2004年08月20日(金)/気になるアイツは猫か人か。(上)/幻想水滸伝4(ネタばれ注意) |
幻想水滸伝4覚書です。ネタばれにはご注意ください。
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主人公がいるのが港町のせいか、猫がけっこうウロウロしています。話しかけるとちゃんと答えてくれるのでとても嬉しかった。3の時は話しかけても無反応で大変寂しかったのです。嬉しさのあまり、町で見かけたすべての猫に話しかけては個々の反応の違いを確かめる私。とっとと任務を行え。
この町には猫もいるのですが、猫頭の人(?)もいます(何となく失礼な表現)。なんだろう…なんというか、人間と猫の関係は問題ないとしても、猫頭の人々は猫の存在をどのようにとらえているのでしょう。わりと微妙だったりしないか心配です。 こう、例えるならば、人間がいると同時に人面犬がおり、なおかつその状況が人間側に受け入れられているというようなことではないのか。自分たちと酷似した頭部を持つ小動物…。…。いやしかし、以前だって犬がいると同時に犬顔のコボルトがいたから別に変じゃないのか…? さりとて、人面の小動物と人間が共存していると仮定して、果たして人間は人面の小動物に愛着を抱くことができるだろうか? 否。なかなかそういうわけには行くまい。でも人面の小動物は不気味だが、猫はかわいいので問題ないか? それとも慣れれば人面でもやはり好ましく思えてくるものなのか? といった感じで相当混乱してきましたが、この猫頭<->猫の両者がお互いをどのように認識しているかという問題には興味が湧いてきました。特に、猫頭の人々が猫にどのように接するのかには注目したいと思います。私的には猫頭の人もかわいいので好きですが。というか、そんなことを気にする間に任務を行え。
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2004年08月19日(木)/恐ろしげな声が響いた海原はいつもわりと穏やか/幻想水滸伝4(ネタばれ注意) |
幻想水滸伝4が出ましたね。私も早速手がけています。 今回は、今までのように過剰に楽しみに待ちわびていたり、内容に関してあらぬ想像を膨らませすぎて勝手に盛り上がったりうち沈んだりといった事前の儀式をほとんど行っていなかったのですが、いざ発売されるや否や、早めに仕事を切り上げゲーム屋に直行して入手の後速やかに帰宅しそのままPS2を起動し即座にゲーム開始したりしました。正直自分がこんなにやる気満々だったのは驚きでした。もう少し穏便に楽しめるのではないかと思ったのですが。 せっかくなのでいろいろコメントしていこうと思います。うっかりネタばれている可能性があるので、ご注意ください。
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まずはオープニングデモを見ました。 陽光降り注ぐ地中海沿岸といった感じの洒落たラテン系の音楽がとてもいい感じです。しかし、かっこいい音楽に反してムービーの方はなんだかおとなしいというか、展開がゆったりしすぎていて何をアピールせんとしているのかどうもよくわかりませんでした。決して悪くはないと思いますが、もっとこう、バーン!ドーン!!ガーン!!!みたいなの(頭の悪い表現)を想像していたのですが…。今回はのんびり航海を楽しもうということなのでしょうか?
とりあえず、まだ序盤もいいところなので交易ができるかどうかがわからず無意味に焦りました。真っ先に調べましたが(調べるな)、主人公が最初にいる町には交易所がありません。くそう。港に、沢山荷がつめそうないい船が停泊しているのは見たんですが。交易の前にまず騎士団員として任務を行えということでしょうか。
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2004年07月28日(水)/宿星がおおいに航海することを期待 |
今年はこれまでいろいろと余裕がなかったため、そういえばあまりゲーム方面の情報収集を行っていなかったのですが、幻想水滸伝4がもうすぐ出るんですね。3からもう2年ですか…早いなあ。 3ではラスボスの方が例の人だったりして、一躍クローズアップされたはいいが、内実があまりにもアレだったので、閉口というか驚愕というか虚脱というか落胆というか、そういったものが入り混じった気分であり、困惑のあまりとりあえず三国志にたとえてみると、これまで超やる気のない郭嘉だとばかり思っていた人が、実は、後ろ向きなくせに無駄に行動力のある袁術だったとわかったみたいなショックを受けたというか、とにかくクリアした直後はちょっといろいろ大変でした。時がたった今では、ヘタレとして愛でるという道を見出したのでそれなりに楽しいです。破壊者御一行はわりと好きです。
