鈴木めぐみの徒然マンガ日記
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井戸端掲示板でも書いたけれど、ただ今、NHK教育の「日本語であそぼ」に親子ではまり中。野村萬斎やKONISHIKIが出演しているこの10分の番組は、狂言ありさまざまな作品からピックアップした名言あり、と、タイトルどおり、日本語を楽しめるつくりになってるのです。これの影響か、子どもたちもすっかり「じゅげむ」をおぼえてしまったようで、登降園の時にすれ違った小学生が「じゅげむじゅげむ〜」とやってたりするのが、なんともほほえましいのよね。
公の場で暴言・妄言を吐く政治家はひきもきらないし、暗い事件も立て続けに起こっているし、この国はホントにどうなっちゃうの……!?って感じの今日この頃。それだけに、こういう心に響く心地よい言葉にふれると、日本にもまだ誇れるもの(文化)があるじゃないか、ちょっとだけホッとするのです。今まで全然興味がなかった狂言も、一度くらいは生で観てようかな、なんて思ったりして。夏になると子ども(小学生)向け狂言教室なんて催しもあるみたいなので、子どもが小学校に入ったら、一緒に行ってみるのもいいかも。
そう言えば、能の世界を描いた『花よりも花の如く』(成田美名子)の1巻も発売に。能って難しそう、観てもわからなそう、と思ってたけど、『花よりも〜』を読んでるうちに興味がわいてきた。「羽衣」とか「道明寺」みたいな話を知ってるものとか、「土蜘蛛」のようなメリハリのある作品なら、初めてでも楽しめるんじゃないかな。ちなみにこの作品の主人公は、『NATURAL』の西門さんの兄・憲人。いうなれば姉妹版の関係だが、重めの本編に比べて、ほのぼの系の続編、という構図も含めて、『CIPHER』と『ALEXANDRITE』のつながりに似てるのです。
「日本語であそぼ」を楽しんでいる人には、『花よりも〜』もきっと楽しんでもらえるんじゃないかな?ぜひご一読を!おススメです。
幼児雑誌主催の「明日のナージャ」イベントへ行って来ました。 放映時間には家事やってて、横目で観る……くらいの感じなので、イマイチ ストーリーを把握してない私。今日のイベントでようやく「ほ〜、そういう 話だったのね」と理解しているダメダメな観客だったのですが、子供たち (うちのも含め)はかなり興奮してましたね〜。
ナージャの声役の小清水亜美ちゃんも登場したんですが、「ん?なんであんな格好??」と思ったら、実は彼女は現役高校生で制服着て出てきてたんですね〜(イマドキのかわいい系のものでしたが)。 声優さんは声じゃ年齢がわからないので、一瞬「コスプレ??」と思ってしまいましたわ。
設定として、ナージャが旅芸人一座の一員ってことで、ジャグラートリオなども登場。イベント自体はそれなりに楽しめました。 がっ!イベント会場の外には、グッズが山盛り!欲しい〜と泣くチビをなだめて、結局何も買わずに帰ってきたわけですが、「う〜ん、私ってケチ!?」と複雑〜な気分になってしまいました(当然こーいうところなので定価なわけで。ついつい「赤ちゃん本舗かトイザラスなら……」と思ってしまうあたり、悲しいサガ(!?)だなぁ……)。 結局、最初から約束してたサンデーとダイエーで買った88円の塗り絵で、お茶をにごしてしまいましたが、「タダより怖いものはない……」を実感した一日でもありました。はぁ。
私がいつも楽しみにしているのが、現代洋子さんのHP の日記。 倒産した出版社が自分のところで預かっていた漫画家の作品(ダンボール数十箱はあったらしい)を、作家に無断で某有名古書店に売ってしまったというからびっくり!
ハード系レディースの第一人者・渡辺やよいさんが気づいたことで表面化したんだけど、弘兼憲史氏の初期作品なんかもまじっていたとか。詳しくは渡辺さんの日記 に書かれてますが、読めば読むほどすごい話で、「そんなのありなのぉ!?」と憤りながら、HPをチェックするのがすっかり日課に。
何がおそろしいって、盗品ということがわかっても、店側には一切の責任がなくて、たとえばまだ売れていない作品を、作者本人が返還要求をしたり、誰が売ったかや店に現在どんな作品が売られてきたのかを明らかにする義務はないんだってこと。渡辺さんは、自分の作品が大量に売られていることに気づいて引渡しを求めたんだけど、自分で自分の作品を買い取る以外になす術なし、というのはどんなもんなんでしょう?
店側は、どうも盗品と知ってて(でも法的にはなんら責任はとらなくていいということで)、販売しているらしい。まんがを商売にしていて、まがりなりにも会社組織をとっているなら、もうちょっとまんがに愛があってもいいんじゃないかなぁ〜と思う私はまだまだ甘ちゃん?
