北方三国志における、夷陵の戦いの陸遜見たさに、勝手な期待まじりで右往左往している今日このごろなのですが、陸遜自体はすでに5巻あたりからちょっとずつ登場しており、私は、彼が出るたびに供給量を過剰に上回った摂取をしているのでした。過剰摂取分には一体何が足されているのだ。恐ろしい。
陸遜は、最初は凌統とともに周瑜の部下として登場するのですが、曹操をも唸らせる知将である周瑜を、見るからに若々しい20代の凌統や陸遜がたいそう敬愛している様が微笑ましすぎます。周瑜の方も、陸遜たちに目を掛けていて、おりにふれては、注意をしたり教え諭したりと先生めいたふるまいをするので、戦場が一挙に青々としたものに早変わりです。他の人はすでに50代とかで、やれ謀略だ、暗殺だ、寝返りだのとやってるのにこの人たちは。
周瑜が病躯に鞭打って益州を攻めに行こうとするとき、凌統は先鋒をまかされたのに、陸遜は手薄になる領地を曹操から守備する役目だったので、「私は留守番ですか」とか言って自分も戦に参加したい旨を不服そうに周瑜に伝えると、「留守番ではなく、お前にしか頼めぬ大事な役目なのだ」とか言われ、「でも、周瑜将軍と共に戦に行けないのが残念なのです」というようなことを言ったと思ったら凌統が、「陸遜殿には申し訳ないですが、この役目はゆずれません」とか言ってやる気を表明し、「(君の立場ならば)私でもそう言うよ」などと羨んでみたり。どうですかこれは。
何故だろう…なんか涙が…初々しすぎて…(馬鹿か)。ていうか私は真面目に感動したりしてるんですけど。すみません。本当に身が細る思いです。助けてくれ(涅槃)。それにしても、なんだろうこの青春真っ盛りのサワヤカな編成は。凌統にいたっては、笑ったら歯がきらりと光る始末。演義や正史でも元からこうでしたっけ? 何故いきなりこんなものが放たれるのだ。何がしたいのだ謙三(無礼)。 よくわかりませんがとにかく心が洗われます。笑顔が浮かびます。
さらに、この周瑜将軍とうら若き凌統&陸遜というサワヤカ編成が、うっかり無双2のデザインに置き換わってしまい、より猛烈に死に瀕した挙げ句、無双2の凌統にも固有顔があったらなあなどと思ったりなどしていませんよ。いや凌統には固有顔欲しいですけど。どっちだ。
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たまに私が図書館を必要としている(5日の日記参照)こんな時に限って、 M市図書館は、館内整理の為だかで19日くらいまで休みでした。何故だー!かくなるうえは、N市図書館に行くしか。閉館時間に間に合わぬので平日に行くのが不可能なんですが…。くそう。
仕方がないので、無双2を進めています。いや、仕方なくなくても(何か変) どうせやっているので、いつもと同じですが。そしてこれまで、そのように脳内が無双に満たされた状態で北方三国志を読んでいたというわけだったので、頭の中で、登場人物が無双2の例のはじけた造形に置き換わってしまうことが多々あり、きわめてゆゆしき事態となっておりました。 曹操とか、関羽等、無双容姿でもまあ合格と思われる人についてはそれほど困りませんが、甚だしいのに至ると、周瑜はロン毛だわ、張コウ(漢字出ず。合+おおざと)はバルログだわ、魏延は覆面プロレスラーだわ、陸遜は可愛いわで、相当不思議で物悲しいことに。 もう大幅に絶望的に何かを間違えています。せっかく何もかもがかっこいい北方三国志なのに…。突飛な要素は混ぜたくないのに…。強制的に混ざるので始末におえません。ただし、若いころの趙雲は無双容姿で置き換えてみたら幸せだったので採用。…ひょっとして今最悪なことを言いましたか私。ぬけぬけと。ちょっと油断するとすぐこれだ。
かように、無双が私に及ぼしている影響たるや並々ならぬものがありますが、呂布だけは、無双の洗礼から免れています。それというのも、彼が身に付けている鎧や兜が「黒ずくめ」であるからなのですが、「黒ずくめ」「最強」とかいうと、なんか今度は別の物が混ざる羽目に。 つまりそのう、ライジングで風が見える黒い人が首に赤い布を巻いて赤兔馬に乗りました(電波っぽい文章)。 呂布は飛んでくる矢を素手でつかめたりするのですが、風が見えるならそれも納得です。私は何を言っているのでしょう? 間違っています。ちょっと油断するとすぐこれだ。
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2002年03月05日(火)/三つ子の魂百までとも言える(?)。 |
