鈴木めぐみの徒然マンガ日記
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2003年08月13日(水) ダーリンは外国人

昨日日記で紹介した『5愛のルール』 と一緒に購入したのが、マンガ家・小栗左多里とトニーのほのぼの生活記である『ダーリンは外国人』 (小栗左多里)。本屋で平積みになってPOPまで立ててあったのが目をひいて、手に取ったのが運のつき!?じっくりうちで楽しみたくなって、久々に衝動買いしてしちゃったのだ。

思わず「フフッ」と笑える日常の数々のエピソードは、トニーが外国人だからというよりは、彼自身のキャラに負うところが大きい。穏やか〜な牧師さま的風貌(作者によれば「アルパカ」似!?)で、ジェントル&ナイーブなトニー。干渉しすぎず、でも意思を尊重するという、彼のような他人とのかかわり方は、シンプルだけど意外と難しい。それが自然に出来ちゃうのが、彼の癒し系たるゆえんじゃなかろうか。また、「哀しい」話に心を痛め、深く深〜く苦悩するお姿には、思わず「がんばれ、トニー!」と声援を送りたくなる。きっとこの1冊を読み終わる頃には、あなたもトニーが大好きになっているハズ。自分の周囲にこんな人がいたら、人生も楽しく過ごせそう。

ところで、トニーがレストランでクレームをつけるシーンがあって、そーいや『恋のたまご』 (槇村さとる)に似たようなエピソードがあったことを思い出した。それを読んだ時も、私も主人公の真子同様、「あー自分にはコレは出来ないわ」と思ったんだけど、イヤ〜な雰囲気にならずにそういうのが言えるまっちゃんやトニーってやっぱりすごいわ。


2003年08月12日(火) 5愛のルール

夏休み中、マンガ日記をお休みにしていた間も、もちろんマンガはちょこちょこと購入。で、中でも面白かったのが、この『5愛のルール』 (一条ゆかり)だ。

マジメに働き、歌手を目指す姉との生活をささえる麻保。だが、雑用ばかりの仕事に物足りなさを感じていた彼女の運命は、一流広告代理店の切れ者・鷹見と出逢った事で激変。彼女の秘めたる才能に目をつけた鷹見のはからいで、麻保はやりがいのある仕事を手にする。そして姉の理恵もまた、モデルとしてビッグチャンスをものにし、姉妹はつかの間の幸せに酔いしれる。だが、鷹見を愛してしまった理恵は、彼の婚約者を名乗るトップモデル・水石ユリアへの嫉妬をつのらせてゆき、それが悲劇的な事件をひきおこしてしまうのだ!女達の心を操る鷹見の本性を知った麻保は、ある決意を胸に、彼にふさわしい女になる決意をするのだった……。

思えばまだこのHPができたてのころ、すでにこの作品に関する話題が出ていたっけ。未完でコミックス未収録。75年の「りぼん」掲載ということで、その時点で25年以上の月日が経っているにもかかわらず、複数の方がこの作品へラブコールを送っている!(当時の書き込みはワンポイント情報局 にまとめてあります)

当時まだ「りぼん」のリアルタイム読者ではなかった私にとっては、「へぇ〜、そんな作品があったんだ。巨匠・一条ゆかりの作品(しかも連載!)なのに、どーしてコミックスにならなかったんだろう?それに、みんなこんなに面白いって言ってるのにどうして未完なの?」と疑問符いっぱいだったのだ。その辺の裏話は、作者本人が巻末で語っている。待っていた人たちにとっては「そんなぁ〜っっ(涙)」という顛末ではあるのだけれど、作者の頭の中にあった構想も読むことが出来るので要チェック!








2003年08月11日(月) パイレーツ・オブ・カリビアン

というわけで、先週は夏休みでした。とは言っても、子どもが熱出したり、ダンナが体調を崩したり……ということもあって、プールやら中華街なら近場で遊ぶ1週間だったのだけど。

家族が休みだと主婦は却って忙しいのだけど、それでもお楽しみとして、ひとりで観に行ってきました「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ロード・オブ・ザ・リング」 ですっかりレゴラス(=オーランド・ブルーム )ファンになった私。ファンサイトで素顔の彼の映像も見たけれど、やっぱり「ロード〜」やこの「パイレーツ」みたいな時代モノの方がダンゼンいい!顔立ちが端正だから、フリフリのブラウスだって似合っちゃうんだけど、成人男子でそれってすごいな〜と思うのです。