4の情報収集をほとんど行っていないので、今度は海が舞台ということくらいしかわかりませんが、とても楽しみにしています。3で上述のようなことになり、ある意味自分にとっての一大事はもう過ぎ去ってしまったので、4では自分のキャラ観が液状化現象を起こすような妙な緊急事態が発生する心配はなく、普通に楽しめそうなのは幸いです。 そんな私の目下の心配は、ちゃんと今回も交易できるかという点です。陸路よりは海路のほうがはるかに大規模な交易が出来るのは明白なので、これまでのシリーズで出てこなかった海が舞台だという今回こそ是非交易がしたいのですが。そして、香辛料を高く売りつけたり、海賊をやっつけたり、大艦隊を組織して無駄にキャノン砲を装備してみたり、世界地図を作ったり、台風にあってみたり、乗組員を解雇したり、珍宝を発見したりしたいのです。仲間はそのついでに集めたい。ついでってあんた。そこまでいったらむしろ大航海時代ですよ。ゲームが違います。
関連情報: 幻想水滸伝4公式サイト(HTML版) キャラデザインは1の頃の人に戻ったんですね。なんか懐かしい。この方の描く女子は強そうなので好きです。カタリナさんはかっこよさそう。
おまけ: 大航海時代 丁度オンラインが今の旬なんですね。楽しそう。ところで大航海時代2にもカタリーナという人がいましたよ。しかも音楽は菅野よう子さんでした。
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7月に入り、これまで約半年間私をとても追い詰めていた仕事がどうやら完了しました。正直かなり心の余裕がなかったのですが、今期は自分が本来担当している業務での仕事があまり発生せず、その代わりにいわば出稼ぎとして自分にとっては未知の業務を行っていたのが大きな原因だと思われます。何かわりと辛い目にあったような気がしますが、今思えば、仕事内容自体は別にそんなに難しくなかったような。相当切羽詰っていたみたいだなあ。いったい何があったのだったか。まあいいか。終わったし。
で、このたびようやく出稼ぎから帰還することができまして、古馴染みのソースコードなどをつらつら眺めると、おお…何もかも懐かしい。むしろいろいろ新鮮。特に何も目新しいものは無いはずですが、内容をかなり忘れているせいでしょうか。見たこともないような処理があるのですが、自分が追加した風なコメントが書いてあったりしますよ。ここだけの話、真面目に記憶に無いものとかあるんだが。いったい何をしたのだったろう。新鮮だなあ。
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昨日、バーブルたんがムガール帝国を建国したのは15世紀と書きましたが、16世紀の間違いでした。すみません。お詫びのついでといってはなんですが、先に話題に上った人々の画像を紹介してみます。
バーブルたん1 濃い。 バーブルたん2 文学青年風だが濃い。 バーブルたん3 やさしげだが濃い。 ティムールたん バーブルたんとは違った味わいの濃さ。
どれもこれも濃いのですが、ティムールは意思が強そうなのに対し、バーブルの方はなにやらちょっと柔弱な感じに描かれているのが愉快。
ところで、googleのイメージ検索は楽しいですね。「馬」とか「草」とかそういう汎用性のある言葉を入れて、広範にわたる検索結果を果てしなく眺めてみたり、その途中で何故検索されたのかどうしても理解できないような唐突な画像に出くわして困惑するのが好きです。 今回の画像を探すにあたり、timurでイメージ検索してみたら、よくわかりませんが人の顔写真が沢山でてきました。ウズベキスタンではティムールは英雄だそうなので、ムハンマド氏やアレキサンダー氏が大勢いるように、「ティムール」というのはそこそこメジャーな名前なんでしょうか。一方、baburの検索結果では人の顔写真は出てきませんでした。誰も子供に「バーブル」とは名付けないのでしょうか。むしろ「バーブリー」なのでしょうか。いや未確認ですが。baburの方は何だか検索サイトとして優秀な結果だったので少々物足りない感じ。私は検索に何を求めていますか。
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2004年07月22日(木)/萌えるバーブル(本題)/中央アジア歴史群像 |
さて、先日の真面目っぽい話はさておいて、15世紀にインド地方にムガール帝国を建国したバーブルという人についての文章にて少々気になる記述が。 バーブルには17歳の新婚ホヤホヤのころ「不思議なほど強く魅せられた」(原文ママ)「バーブリー」という少年がいたそうです。ちょっと。バーブルよ。気に入るのは別にかまわないのですが、いくら自分がバーブルだからといって、バーブリーという名前はいかがなものなのか。この話は、バーブル自らの手によって書かれた回想記『バーブル・ナーマ』に書いてあるそうなので、ありし日の名も無き若者を回想する際、バーブルがそのように名づけたような気がしないでもありませんが、万が一生まれつきそういう名前だったらどうしよう。さらにバーブルはこの少年に大変な入れ込みようで、「恋慕の情の激しさのゆえに、また若さと狂気に支配されて、私はターバンも付けず裸足で大路小路や大小の庭園をさ迷い歩いた」(原文ママ)そうですよ。恋慕!若さと狂気!裸足!!ああバーブルよ。うろついてどうするのだ。そしてどこのサークルの新刊ですか?(余計な質問)とにかくなんか熱い。こんな熱い漢がチンギス・ハーンの末裔かと思うとなんだかもう。どっちかというと嬉しい気分なので笑顔になりますが。