北方三国志文庫版の現在出ている分をすべて読み終わってしまいました。 (全13巻のうち9巻まで) 15日に続刊が出るのですが、とても待てぬ。9巻終了時点で219年頃ってことは、次巻あたりで陸遜大ブレイクの夷陵の戦いが来るであろうのでなおさら。待てるものか。こうなったら、図書館で単行本版(こっちのほうでは完結しています)を探して未読分を読んでから文庫を揃えてゆくべきか。 どうでもいいようなことで思い詰めるのはいつものことなので、ご心配には及びません(別に誰もそんなことはしていない)。
先日、北方三国志の呂布がたいそう素晴らしいということに言及しましたが、 張飛もなかなかのものです。 張飛というと、桃園三兄弟のなかでも乱暴者であり、武力は高いが力任せで頭のほうは心もとなく、そのために失敗することもあり、関羽や劉備に怒られてしょんぼりというイメージがあります。ちょっと偏りがある説明のような気もしますが気にしてはいけません。
北方三国志でも、彼は乱暴者の役割を担っており、訓練で兵を打ち殺したりもする激しい人物なのですが、それは徳の高さを売り物にしている劉備の手を汚させぬために、あえてそのような汚れ役を彼自身が買って出ているのであり、本来はそれほど乱暴者でもないという風な、ちょっと斬新な張飛を味わうことが出来ます。素晴らしい。
しかし、中にはこういうシーンも。 張飛が妻に連れられて馬の牧場だかに行ったときに、機嫌が良かったのか、張飛が料理をすると言い出します。ちょっと驚く妻に、「なにたいして時はかからん」とか軽い調子で作業を始めるのですが、まず「豚をくびり殺し」、腹に野菜などを詰めた後、「火に丸ごとほうり込む」などいう極めて豪快な調理ぶりをみるにつけ、 ああやはり血は争えないな、と思いました。(血って何だ) 妻も妻で、料理のおいしさに「生肉も平気で食べる人だと思っていたのに」 などと驚きを隠せぬ様子。いくら張飛でも生肉って。張飛妻よ。 ナイスリアクション。ナイス夫婦。
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2002年02月26日(火)/欠落したり補われたり。 |
会社で、ままどおるを頂きました。嗚呼(遠い目)。
ジャンプを読まぬようになった分、別の読書に励んでいたりする訳であり、最近の流れから行って当然武将関係であり、北方謙三の「三国志」を読んでおります。文庫版のやつ。北方氏の著作はこれまで読んだことがなかったのですが、この三国志はちょっとかなり最高だったので、大喜びしました。 これは是非とも世に膾炙すべき書物だと言ってよい。 もはや必修科目としても良いのではあるまいか(おおげさな)。 そんなわけで、まずは手近なところで弟から誘致を試み成功いたしました。というか、5巻くらいまで目に付くところにさりげなく積んでおき、「まあ読んでみたまえよ」とか言っておいたら勝手に読んでいたのですが。 「おう、読んでいるか。どうかね」「うむ。良いね」「そうだろう」うなずきあう我々。
この北方三国志では、とくに呂布の人物造形が素晴らしく、採用せずにいられないほどなので、これまでの呂布観が完全に覆りました。淡々とした文体でありながらものすごいものを放ってきやがりますなあ。恐るべし北方謙三。
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2002年02月25日(月)/人心収攬に努めようとしてもなすすべがない。 |
せっかく武将漬けの毎日を送る羽目になったので、この際、おさまるまでにいろいろと深みに嵌まっておこうと思い(破滅的思考回路)、三国志関係の書籍で今まで押さえてなかったやつに手を染めつつあります。 そして、そろそろ「蒼天航路」も射程に入れようかと考えていたところ、ちょうどモーニングで表紙だったのを見て、立ち読んでみたら随分なことになっており正視しかねぬほどでした。
実は、「蒼天航路」を読むのはこれが初めてだったので、どういう経路でこんなに酸鼻を極めているか知るよしも無いのですが、そのう、曹操がなんか「(夏侯惇が)遠く離れて思う故郷のように甘い」とかなんとか夏侯惇を赤面させるような爆弾発言をしてみたり、夏侯惇にむけ矢をつがえずに弓を射る仕種をしてみたりと、 かなりのご乱心であるとお見受けしたのですが。どうしたいのだ曹操よ。 にしても「甘い」ってちょっとGONTA!(無礼) どうしよう。夏侯惇も何かに射抜かれて進退極まった様子でしたが、紙面を通り越し時空を超えて、私も勝手に大量に被弾しました。弁慶の立ち往生気分というか、むしろ三国志にちなんで宛城の典韋気分? 曹操にも危険な発言は慎んでいただきたいのだが、夏侯惇のあからさまな狼狽具合ときたらどうだろう。頬が紅潮する程度ならまだしも、首から上が全体的に赤くなっており、彼の動揺が並々ならぬものであることが、たちどころに読み取れます。勘弁してください。大丈夫たるものそうみだりに赤くなったりしてはいけません。人心が乱れますよ。まったく。 何やら書いているだけで羞恥が込み上げますが、そんな風に感じる私がいよいよ腐ってきたということなのですか?どうなのですか?数日前、夏侯惇について失礼なことを書き散らしましたが、何か…正しかった…?(混乱)