それに、今回は倒産した会社の人間がやったわけだけど、たとえばどんな大会社で、99.9%の社員がマンガを愛して一生懸命働いていたとしても、もしも、たった一人の不心得者が作家の生原稿を持ち出して店に売ってしまったら、たとえ作者本人でも、それを取り返すにはお金を払って買うしかないってことで。法律って何!?って気分になっちゃうんですよね。 今回被害にあった作家は青年系の方たちですが、これがたとえば大島・竹宮・萩尾作品だったら……(ここで、自分の一番お気に入りの作家さんの作品が……と思うと、その怖さが実感できます)。おそろしくて考えたくもないです。特に週マ時代の大島作品なんて、未収録のものがいっぱいあって、もし原稿が個人の手に渡ってしまったら、それらの作品が何年か(何十年か?)後に復刻される可能性も完全に断たれてしまうことになる。やっぱりそれって犯罪(刑事責任はなくても道議責任として)だと思うんですよね。
これって絵画でも一緒なの?マンガだからってことなんでしょうか?うむむ……。
井出智香恵 さんが立ち上がったことで、かなり状況は動いたようですが、まだまだどうなるのか予断を許しません。願わくば、売られてしまった作品たちが、作家さんの元に返りますように。
突然ですが、6/26(木)に中国放送の朝の番組「おはようスタジオ」に 出演することになりました♪ お題は「青春の少女漫画対決 ベルサイユのばらvsエースをねらえ!」 私のHPに遊びに来てくださる人には楽しんでもらえる企画なのでは? メールで投票も受け付けているようなので、よかったら参加してみてくださいね! http://www.rcc.net/ohayo/ http://www.1350.jp/seishun/
ちなみに私はダンゼン『エース』派! この作品の影響でテニスを始めた人はたくさんいたけれど、私もそのひとり だったのです。 今にして思えば、インドア派のこの私が!!って感じ。それだけハマっていた証しと言えそう。
7:10〜7:18と8分間の出演ですが、楽しんでしゃべれたらいいなぁと思ってます。
今日は手塚治虫文化賞の授賞式&祝賀会。 なぜか今年は投票のメンバーに加えていただいていたおかげで、お招きに あずかり、こんな機会はめったにない!と行って来ました。 会場は築地の朝日新聞本社。真新しい建物の雰囲気にすでに圧倒されつつ 受付をすませ入場。キョロキョロしているうちに、式が始まった! 前方には受賞者や審査員のそうそうたる顔ぶれが。 『黄色い本』の高野文子先生や『ヒカルの碁』の原作・ほったゆみ先生は 自画像のイメージそのままの方。小畑健先生は自画像のヒゲのイメージが 強かったんだけど、なんと今日はスキンヘッド!お三方ともスラッとスリム なのも印象的でした。水木しげる先生のスピーチは「手塚や石ノ森は徹夜 自慢をしてたけど、僕は睡眠をたっぷりとって今でも健康そのもの」と 「健康講話」(自称)をされ、大うけでした。
続いて祝賀会。当然ながら知り合いもいないので、なんとなく落ち着かない な〜と思いながらポツネンと立っていたら、米沢嘉博さんが近くに! 卒論に『戦後少女マンガ史』を資料として使わせていただいていたことも ある、あの米沢さんだ!!ご挨拶をしてはみたものの、しどろもどろな自分 がなさけない……。 この会場では唯一お知り合いの藤本由香里さんが近くにみえたので、声を かけたら、今回の審査員、マット・ソーンさんを紹介していただけた。 このHPをみてくださっているという言葉で舞い上がる私……(*^^*)。 萩尾先生の『トーマの心臓』に感銘を受けた、とおっしゃっていたマット さんは、ジェントル&気さくな方。ひとりで心細かった私も、ようやく 居場所をみつけたような思いでした さらに、萩尾先生や竹宮先生と面識がない、というと「じゃあ、紹介して あげる!」と一言。まさか、直接お話出来るとは思ってもいなかったので、 へどもどしてしまったのが、我ながら情けなかった(こればっかり…(^^;) んですが、マットさん、本当にありがとうございました〜!! そうそう、「あすなひろし公式サイト」編集の同人誌・「あすなひろし 作品編集2」も譲っていただいたのでした。あすな先生というとリアル タイムでは『青い空を白い雲がかけてった』だった私。今回いただいた 同人誌に掲載された作品は、65年に「なかよし」「週マ」で発表された 『白い霧の物語』『ビビディバビデ・ブー』『雪の花びら』ということで、 いずれも未読のもの。少女マンガ家としてのあすなひろし初体験、という ことになるのだけど、線の緻密さ、絵の完成度の高さにびっくり。線の なんと美しいこと!今までコミックスに収録されたことのない作品なんだ そうだけど、こういう作品がコミックスにも収録されずに埋もれている のか……と思うと(当時の雑誌を入手して読む、というのはほぼ不可能 だものね)、本当にもったいない! ちなみに、↓こちらでこの同人誌の表紙がみられます。 http://www.asunahiroshi.net/
会場には鉄腕アトムの氷像も飾られていて、皆その前で記念写真を撮って ました。私もカメラもって行けばよかったなぁとミーハーなことを考え たりして。
ちなみに今回は『百鬼夜行抄』(今市子)が最終選考に残っていたものの、 いわゆる少女マンガからの受賞はなし。少女マンガ読みとしてはちょっと さびしい。少女マンガ、頑張れ!!
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