過失軽薄日記
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管理人は現在杭州にいますが、どこにいようとうすらオタク気味です。 2008年頭に帰国予定。大陸に至った経緯は2006年3月22日あたりをご覧ください。

文中でリンクされている箇所は別窓で開きます。

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2003年06月18日(水)/蒙古はじめました。

この間、うっかり井上靖著 「蒼き狼」を読んでみたところ、心はすっかりモンゴル帝国に奪われてしまい、未だモンゴル病が抜けません。ほとんど忽然と、私内で激烈な政権交代が行われ、頭の主導権が蒙古に委ねられてしまったので、自分でも困惑している次第です。天よ、いったい何がどうなっているのですか。(ちなみに天は「テングリ」と読んでください。やれやれ。)

こうなってしまっては仕方がないので、まずはかの時代の概要をおさえようと考えておりますが、少し気合を入れて調べようとすると、かなり広汎な分野を眺め渡さないとならなさそうということがわかってきました。最盛期にはユーラシア大陸の大半がモンゴル帝国と関わりを持たずにはいられず、二十数種にわたる言語によって書かれた史料が存在し、モンゴル史をやるには少なくとも、漢語、トルコ語、ペルシア語の文献に触れるのを避けては通れないらしいという骨太な分野なので当然といえば当然ですが。三つの言葉のうちどれひとつ出来ない上、英語すら不自由な私はどうすれば。いや、学問として志すわけではなく、もっとこう不謹慎な楽しみ方をする予定なのでそんなに堅苦しく構えなくてもいいんですが。不謹慎て何。とにかく、この分野で仕事をなさっている人々をマジで尊敬します。

で、手持ちの関連書籍だけでは到底不十分なので、蒙古史ならびにユーラシア騎馬民族史関係の書物を渉猟している最中です。つまり学習するどころか材料すら満足にそろっていない有様。しかも、私がちょっと見た限りでは、歴史書の類はわりと豊富に出ているようなんですが、絶版書籍も非常に多いのでどうしたものでしょう。近くの図書館にあるかなあ…。

そのようなわけで、これからの当サイトは、蒙古が色濃く反映された物件が増えると思います。反映どころか征服されそうですが。さすがハーン。個人サイトを征服してどうする。ところで、今月は月末に「三國志戦記2」が出るので入手するつもりであり、今回は「呂布編」なるものまであるようなので、さぞや血臭と背信に満ちた殺伐たるシナリオになっているであろうと、相当楽しみにしていたのですが、この分だとおそらく発売直後にこのゲームをプレイする余裕はないと予測できます。なぜなら「チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿4」をもう注文してしまったので(どっちにしろKOEIゲーム)。おおお。でも殺伐ぶりなら蒙古だって負けてはいないので心配ご無用。ユーラシア大陸を、蒙古狼軍の馬蹄で思うさま蹂躙してやるぜ! どちらかというと、自分の鼻息の荒さを心配したほうがいいような気が。

参考:
チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿4
三國志戦記2

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2003年06月17日(火)/不安なさよなら。/Ultra Red

ウルトラレッドが終わってしまいましたね…。これで、毎週央氏の絵で癒されることが出来なくなってしまいました。
でも、今回のは残念だと思う反面、正直言って「ああ、やっぱり…」という感が否めないですねえ。異能であり悩まない主人公と不道徳っぽい父親(不在)等、ライジングと似た設定が多く、前作終了から今作開始までの期間が短かったこともあって、前作を知っている人にしてみれば「またそのパターン?」とか思われがちだったのではないでしょうか。キャラは則夫とかミッチェル等、突飛な人も多いながら、それぞれ魅力的だったと思うんですが。ううむ、でもやはり終わってしまうのは寂しいなあ。

気を取り直して、また次回作を楽しみに待ちたいです。と言ってしめくくりたいところなんですが、央氏の巻末コメントが何だか沈み気味なので心配です。「…さよなら」ってそんなちょっと待って。他誌でもなんでもついてゆきますのでゆっくり休んで元気になって戻ってきてください。

