Food for Thought
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2004年07月23日(金) 桃井かおりと似てるかも

「楽しんで生き崩す」というタイトルで4日連続、日経の夕刊「人間発見」のコラムに桃井かおりが載っていた。いろんな業界の人たちが登場するこのコラム(インタビューか?)、結構面白く、キラリと光る一言を拾うこともしばしば。桃井かおりはアンニュイでちょっと変わった女優、というイメージくらいしか持っていなかったが、小6から3年間、単身ロンドンのバレエ団に留学したとの記述に、親近感を持つ。日本人としては足が長かったのに、顔が小さく手足が長い向こうの美少女達の中では、黄色い肌だし相当変だとすごいコンプレックスを持ったとか。そうなんだよ。そして、思春期の3年間の体験で大きな影響を受け、「付和雷同し、群れをなして人をいじめるなんてとんでもない。『嫌いなものは嫌い、欲しいものは欲しい』って、しっかり自己主張するようになりましたね」と語る。自分もやはり群れない。表立った自己主張はあまりしないけど、密かにはするかな。ミーハーなのは大嫌い。でもこういう「ノリが悪い」態度は一部の日本人(特に女性)に反感をもたれるようだ。子どもの頃から、特に思い当たる節は無いのにある一定割合の女子には必ず嫌われているようで不思議だったのだが、ある時合点がいった。そういう女たちは皆同じタイプであった。姉御肌でボス的存在。厳しい言い方をすれば「声は大きい」が、リーダー的資質はない。彼女達は周りに「共感すること」を強く求める。でも帰国子女は自分が本当に同意できなければ従わないので、ナマイキに見えてしまう。日本人論をいろいろ読んでいたら、この「共感を求める」というのが日本人の特徴であるようだ。しかも男女論の本を読んだら、女性は共感を求める生き物であると。日本人の女性集団でおこるドロドロした確執はこんなところに元があるのではなんて思った。幼稚園ママグループとか、海外駐在員の妻たちなど、必ず「ボス」がいるし。
 桃井かおりの最終回では、自分のカンについて、「言葉に頼らず空気や風やにおいを読む…生き物としてのカンを試される…この飛行機はなんか危なそうだからやめようとか、この食べ物はおかしいとか、これまで幾度もカンが働いて危険を回避してきました。その感覚が崩れるとやばいでしょう。時にはわが身を野性に戻す必要があると思うの。百二十歳まで『生き崩す』ためにも、ね」、とある。百二十歳まで生きる、って思っているところも同じだし、私のモットー「本能を研ぎ澄ます」と似ていると思った。最近の子どもたちにも、もっとこういうカンを鍛えて欲しい。防犯ブザーなんかに頼るより、この人なんか変って気付くとか。鴨がネギ背負って歩いているようで、生物としてあまりにも弱すぎる。


2004年06月10日(木) 花泥棒

朝、学校に出掛けていった子どもがまたすぐ戻ってきて、玄関前のプランターに植えてあったピンクの花が根こそぎ引っこ抜かれていると言った。見てみると、確かに四角い穴と数枚の花びらが残るばかり。花が欲しかったのか、嫌がらせか…ちょっと変わった、ピンクのきれいなベゴニアだったので、持って行かれてしまったか?盗んだ花をめでる感覚が理解できぬが。しかし、植えてから1週間持たなかった…縁がなかったと思うことにしよう。

IAEA(国際原子力機関)が日本の原子力開発計画について「核兵器開発を意図したものではない」と初めて公式に宣言する。今までイラク同様、査察を受けていたのだから、信用が無いというか、情けないというか。

米国で、5日に死去したレーガン元大統領の肖像を紙幣やコインに、という声があがっているとか。ほんと、歴史が浅いのねー、と思ってしまった。日本の首相では考えられぬ。向こうでは空港の名前とか、通りの名前とかでよくあるけど、日本では最近坂本竜馬空港がでてきたくらいか?あ、ムネオハウスがあった!


2004年06月08日(火) 「子どもの学習 携帯で楽しく」?!

本日怒りを覚えた記事。日経に、「子どもの学習 携帯で楽しく」とのタイトルで、インデックス、サイバード、学習研究社、ワールドファミリーなどの携帯電話のインターネット接続サービスを使った子ども向けeラーニングコンテンツの配信を紹介していた。インデックスはポンキッキーズを使いクイズ形式で英単語などを教える(4〜6歳対象)。サイバードはしまじろうで動物の名称を当てるクイズなど(0〜6歳対象)。学習研究社は小学校高学年からの受験コンテンツとして英語、世界史などの「メル単」を配信。ワールドファミリーは「こども泣きやむモバイルサイト」で英語教育。0〜6歳がケータイを持つのが好ましいと思っているのか?儲かれば何でもいいわけ?何でわざわざケータイで動物の名前を覚えなきゃいけないわけ?子どもがおかしくなるわけだ。
同記事で、社団法人コンピューターエンターテインメント協会の調査では、首都圏と関西圏を中心とした地域では3歳〜小学校6年までの児童の携帯電話保有率は7.2%だったとあった。
この間行った親子バス遠足でも、(やはり?)ケータイをピコピコやっているお母さん達の姿が。遠足のときくらいやめようよ…


2004年05月28日(金) イラクに散った橋田信介

フリージャーナリストの橋田信介さんが甥の小川功太郎さんと一緒にサマワからバグダッドに戻る途中、車両を襲撃され死亡。この間の朝生に出演している橋田さんを見たが、気骨のあるジャーナリストという印象であった。こんな本も書いていた:『イラクの中心で、バカとさけぶ』
『竜馬がゆく』のなかで、「志士ハ溝壑(こうがく)ニ在ルヲ忘レズ、勇士ハソノ元(くび)ヲ喪(うしな)フヲワスレズ」(志を持って天下に働きかけようとするほどの者は、自分の死骸が溝っぷちに捨てられている情景をつねに覚悟せよ、勇気ある者は自分の首が無くなっている情景をつねに忘れるな)の一節を思い出す。冥福を祈る。

橋田信介おもしろエッセイ集


2004年05月26日(水) 和にふれたダビデ像


ミケランジェロのダビデ像が「生誕500年記念」に約50万ドルかけて清掃されたそうである。和紙を使って、というところが日本人としてちょっと誇らしい気分。そもそも元の材料のの大理石は品質があまり良い物ではないらしい。去年の春、ミケランジェロ三昧のイタリア旅行で念願の「生ダビデ」を見て、お土産にぜひレプリカを買って帰りたいと思った。が、売っていたのはなんとなく顔が変で、小さすぎたり大きすぎたり(そして高かった!)。ちょうどその頃はテロを警戒して海外旅行者が少なく、ウフィッツィ美術館のボッティチェッリのある部屋を開館直後の10〜15分ほどうちの家族だけで独り占めするという願ってもない贅沢を堪能できたのであった。またイタリア行きたいなあ。

「ビーナスの誕生」


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