし」てな雰囲気で青年は三脚とデジカメを仕舞うと、スタスタ階段を下りて去っていきました。夫と顔を見合わせ「・・・」。周りの人たちも「ま、いっか」と敢えてつっこまない様子。
「スタジアムと僕」という写真を撮る旅で、全国行脚してるのかもしれないな。ほんとか。
で、昨日はお昼を作りたくないの一心で娘を自転車に積んで散歩。ふと、幼稚園ママに教わった絵本のお店に近いじゃないかと思い出し、地図片手にペダルを踏む。
あったあった、「横田や」さん。古くは味噌屋さんだったという木造家屋そのままで、絵本とおもちゃを売っている。
あまりお客さんがいないのをいいことに、2時間近く居座ってしまった。娘ひとり朗読大会。3冊買ったので長居を許してください・・・。
そんな夏休み中盤でございます。今日は頭痛さ。ははは。
娘が割り振られた部屋には、他に小学生の患者さんが4人。2年生から4年生までの女の子ばかり。
そしてレクリエーション担当の大学生さんも一緒だったので、娘は激しく遊んでもらい続けた2泊3日だった。
カーサン本来なら母親部屋に寝泊りして、ママトークなどするはずだったのだが、小学生部屋に乱入してしまったのでママトークはほとんどパス。
その代わり、夜間に代わる代わる低血糖を起こす女の子たちのケアをするナースさんのお手伝いをしたり、なんというか、入院病棟に泊り込んだかのような時間を過ごした。
カーサンあんまりママトークに興味なかったけど、親同士の交流会という時間を通じて、みんな同じような心配をし、同じような不安を持ち、同じような開き直りをしているんだなあ、と感じてちょっとほっとした。
なにより、まどろっこしい前説明なしに話が通じるから、話が早い。
そして当事者ならではのブラックな話も花開く。
今回初めて会ったO先生というドクターがとてつもなく面白い人で、彼とぶっちゃけトークが出来たのが楽しかった。
そしてカーサンたちが転院して去ってきた病院を、他の患者さんたちも「ちょっとねえ」と言葉を濁しつつ転院している事実を知る。
実際そのドクターもキャンプに短時間来ていたけど、患者に慕われている様子は目にすることはなかった。今の主治医先生が中学生くらいの患者に取り囲まれて「アイス買ってー」などとねだられたり、OBOGの集いの時間に呼び出されたりしていたのと対照的だった。
そもそもこのキャンプの発起人なのにね>前ドクター。経済的に相当援助しているそうなので、なんだか気の毒なほどだった。
小学生や中学生の現役参加者たち、OBOGの患者さんたちをずらっと並べて眺めて、娘の成長を擬似的に見通した気がした。
みな明るく、「嫌なことを言ってくるお馬鹿さんたちはシカトです」と笑い飛ばし、低血糖の経験も笑い話のネタにし。血糖値の予想と実測が近い患者さんを表彰するシーンでは、やんちゃな小学生男子が「おかーちゃん、取ったどーー!」と叫んでニカニカっと笑った。
娘より小さい患者さんは1人だけで、まだ発症して間もなかった。そのママと最終日に少しだけ話し「もっとお話聴きたかったです」と言われて初めて、カーサン自分が「話をして安心させてあげる」側なのだと気付いた。
そうか。そうだったか。自覚が足りなかった。
東京から仙台に戻ったのが1日。中1日置いて、今度は3日から病院の2泊3日キャンプであった。
キャンプと行ってもテント張るわけではない。いわゆるサマーキャンプというやつです。共同生活、団体活動するわけです。
キャンプ前に詳しい資料郵送します、主治医先生おっしゃってたけど、ぎりぎり直前に送られてきた紙には部屋割りしか書いてない。あのー、2泊3日の流れとか、どんなイベントがあるとか、「こういう趣旨のキャンプです、がんばりましょう、よろしくね」的一文すらない。ああ、わがんね。
持ち物全般に不安を抱きつつ、集合場所へ。
ぱらぱら〜と集まってくる、それらしい人たち。なんとなーく集まって、なんとなーく出発。
が、目的地に到着したら、膨大な数のスタッフたちが。な、なんか大々的ですね・・・。
全部で23人の患者が参加、その家族たち、ドクター、栄養士さん、栄養士さん見習いの学生さん、ナース、ナース見習い学生さん、薬剤師さん、レクリエーション担当の大学生さん、薬剤メーカー、医療器具メーカー、とにかく相当な人数だ。
娘は現在幼稚園年少5歳なのだが、主治医先生が6歳小学生と間違ったらしく、親と離れて独り寝する部屋に入ってしまった。間違いだし、無理なものは無理なので、カーサン小学生部屋に乱入。2段ベッドで寝るのが通常だが、床にマットレス敷いて寝かせてもらうことに。
患者は6グループに分かれ、それぞれのグループにOB・OG(キャンプ参加は中学生まで、高校・大学生・社会人の経験豊富な1型キャリアさんたちをこう呼ぶ)が1人リーダーとして付く。