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2003年05月17日(土)/大丈夫ではないご主君。/真・三國無双3

さらに余談で、董卓伝ED1で董卓が女子の顔をなでたりしているのは見ようによっては何だかセクハラっぽいので相当危険ですが、一方の呉伝ED3では、それとちょうど似たような要領で、酒に酔ったと思しき仲謀さん(孫権)が周泰の顔をなでているシーンが見られるのでありまして、これには一体どう対処したら良いのでしょう。
私がこれを初めて目の当たりにした時には、不覚にもマジでドッキリして思わず小さく「うぉッ」などと呻きつつ何となく目をそらしてしまい、ゲームに慣れてきた今に至るまでどうも真っ直ぐに見ることができません。目を覆った指の間から仔細に観察する毎日(毎日?)。何やら政治の中枢部において風紀の乱れが見えますよ。ゆゆしき事態。これはちょっと張昭を呼んできた方がいいのでは。助けて子布殿!彼はこのゲームには登場しません。大変。
この件に関しては、このようなものをいきなり放ってきたω-FORCEさんの方針に問題があるのか、呻くような危険物として認識してうろたえた私の脳髄の方に不具合が見られるのか一体どちらなのだろう。そのあたり、同席していた尚香さんに聞くのは、彼女が仲謀の実の妹であるということもあり、ちょっと酷なような気がするので、同じく現場に居合わせつつにこやかな態度を決して崩さぬ、鉄の心臓をお持ちの陸伯言に是非おうかがいしてみたい。あなたは勇者です。いつのまにか賞賛に?

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2003年05月16日(金)/何気なく過激化。/真・三國無双3

余談ですが、一番最初のムービーで「呂布もいるし、美女貂蝉もいるのでワシは最強」などと、呂布はともかく美女がいるとなぜ最強になるのか、私のような凡愚にはサッパリ解せぬことを言って大変ご機嫌だった董卓なのに、ひとたび董卓伝をクリアしてみると、ED1からED4に至るまで、彼が貂蝉にちょっかいを出しているシーンが皆無であるあたりにも着目したいところです。
EDの最終形態といってもよさそうなED4ではニ喬と幸せそうにたわむれており、その他のEDにおける全シーンを網羅してみても、やはりこれが最強パラダイスのようであります。さらに、二喬争奪戦というステージでは、大喬や小喬が董卓にとっつかまると、「ワシの野望のためにはお前が必要なのだ」とか非常に迷惑なことをおっしゃり、二喬が彼の野望に不可欠である旨を表明。従って、彼の野望の終着点としてはED4が理想形ということになるのでしょうか。つまり、ニ喬と目隠し鬼ごっこをして自分が鬼になるのが彼の野望であったと?ということは、彼的には、ニ喬>貂蝉というのが結論なのか。何だか無双2の頃より対象とする年齢層が下がっているような気が。明らかにヤバめな暴君。アブノーマルまであと一歩。いや、あるいはもうすでに?

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2003年05月15日(木)/暴君大迷走 〜善と悪の狭間〜 後編/真・三國無双3

前回からの続きです。

さらに、EDを見るにつけ、ますます不安材料が出てきて私を煩悶させずにはおかないのでした。

ED1:酒宴で周囲に女性兵を侍らせ隣席の女子の頭をなでたりする。また、みずからが鬼となり女性兵と目隠し鬼ごっこに興じる。目隠しでおぼつかぬ足取りが超愛らしい。心配ないレベル。むしろ採用。
ED2:女子におだてられ酒壷を飲み干したりしているが、特に問題となる行いは見られない。これではふつうのオヤジのようだ。おとなしすぎる暴君。
ED3:問題となる行為がまったく見られないばかりか、悩み顔の孫尚香の相談役をつとめ、神妙な顔でうなずいたりしやがる。尚香と並んで仲良く語らっている姿については、これはこれで非常にかわいらしく思いもせぬものが獲れて相当ホクホクしたが、ちょっと何だかだんだん良い人になっている…!?