とにかく、読んでみたらいきなりこのざまだったので、以前にどんな惨状が繰り広げられているか心配で心配で、一刻も早く内容を確認したくてたまりません。しかもたしか24巻くらいまで出てると思ったけど…。そんなに沢山出ているならさぞかし悲惨な情景には事欠かぬのであろうな!(ものすごいやる気) 早速単行本入手の方向で。
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2002年02月24日(日)/藍よりも青いんだか青くないんだか。 |
幻想水滸伝3は発売が延期されたそうですね。7月って遠すぎるんですが…。 まあ、完成度がそれで高まるというのなら、かなりの間待つのも辞さぬ心持ちです。やはりちと残念ですが。 しかしこれは、この猶予の間に心おきなくゆっくり無双2に励めという神の思し召しであろうか(どんな神ですか)。正直言って、3月に幻水3が出たとして、それまでに無双2をコンプリートすることは出来ようはずもないと考えられたため、目下の悩みどころだったのです。
さて、無双2では、敵としてエンカウントしたとき、武将がそれぞれ、何かやる気ありげな台詞を言います。そして、小喬の「周瑜さまのためにがんばるゾ〜!」と、姜維の「丞相、見ていてくだされ!」は、種類としては何となく同じ所に区分けされると思えるのですが、いかがなものなのか。 小喬は周瑜の妻なので、周瑜大好きっコなのは至極納得がゆき、かわいくて良いですが、何やら姜維までもがあまりにも丞相(孔明のこと)大好きっコらしく見えるのでちょっとどう扱ったら良いのかわかりません。まああながち間違いではない気もしますが。 ホウ統(ホウの漢字が出ず。广+龍)エンディングで、孔明とホウ統がヒソヒソ内緒話している後ろで、いかにも自分も混ぜて欲しそう〜にウロウロしていたり耳を傾けたりしているのを見たりするとどうにもこうにも。
ところで、私はそろそろ自分の目を疑ってかかったほうが良いと思われますか?(聞かれても)
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2002年02月23日(土)/戦場に舞うかわいい人々。 |
無双2も、だんだんいつもやっているシナリオに飽きてきたので、たまには悪者に荷担するのも良ろしかろうと思い、陸遜で、虎牢関の戦い董卓軍シナリオをやってみました。 無双2では、敵撃破数が50人増える毎に、味方の武将が「さすがだ」とか言ってそれぞれの武将なりの口調で誉めてくれます。で、董卓軍シナリオだと、呂布や貂蝉が味方にいることになり、呂布に誉められるってどんな気分だろうと思ってドキドキしながら戦に望んだのですが、ちっとも誉められませんでした。何故だ何がいけなかったんだ。 そのかわりに、貂蝉が毎回毎回過剰なほど誉めてくれて、ちょっと嬉しかったです。しかし、あんまり彼女ばかりが誉めるので、もしや貂蝉に気に入られたのか陸遜何でだろうかわいいから?とか考えて勝手に面映ゆい気分に(私は一度病院に行ったほうが良い)。
それにしても、董卓軍シナリオだと、董卓が婦女子の貂蝉に対し「おまえが前線に出て味方の士気を上げろ」とか無体なことを言い、貂蝉がろくに護衛もつれずに一人で勝手に敵の集団の真ん中に突出していってしまうので、相当焦ります。彼女はたいして強くもないので、ほっとくと絶対死んでしまい、それは個人的にかわいそうなので、助けないとなりません。そうでなくても、味方が撃破されるのは心苦しいので。それで、中盤などはほとんど貂蝉の護衛状態を余儀なくされました。 自分が操っているのが陸遜だったこともあり、一時などは、美しくもかわいらしい女子の貂蝉と、毛色は違っていますがやはりかわいらしい(微苦笑)陸遜が並んで戦っているという、馬鹿みたいにかわいらしい絵柄が展開し、 私の予想を裏切った所で頭と心が温まりました。ああかわいい。いやいかにかわいくても戦時下ゆえ、陸遜も700人くらい斬ってるんですが。何か婦女子の護衛をするのもけっこう楽しかったので、またやろうと思います。 そして今度こそ呂布に誉められたいです。
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