娘のグループにはKさんというOGさん。てきぱきとした、段取りの悪さを嫌う感じの、あのその、あんまり笑わない感じの・・・。「強い」感じの女性。
親と患者とが離れて過ごす時間が結構長くて、その間に測定したりもするのだが、娘ついに自分で測定をすることに。
どうなったかと急ぎ足で部屋に戻ると、Kさんと膝詰めで娘が正座し、指先を血だらけにして、何枚もチップを無駄にして測定挑戦中だった。
「うまく血が出ないみたいなんですよ」とKさん、指先をあきらめ手の平に穿刺しようとする。「え?そこでするの?したことないな」という顔でとまどいながらも、娘泣くこともなく、淡々と指示に従おうとしている。
そんなはずない、針の当て方がよくないだけだよ。ちょっと手を出して娘にアドバイスすると、ちゃんと血が出た。ほっ。
Kさんは高校生発症なので、幼児相手の指導は難しいんじゃないかな。などと思う。
娘は「1人で出来た!」と笑顔満面。ほっ。
測定についてはずっと消極的で、「打ちたい」とは言うが「測りたい」と言ったことがなかったので、カーサンもうれしい。
そして2日目の朝、「自分で打ってみる」という娘。Kさんに「手を添えてあげるといいですよ」と助言をもらったので、その通りにしてみるとアナタ、娘あっさりとお腹の肉をつまんで注射。た、ためらいがないデスネ・・・。びっくり。
「出来た出来たー!」とまた喜色満面の娘。カーサンべた褒めしてしまった。←親馬鹿
というわけで、娘、自己測定自己注射可、な患者になってしまいました。すぎょい。
スガカラと総会の間の日、娘が東京で通っていた幼稚園では夏季保育が行われていた。降園時刻に合わせて、幼稚園に向かう。
半分以上のお友達が夏季保育に来ていて、いつもの降園風景と変わらない感じ。我々に気付いてくれたママたちが声を掛けてくれ、娘もうれしくて身を捩っている。
おてもやん先生とひしと抱き合い、娘うれしさ頂点。よかったね。
引越しのどさくさで失くしたと思っていたなわとびも見つかり、おてもやん先生と夏フェス話をひそひそと盛り上がり(←卒園まで口止めされている)、そしてそのままお友達のお宅になだれこんだ。
おとなこども総勢16名、うどんやらキムチ鍋やらでお昼ご飯。
その後ママたちはおしゃべりに花を咲かせ、子どもたちはてんでに遊び始めた。
そこのうちのオコサンKくんのことが、正直言って以前からカーサンは好かない。いわゆるいけすかないガキである。
暴力を振るうとかではない。相手がおとなしいと見るや嫌がらせをするのだ。ひっそりと、大人に見つからないように。
娘はKくんに軽んじられてきた。おもちゃを借りるときも、順番を後回しにされ、娘の番が回ってくるとなんだかんだいちゃもんをつけてなかったことにされてしまい、おもちゃに触れず。とか。
遊ぼうとおもちゃを持ってくれば「ここで遊ばないで」「ここもだめ」「あそこもだめ」と追いやられる。とか。
大人に見つからないようにチラチラ目配りするいやらしさも嫌いで、加えてKくんママは「自分の家だからって、Kが全部我慢する必要は無いって考えてるの」と息子の肩を持つ不思議ちゃん。
おとなしい草食のUくんが、1人静かに塩ビ人形並べて遊んでたらそれをKくんが踏み、「痛かったから謝って」「早く謝って」「なんで謝らないの」と責め続けてUくんを泣かせたときも、子ども同士のやりとりを見ていたのはカーサン一人で、うまくKくんを叱れなくて忸怩たる思いで胸がいっぱいになったものだ。←長い ※だいたいどのママも、子どもから完全に目を離しすぎですから。だからやだったんだよ。
そのKくんが、この日も、女の子チームが遊んでいたおもちゃを「これダメ」と急に取り上げ始めた。「貸してよ」「だめ」といつのまにか男子チームと女子チームの戦いになった。Kくんママは「いつも全然遊ばないくせに、お友達が使うとああなのよねえ」と笑うだけで注意もせず。むかーっ。
おもちゃのうち1つは男子チームに「ちょっとだけ貸す」ことになり、もう1つを・・・お?娘とKくんがサシで引っ張り合っている。
ああもう。どうせ負けるんだから、早く手離せばいいのに。力で負けるというよりも、Kくんの口撃で泣かされる羽目になるのに。
と思いながら見守っていたら、なんと娘がおもちゃを力ずくで奪い取った。呆然としているKくん。アンタ強くなったわね・・・>娘。
翌々日くらいに、もう一度、別の女の子お友達宅で集まった折、Kくんは娘に大層丁寧に接していた。ははは。パワーバランスが変わった瞬間を見てしまったのだった。
2007年07月30日(月) |
東京帰省第一弾と第二弾 |
7月24日から1週間ほど東京に戻った。
まずスガカラでチャージ。Ishikoさんに無礼を働く娘を制止しきれないカーサン。すすすすびばせん・・・。発散第一弾。己の「歌ってチャージ体質」 を知ってびっくりなのであった。