この時点で、よもや、乱世を戦い抜いてゆくにつれ治世の面白さに目覚め、次第に名君になってゆく仲穎クンのハートフル成長ストーリーなんていう製作者側の狙いがあったりしたら私は今後どのように彼に接すればいいのかというような、いい人になるんなら別にそれが一番だというのが一般的な見解であり、柔和な董卓などもたまには悪くなさそうだと思う反面、そんなふうだといつもの凶々しい彼だからこそ愛好している私の沽券にかかわるので困るというような、なんだか自分勝手な心配をしてしまう私。私は彼がどうなれば満足だというのか。

しかし、心配されたこの問題についてもED4に至りようやく曙光が。

ED4:ED1と似たような構成だが、さらにはじけている。さっき斃れたムービーを見たばかりなのに、ピンピンしている呂布の姿も。楽しそう。董卓と仲直りできて良かったですね。暴君は二喬を手中に収めたらしく、姉妹と一緒に酒を飲んだり、またもみずからが鬼となり目隠し鬼ごっこでニ喬と御満悦でたわむれておる。危険。手探りでおぼつかぬ様子が超愛らしい。非常に幸せそう。

仲穎…あんたって子は!! 最後に基本に立ち返ってくださって本当に安心しました。
ED3までの調子で、ED4では更なる人間的成長を遂げ、何かの間違いであの子が聖人になってしまったりしたらと思うと、うっかり汨羅の淵に身投げしかねないくらい憂悶しましたが大丈夫でした。それはいくらなんでも憂えすぎ。とにかく良い人疑惑が払拭されて本当に良かった。しかし、ニ喬ファン的にこれは大丈夫なのでしょうか。ファンが多そうなニ喬でここまでのことをするというのは、考えようによってはかなりの蛮勇を振るったほうでは。いやかわいらしくたわむれているだけですが。私の目がおかしいのか。ω-FORCEさんも随分アグレッシブなEDにしたものだと思います。
ところで、EDの展開を見る限り、董卓的には、色>奢侈>残虐という感じなのでしょうか。残虐よりも色を選ぶ方がまだ平和的という気もしますが、どのみち美女にとっては大迷惑な世の中ですね。頑張れ女子のみんな。何故そんな結論に?

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2003年05月14日(水)/暴君大迷走 〜善と悪の狭間〜 前編/真・三國無双3

今回の仲穎クン(字/読み:チュウエイ)(アイドル風に)(ものすごい違和感)が相当なかわいこちゃんだったことに対し、私は基本的には大変満足しているのですが、エンディングを4種コンプリートするにあたり、実はそう気楽に愛でてもいられない事態が勃発していたりもしたので、ここにその経緯を記します。記したところで。

無双3では、スタッフロールでEDが流れる(これが4種類ある)前に各勢力ごとに城に凱旋するムービーがあるのですが、このムービーのあらすじは固定されており、場面場面で、各勢力ごとに登場人物が入れ替えられるという作りになっています。表面上どうという事はないのですが、そのムービーに少々問題がありましてどうにも…。まずは大まかな筋をご覧下さい。

「天下を統一し、本拠地に凱旋する各勢力一行。乱世を平定した英雄たちに感謝の意をあらわし手を振る民の姿も見える。自らの手でもたらした安寧を味わうかのように静かに馬を進める君主。それらの隊列に明るい陽光が降り注ぎ、それはあたかも新たな時代の幕開けを祝福するかのようにも見えるのであった…。」