とは言え、彼の演じるウィル・ターナーは、純朴な好青年なだけに、酸いも甘いもかみわけた海賊たちにしてやられたりもするわけで、この映画で「かっこいい」のは、やっぱりジョニー・デップ演じるところのジャック・スパロウ船長でしょう。やさぐれ気味の風貌ながら、修羅場をくぐり抜けただけあって、頼りになる!これから観る人もいるだろうから、多くは語りませんが、ワクワクするような冒険活劇にしあがっていることだけは確か。DVDが出たら絶対買うぞ!

これを観たら、『7つの黄金郷』 (山本鈴美香)や、『エメラルドの海賊』 (木原敏江)、『CAPTAIN RED』(藤田貴美)といった、海賊モノマンガを読み返したくなってしまった。特に70年代モノの華やかでドラマティックなストーリー展開とこの映画って、かなり共通するものがあると思うんだけど。


2003年08月01日(金) 草野誼ブーム

今日は「YOU」の発売日。前号から『かんかん橋をわたって』 の第2部がスタートしたので、次を待ちわびていたのだ!

この作品は、文庫版が出た時にbk1でも紹介 したんだけど、従来の嫁姑ものとは全く違う怖さと切なさを持っているところがイイ。自分の姑が、実はその土地一番の「おこんじょう(意地悪)」と呼ばれている女だったら!?う〜ん、怖い、怖すぎる!姑・不二子の目がまたすごい。黒目がちの瞳で、何をたくらんでいるのかが全くわからない。普通この手の話だと、嫁も姑も感情的になる分、お互いの胸のうちがみえてくるのものだけど……。

もともと素直で気立ての優しい女性だった主人公の萌にも、不二子の悪意の毒はジワジワとしみこんでいる。目には目を、策略には策略を……。それが人の心にどんな影響をおよぼすのかを目の当たりにして、ますます今後の展開に釘付けになってしまってマス。

『かんかん橋』以外の草野作品も、人間の心の機微を驚くほど繊細に描いていた味わい深いものばかり。以前プータオのコミック紹介コーナーで、マンガ研究者のヤマダトモコさんが大絶賛していたのがきっかけでチェックするようになったのだけど、本当にこんなすごい作家の存在を教えてくれてありがとう!とマジで感謝しております、ハイ。未完のシリーズ『ガレージ・ママ』 もそろそろ続きが読みたいなぁ〜。

ところで、心を入れ替えてこのところ日記の毎日更新をしてますが、来週は夏休みなので1週間ほどお休みします。また再来週から、せっせと書きますのでよろしく♪


2003年07月31日(木) コーラス9月号

待ちわびていた「コーラス」最新号 を入手。そう言えば、コーラスってリニューアル後は300円にプライスダウンしたのだ。本屋で思わず値段を確認してしまい、本屋のおばちゃんに「300円以上はもらえないのよね〜」と笑われてしまった……。でも、この内容で300円なら、お買い得、と言えるんじゃないかな?

で、一条ゆかりの『プライド』。うんうん、銀座に舞台を移して女の闘いヒートアップでますます面白くなってきたぞ〜!普段は素直で明るいって感じの女の子・萌が、実は怒ると怖〜い女に豹変するところが、この後の波乱を期待させるのだ。女王様な風情だけど、実はワガママの言い方を知らない史緒とは対照的なキャラ。自分の夢をかなえるために、萌がどんな策略をめぐらすのか……。第1巻は8/19発売。未読の方も、この1冊で1回目から前回分までまとめて読めるので、チェック をお忘れなく!

もう一つ、続きを楽しみにしているのがもんでんあきこの『アイスエイジ』。臨時採用の英語教師・不破エイジが主人公の学園モノだ。幼い頃は無邪気に無心に遊ぶ子どもだったはずなのに、10年後には自分の死にも他人の死にも無感覚な人間に変貌してしまう……。長崎の事件の後だけに、死んだ魚のような目をした生徒とエイジがどう向き合っていくのかがすご〜く気になる。もんでん作品には格闘技を扱った作品も多いけれど、この作品はここ何作かの中で一番「ああ、闘ってるな〜」と感じてる。まだ今月が第2回。読み始めるなら今だ!


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