2007年12月15日(土) |
『黒沢進著作集』完成 |
12月19日に書籍「黒沢進著作集」が刊行される。発行はウルトラ・ヴァイヴ、発売はシンコーミュージック。 これは第一巻で、黒沢さんの大きな仕事のひとつだったディスコグラフィーとライナーノーツは掲載されておらず(次回にまわされるという)、主に音楽史をまとめた原稿と雑誌での連載を集めたものである。辞書のような部厚さ、文字量は膨大であり、写真はない。80年代の文章も多く、平凡パンチの連載もあり、最後の方には、71年頃のフォークリポートや新譜ジャーナルへの投稿も掲載されている。これを読むと高校生当時から黒沢さんの視点がまったく変わっていなかったことがわかる。編集者は吉田明裕(=トニー吉田、土龍団、作詞家、「夜をまきもどせ」も彼)であり、その尽力には大いなる賛辞の言葉を送りたい。 文字だけでも想像力をかき立てられる、黒沢さんの文章は本当に読みやすくてわかりやすい、そしておもしろい。泣けてくる。 誰とは言わないが、日本のアーティストの本を出したり、雑誌でかき立てるあいつとかあいつとか、俺はインテリをひけらかす輩のインチキな評論が大嫌いなんだ。意味ないよお前の文、興味ないよお前の事、Hey,baby you're so cool fool
「黒沢進著作集」、「日本ロック史」みたいなサブタイトルがあってもよかったのではないかと思う。黒沢さんの名前を知らなくても、「音楽の歴史を歪曲せずに記した正しい研究書物」として多くの人が手に取るべきだろう。かなりのボリュームなので正月休みを使ってゆっくり読んで見てはいかが。3200円は安過ぎる(笑)
来年、日本のロック黎明期、ニューロック時代を代表するあのバンドが遂に再結成されるそうだ。
2007年12月09日(日) |
すでに師走とは・・・ |
去年の12月の日記を読むとまだ3ヶ月くらい前のことのように思える。 でも、発売直前で大騒ぎしていた『遠藤賢司実況録音大全』があっというまに売り切れてしまったし、フールズ再発決定とか言っていたら今は再結成してるし、渋谷屋根裏でレコ発イベントを組んだザ50回転ズはいまやリキッドルームワンマンだし、その時に前座でカラオケ歌っていた田渕純はもう自分のバンドでリサイタルをやっているし、それなりに時代は変わっているわけだね。早いよな。自分的には確実に内臓や外見は衰えていっている気がする。 日々いろいろと活動していますが、とにかく皆様
1月12日クラブチッタ川崎に来て下さい!!
人助けと思ってよろしくお願いします!
それで、ジョン・レノンの命日だからってわけではないけど、買ったままで放っておいた海賊盤を整理しつつビートルズやレノンを聴く。ジョン・レノンの『マインド・ゲームス』はすごく好きなアルバムだ。一番好きかも。3枚組のマインドゲームスのセッションを収めたブートもある(笑)。一応、俺はビートル・マニア歴31年くらいかな。 でも、オノヨーコの近年の活動にはあまり賛同出来ない。あれはロックンロールという音楽を知らない人のセンスだと思う。レノン記念館(だっけ?)に行くなら近所の鉄道博物館にいくよ。
団塊世代に向けた商売が盛んだが、この連休はフジテレビの仕込みでお台場が団塊世代に向けた大人のテーマパークとなっていたらしい。 その一環で「南こうせつのお台場フォークジャンボリー」というイベントがあり、こうせつの指名で遠藤賢司、パンタが招かれる、という異色の組み合わせ。エンケンはどこに行ってもエンケンの圧倒的なステージで、パンタに関しては久しぶりに強力な歌声を聴いた印象。 しかし600人という観客、多分、半分はこうせつのファンだが、もう半分はテレビの宣伝に煽られて来たと思しき、講演会にきているかのような大人しい人々。本当は音楽のライブなんかに興味がないような感じ・・・。一応、お決まりの拍手だけ。声援を飛ばす人すらいない。エンケンの激しいステージを観ても、その眼には何も映ってないんじゃないかって、好きとか嫌いとか、煩いとか凄いとかいう反応すらない静かな客席。しかしこういった観客でもトークでうまく掴んで持って行くこうせつはさすがだが、「神田川」の時に客席では携帯電話のベルの音が...。おめーら、いいかげんにしろよ!(苦笑) こうせつのアンコールではなぜかイルカの「なごり雪」を楽しそうに歌うパンタを見て、ちょっとショックではあったが、パンタの新作(重信房子の詩に曲をつけたアルバム)の曲が良かったので、良しとしたい(笑)。アンコール2曲目は、高田渡「自転車に乗って」。ちょっと今イチの選曲である。 どうせやるなら、頭脳警察の「戦争しかしらない子供達」と高田渡「自衛隊に入ろう」の方がいいんじゃねえの。
恵比寿の歌謡バー「X+Y」の3周年企画に招かれ、田渕純がカラオケでムード歌謡のスタンダードなどを歌ったのだが、所謂業界人が集う店ということもあり、とんねるずの木梨憲武が来場。ワンステージ終えた田渕に気さくに「お疲れさま」と声をかけ、舞い上がった田渕は昔のオタクネタを連発し、ややウケる。木梨氏は何気に「酔いどれちゃだめよ〜歌い手は」と酔う前の田渕に鋭い一言。 にもかかわらず、3ステージ目を終えた田渕は泥酔状態だった(笑)
たまには自分のDJなどのお知らせを・・・
11月24日新宿レッドクロス/キングジョーとビデオ講座 深夜:新宿ジャム/DJ 12月2日新宿レッドクロス/田渕純リサイタルの企画構成 12月21日渋谷青い部屋/DJ(渚ようこ) 12月23日下北沢club251/DJ(サロメの唇、浅草ジンタ、サイクロンズ、ハイティーンズ他) 12月24日下北沢club Que/DJ 1月12日〜13日14:30~05:00クラブチッタ川崎/DJ他(ロックンロールお年玉)