というのを、劉備や曹操や孫堅でやるのはともかく、董卓までも平等に当て嵌められているのはどうなのか。実のところ、董卓伝をクリアする前に、魏呉蜀三国のシナリオはとりあえず一周ずつすませてあり、上記凱旋ムービーを見て、素直な心でああ平和になって良かったなあとか思っていたのです。しかしそれでは董卓伝ならばどのように血なまぐさい結末を迎えてしまうのか、そしてどんな阿鼻叫喚な場面が展開されてしまうのかと、それはもう猛烈にわくわくしながら一周回ってみたら、これまでの凶状がまるで悪い夢であったかのように、いい人風な顔をして手のひらを太陽にかざしていたので、おおいに衝撃を受けました。

他にも、ゲーム本編では、邂逅するなり「死刑じゃ」とか彼らしい魅惑の発言をなさったりして心ときめかされる一方で、捕虜の命を助けてやって心酔されるなどという、暴君としてのアイデンティティを問われるようなありえないイベントがあったりしてますます不安を助長。そんな…そんなはずない…そんないい子だったなんて…!

風雲急を告げつつも次回に続きます。

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2003年05月13日(火)/王道を知らぬ者。/真・三國無双3

そういえば、真・三國無双3も発売からとっくに2ヶ月以上経っているので、今後はネタばれ警戒態勢を解除し、単刀直入に言いたい放題しようと思います。すでにやりたい放題だったのでさらに放埓を極めるということか。

真・三國無双2 猛将伝で、夢を求めて大暴走した董卓は、無双3でも個別に伝が立てられており、たまには悪者街道を猛進してみたいというわがままなユーザーのニーズをその豊かな腹で受けとめて下さいます。そんなわけで私も大喜びでさっそく着手しました。今回エンディングは各伝ごとに4種類あるのですが、他(魏伝とか呉伝)を差し置いて真っ先に董卓伝EDばかり4種類コンプリートする始末。どうかしているのではないか。

装いも新たに登場した彼は、2の頃より多少スリムになったような印象ですが、樽のような体躯に反し存外に軽やかに動く愛らしさは依然健在であり、他の追随を許しません。というか樽体型なのは無双キャラ中で彼のみなので(孟獲や許チョは単に巨躯なのであり樽ではない)、追随も何もあったものではないのですが、とにかく心癒されます。よもや今回一番のかわいこちゃんはこの子ではなかろうか? そんな馬鹿な。
彼がお使いになる武器もますます剣呑になっており「修羅」なんて名がついていたり、顔つき等デザイン全般にわたり毒々しさが増した感じなのでなおさら良い塩梅です。以前の日記でも言及したとおり、今回の馬超さんは、個人的にいろいろと難しいところがあって(何が)複雑ゆえ、これなら点数勝負をしても安心です(関連項目)。つまり私の今回のキャラクタ位置付け的には、董卓>馬超ということなのだろうか。そんな無茶な。

この董卓伝は、董卓がいろいろ好き勝手にやって三国を蹂躙した挙句、最後の最後に呂布が反旗を翻し(呂布の乱という章)、
呂「お前をとっちめて俺が天下を獲ってやるぜ。」
董「逆らう奴は誰であろうと死刑だ。かかってきな。」
みたいな感じで、対峙する悪者と強者といったようなイベントまで見られて大変燃え滾るものがあります。特に呂布など非常にかっこよく見えるので一見の価値ありです。お帰りヒーロー(スマイル)(謬)。 ですが、このイベントの場合、実際の所どっちも全く自分のことしか考えておらず、どちらが勝っても迷惑でこそあれ誰も幸せにならぬという本質を踏まえながら味わうといっそう妙味が増しますのでどうかよろしくお願いします(何を)。やはり戦鬼に王道は見えぬか(陳宮)。

参考画像:われら(勝手に複数形)のアイドル。
(※思うに、靴のつま先がかわいらしさを醸し出すのに一役買っているのだと推測できるが、彼は単に昔の士大夫階級の人が入朝時に履いていた「履(り)」という物を履いているのである。これがかわいく見えるとするなら、私が昔の士大夫の人に会った際には皆かわいらしく見えてしまう恐れが。どうすれば。目医者に行け。)

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ヤケパチ |電信家頁

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