『バーブル・ナーマ』はなにしろご本人様が書かれたものなので、学問的には第一級史料として、また文学的才能もあった彼の文章として大変貴重なものなのですが、こんな裸足でうろつきまわるような人がどんな激情をつづったものなのかという意味でもとても気になります。原書を読むのは限りなく難しいと思いますが、幸いなことに、わが国には『バーブル・ナーマの研究』という非常に気合の入った本があります。バーブリーの謎も書かれているのでしょうか。気になります。 しかし、かの書物は値段のほうも相当気合が入っており、また私ごときの現在の学習量では、おそらくまったく歯が立たない高度な内容だと思われるので、さらなる研鑽を積みたいと思います。そうしていつか、『バーブル・ナーマの研究』を目にすることができる日が来るのでしょうか。そして、バーブリーの名前が生まれつきだったかどうかについてもわかったりするでしょうか。万が一ヘタレだったり萌えたりしたらどうすればいいのでしょうか。そりゃもう本当に奥が深い。深める部分を間違っているような気がしなくもありませんが。
関連文献: バーブル・ナーマの研究 (1)〜(4) / 間野 英二 (著) / 松香堂
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2004年07月21日(水)/萌えるバーブル(序章)/中央アジア歴史群像 |
おひさしぶりです。しばらく経ってから見返してみたら、前回の読書感想文が妙に長いのでどうにも居心地が悪くなってきました。いつも長文気味ですが。 要は、「梅棹氏の文体は自分にとって萌えである」ということを述べたかったのです。いや、しかし、梅棹氏のあの素敵な文章をそういった一言で片付けてしまうのはあまりに惜しく、自分はあの文体がどのように好ましいと感じ、如何なるときめきを覚えたのかを是非皆さんにお伝えしたいと思い、ウキウキと記していたらあのような有様に。ああ暑苦しい。一方的に伝えられた皆さんにはとんだご迷惑でしたか。
それにしても、昨今は、一言シンプルに「萌え」と書きさえすれば、おのれの好感情を表現するのにある程度はそれで事足りてしまうので、とても便利な世の中になったと思います。しかし、あまり安易に萌えで済ませてばかりいると、今に大事なものを取りこぼしそうな感じもしますので、「萌え」はくれぐれも注意して取り扱おうと思います。萌え。ところで、文中にてこんなに萌えと書いたのは初めてですよ。最早、自分が使える一生分の量の萌えを言い尽くしてしまったのではあるまいか。萌え。まだ使えるみたいだ。萌え。
読書感想文: 中央アジア歴史群像 /加藤 九祚(著)/岩波書店
私の目当ては、モンゴル時代のイナルチクや、チムール(イナルチュク、ティムールと表記する文献もあります)に関する記述でしたが、他の人物に関する文章もそれぞれ面白く、なかなかの収穫でした。 この本で特筆すべきは、著者が意識的にロシア語の資料に依拠して文章を書いているということでしょう。ここでいうロシア語文献というのは、ソ連邦時代に中央アジア諸国で出版されたものを意味します。中央アジアと呼ばれる地域がかつてソビエト領であったころ、言語や生活習慣の異なるこの地方に、ロシア語という共通の言語でもって研究を行う環境が整い、現地の研究者によりだいぶ学問が進んだそうです。そうだったのか…。奥が深いですなあ。この本はそうした現地の研究者による中央アジアの姿を紹介するという目的を持っているようなので、あの辺りの地方に興味のある方にも有意義なものだと思います。ことに、4章「シルクロード文明の精華」では代表的な詩人を紹介し、中央アジア文学の一端に触れることもできます。
補足説明:
イナルチク チンギス・ハーンがホラズム国と通商を行おうと思って使者を送ったら、ホラズム領の都市オトラルの太守だった彼が、その使者をとっ捕まえた挙句に処刑してしまい、使者の生き残りがチンギス・ハーンの元に逃げ帰ってその事を伝えた為、ハーンは超激怒してホラズム攻めを行うことになってしまった。つまり、イナルチクがモンゴルのホラズム侵略のきっかけを作ってしまってホラズムの民大迷惑、というのが主な概略。とか思っていたら、彼は常々モンゴル帝国に対し脅威を覚えていたが、ホラズム王にはさっぱり危機感が無かったのでだんだん焦ってきたところ、ついにモンゴルから使者という名目のスパイがきてしまい、太守としての責を全うする為、ひいては自国の危機を知らしめるために使者殺害に及んだが、それは必ずしもホラズムにとって幸運な結果とはならなかった。みたいに書かれていました。あれ…?何だかかっこいいよ…? イナルチクのモンゴルの使者殺害の理由については諸説ありますが、ウズベキスタンの人にかかるとこんな風になるのですね。新鮮。そんな手があったか!(手?)色々な意味で応用が利きそうで参考になります。
チムール モンゴル系バルラス部族出身。戦にめっぽう強く負け知らずで、チャガタイ・ハン国の有力者となって中央アジアを支配したり、遠征を行ってどんどん領土を広げまくった。明朝を討つため中国遠征を試みるが、オトラルで病没。 詳しい説明はこちら
ひどく長くなったので、表題のバーブルについてはまた後ほど。
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