第二弾はkahoさんおかえりなさい総会。
出掛ける直前に、娘が「自分で(注射を)打ちたい」と突然言い出しカーサン慌てる慌てる。なんでまた急に?「打ってみる?」と水を向けたわけでもないのに。
「おとうちゃんとおかあちゃんばっかり打って、うかはつまんない」と言う。
高めが続くこの頃、打たなくちゃな、という状況がとにかく多い。「さ、打つよ」「打つからこっちきて」「ほれほれ」と、一方的に急かされたり促されたりするのはもううんざりなのよ!ということらしい。
じゃ、こうやってすんのよ。とカーサンたるんたるんのお腹をさらして打ち方指導してみる。が、すぐにぱっと打てるほどの勢いは無い様子。
カーサンの外出を引き留めたくて言い出したのかもしれない。ううむ。
もうすぐ病院のキャンプもあることだし、そこできちんとやり方習おうよ。それまではおかあさんに打たせてよ。と、なんのこっちゃ「自分で打つ」を先送りして娘を説得。家を出る。
駅に向かうまでの道すがら、娘が「打つ」と言ってカーサンを見上げる強い眼差しや、小さな指でつまんだぷりっとした娘のお腹を思い出し、突然そんなこと言うなんて、という衝撃とで既に涙目のカーサン。
ハンカチを忘れたので駅のキオスクでタオルハンカチを買い、もう泣く気マンマンでお店に到着。そしてやはり席に着くなり泣く。すすすすびばせん・・・。
以下順不同箇条書き。
・復活して毒を撒き始めた頃、今度はろくさんから豆本を頂き、再度号泣。「まだ中身も見てないのにー」と自分でも可笑しいんだけど、今夜は泣かせてー。いや泣かせろー!
・よんさまが泣くたびに背中をさすってくれる。びーびー泣く。
・豆本に見入るさとこあらさんがマリア様のようだ、とよんさまkikiさんとうなずきあう。
・そしてハジメマシテのkahoさんからとてもよい香りの石けんと、すごく気持ちのいい空気を頂く。ハジメマシテなのに「このひと好きだー!」と抱きつきたくなってしまた。←危険・・・
・最初の一杯をアルコールにしてついつい飲み干し、猛烈な胃痛に襲われる。コンビニで液体胃薬とコーヒー牛乳という、店員さんにきょとんとされる組み合わせの買い物をし、事なきを得る。
・胃痛が収まった頃、双子たちに骨盤の立て方をレクチャーしてもらう。「こう!」「違う!こう!」とnoirさんに腰と腹を手で挟まれ鬼の特訓。でも出来ないー。腰の反りが相当強いのね。骨盤について語るろくさんが熱い・・・。
・よんさまが熱を上げているサッカー選手について熱く語る。この匂いは・・・。さとこあらさんとkikiさんと同じ匂いだ・・・。ということはカーサンのスガ熱と同じ匂い・・・。
・よくわかんないけどさとこあらさんと泣きながら語る。泣きスイッチ入っちゃった。いっそすがすがしいほどに。
・しがない実家寄生虫(←ダジャレかっ)の身分なので、早めに退散。酒飲みさんを探してお会計してもらったんだけど、ありゃ食い逃げな金額だったね。今度多目に請求してね。
・帰り道、豆本をしみじみ拝見しながらまた涙目になり、行きに買ったタオルハンカチを忘れてきたことに気付く。変なもの置いてきてすびばせん・・・。
・健全な時間に実家に到着したにもかかわらず、ひとの顔見るなり開口一番「遅い」「大変だったんだから」と言う実家父母。あなたたち、ほんといい組み合わせだよ。夫は黙って曖昧にスマイル。さすが営業。←この褒め言葉何度目
・孫に関していいとこ取りだけを求める実家父母への怒りが小爆発。「だから任せられないの」と捨て台詞するカーサン。
・そういえば(いきなり回想に入ります)入院して付き添いでバテバテの3日目に、お昼ご飯食べによろよろと夫と病院を抜けたら、20分もしないうちにに実家父が我々を探しに来たのであった。「泣く孫娘を持て余した実家母が探して来いって言うからさ」て。←3年も前のことを根に持っている
・測定も注射もしなくていい、と実家父母のポジションを内心決めているカーサンだが、「(カーサンが外出したいなら娘を)置いていけばいいわよ」と耳障りのいいことだけ頻繁に言ってくる実家母に少々うんざりしている。絶対すぐケータイ鳴らして呼び出すくせに。或いは「大変だった」とぐちぐちしつこいくせに。子どもなんて泣くもんなんじゃーーー!!笑ってばかりじゃないんじゃーーー!!
・娘は特にカーサン欠乏すると不機嫌が顕著で、加えて持病のこともあるから仕方ないけど、実家父母に娘を託すことは当分無理なのだ、チミだけが頼りなのだと夫にプレッシャーをかけておく。
・総会後の箇条書きの方が長いですかもしかして。
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