2007年11月20日(火) |
遠賢+江頭+峯田+倉持&カレーライス |
またもや報告遅れましたが、8日のクアトロでの遠藤賢司<第一回純音楽祭>これは凄かった。 ゲストは真心ブラザーズの倉持の弾き語り、そして銀杏ボーイズの峯田がソロで出るということで、客席には子供も多かったが、それぞれ熱演であった。倉持のどか〜んと一発も聴けたのだ。 最後は、エンケン&カレーライスの超絶ライブのアンコール「東京ワッショイ」の途中、エンケンがギターを弾きながらドラムを叩きだす。その時に、ステージに飛び入りしたのは日本のイギーポップ「江頭2:50」であった!客席にダイブし胴上げされ、撮影カメラに尻をだす江頭、負けじと峯田も尻を出しダイブする。江頭はグレートマエカワと絡み顔でベースを弾くETC。とにもかくにも最強の阿鼻叫喚ライブであった。毎度毎度エンケンさんには頭が下がります。これDVD化熱烈希望。
音楽と関係ない話。先週、小学校6年のクラス会に参加したらPSYCHOにおもしろかった。32年ぶりに会う人もいたし、俺含む悪ガキ男子グループが集まっちゃって、昔と全然ノリが変わっていない、その成長しないぶりが本当におかしくって10時間以上も呑んでいた。幼稚園から一緒でブラックエンペラーに参加していた奴とかさ。悪い意味で若いよお前ら、って感じ。ということは俺も一緒なんだけどねー。
2007年11月13日(火) |
THE FOOLS ライブレポート |
11月10日新大久保アースドム、フールズの復活ライブ。 メンバーは、耕、良、ベースにカズ、ドラムにマーチン。この編成は79年秋のSYZE(サイズ)と同じでもある。観客はなんと300人近くいたという酸欠状態。 いやもうあらゆる意味でフールズにしかできないライブだった。やっぱりわけわからない奴もステージにいたし。ふつうに構成がめちゃくちゃになったり、細かいミスも多かったが、それもひっくるめてすべてフールズそのもののご機嫌なグルーヴ。まちがいだらけでもこんなにライブが魅力的なロックンロール・バンドは、もう他に存在しないだろう。 そういった演奏を否定する奴も多いが、思い入れで言ってるんではなくこれでいいのよ、フールズは。昔のストーンズのブート盤でも間違い多いけどカッコいいのと同じ。 たまに信じられないくらい奇跡的ないい演奏するよ。笑っちゃうくらい酷い演奏の時もあるけどさ。だからなるべく毎回見たいんだよね。ほんと結成時から見ている俺が言うんだから。
下のセットリストをみてのとおり、たっぷり2時間はやった。アンコールがなんとイギー・ポップの「サーチ&デストロイ」には驚いた! 79年の渋谷屋根裏にフラッシュバックしてしまった。サイズ時代、イギーのカバーは多かった。「サーチ&デストロイ」「ノーファン」「ファンタイム」「LAブルース」など。しかしフールズになってからはイギー作品はやってなかったはずだからなおさらビックリだった。
第1部 1.いつだってそうさ 2.Come On Boogie 3.Hello My Pain 4.街を歩いてみろ 5.作り話 6.WASTIN TIME 7.わけなんかないさ 第2部 8.空を見上げて 9.WHAT YOU WANT? 10.SO TOUGH! 11.動き出せ 12.無力のかけら 13.Mr.FREEDOM 14.Oh BABY 15.地球の上で 16.まるで宝物のように アンコール 17 サーチ&デストロイ アンコール2 18.酒飲んでパーティー
話が前後するが、3日、渋谷アックスのフラワーカンパニーズのワンマンライブに行った。 デビューして早くも13年、既発曲もすでに180くらいある。俺は最初の2年ほど関わっていたんだけど、その頃はまだ少年だった幼なじみ4人もすっかり中年の年齢になったが、基本的なバンドのコンセプトはまったく変わらない。彼等の曲には、初期パンク、アングラ・フォーク、サイケデリック、サザンロック、ハードロック、パブロックなどなど、色んな要素が見え隠れする感じがいいのだ。その演奏力と楽曲の良さは歳を重ねるごとに磨きがかかり、今やキングオブ・ライブ・バンドと呼ばれている。打上げの盛り上がり具合もあいかわらずフラカンであった。
2007年11月06日(火) |
THE FOOLS 復活 |
かれこれ15年ぶりぐらいなのではないだろうか。 リアル・ロックンロールの伝道師、日本のアンダーグラウンド・ロックの巨星、不良ロックの帝王、ザ・フールズが復活した。 11月5日に、小金井のはらっぱ祭りに登場。ベースはオリジナルメンバーの中嶋一徳(カズ)だ。そのあと、ボーカルの耕とギターの良は、新宿ゴールデン街のポント町という呑み屋でアコースティック・ライブ。代表曲から30年くらい前のオリジナルまで披露。お客さんもみんな曲を知っていて大合唱となった。 生きている限り自由がないこの世の中で、自由を叫び続ける男、伊藤耕は健在である。「刑務所からでてきたらそこはさらにでっかい刑務所だった」とか言ってたけど(笑)、昔、江戸アケミが精神病院から出て来たときも同じことを言っていたなあ(笑)。 11月10日に大久保、来年1月5日クロコダイルにてライブが決まっている。 観れるうちに観ておかないとダメ!
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