2008年09月14日(日) |
9月7日clubQue・熱狂!GS図鑑 レポート |
遅くなりましたが、豪雨の中来てくれた人ありがとう。 ↓こんなかんじのイベントでした!
俺と湯浅学さんがMCしながら、DJではなくVJ。セットチェンジの間にも、GS映像をみたり、ゲストとのトークをしたり。「シックスティーズ・マガジン」というお洒落なファッション/カルチャー誌の取材も入っていて、11月発売号に掲載されるらしい。 11月公開の映画「GSワンダーランド」の本田隆一監督が来ていたので、いろいろ話をしてもらい、映画に出てくるGSザ・タイツメンのPVを上映。栗山千明が赤松愛のような可愛い鍵盤奏者で出演。 主題歌であるザ・タイツメンの「海岸線のホテル」は、物語にあわせて、末期GSがロックから歌謡曲化していった時期の作品(69年くらい?)を想定したからか、「ダンシング・セブンティーン」が更に歌謡曲ぽくなった印象だ。作詞は橋本淳、作曲は筒美京平のゴールデンコンビ書き下ろしというのはすごい。
出演バンドは以下のような流れ。
*田渕純とファズバコズ ファズバコというネーミングは、俺が黒沢さんのメアドからつけたもの。 今回、ムード歌謡的な選曲を外し、それなりにロックぽいGSナンバーを選んだ。即席メンバーながら、的確に田渕をサポートするミュージシャンのおかげで、無駄なMCもなくてきぱきとテンポ良く進んだ。最後、田渕が上半身脱いでの失神は中途半端なおもいつきっぽくて、観てる人々は苦笑するしかないというオープニングにある意味相応しい、「軽い音楽とユルいお笑いの時間」を提供できたと思う(笑)
1ダンシング・ロンリーナイト→ジャガーズのヒット曲 2アリゲーター・ブーガルー→おなじみのアレ、ホワイトキックスぽく 3シェビデビでいこう→プレイボーイ、黒沢さんが大好きな曲 4レッツゴー・シェイク→バニーズ 5赤く赤くハートが→レンジャーズ
*キノコホテル 赤のミリタリーのミニスカートという、この日のために新調した衣装が本番の5分前に到着したのだという。若い娘さんたちによるGSというコンセプトなだけで、喜ぶ輩も多いだろうが、パロディ的なムードより本気でディープな姿勢が感じられて良かった。ドラムは、ファズバコスと続いて、元タイガーリリィのエミーリー。
1静かな森で 2ネオンの灯(インスト) 3もえつきたいの 3恋はふりむかない→リンガーズのR&B 4恋のタッチ&ゴー→はつみかんなのガレージパンク 5イン・マイ・ワールド→沢村和子とピーターパン 6真っ赤なゼリー 7キノコホテル唱歌
*マーク&ザ・バロンズ 元ザ・サイクロンズのマークの新グループで、この日が結成して二回目のライブ。まだまだバンドとしてのグル−ヴは出ていないが、マークの作曲とギターのセンスは変わらずカッコイイ。今後の成長に期待。
1あいつを狙え 2朝日 3黒いドア 4シェイキン・マイソウル→ボルテイジ 5トゥインキー・リー→おなじみのR&B 6お願いジュリー 7ホワイベイビーホワイ→ビーバーズ
*ラブ・オブ・ピース・アンド・ホープ PYGを中心とした70年代初頭の選曲だが、これにはみんな吃驚。ハモンド・オルガンも導入したコピー度の高さ。なんといっても「自由に歩いて愛して」はマジックだった。その瑞々しさは、さすがプロフェッショナルと言える水準のものだろう。一夜限りと言ってたけど、これはまた聴きたい。
1 花・太陽・雨→PYG 2 スージー・Q→CCRをタイガーズがカバーしてる感じ 3 もどらない日々→PYG 4 のんびりいくさ→かまやつひろし 5 自由に歩いて愛して→PYG
*ザ・ガリバーズ シングル「赤毛のメリー」1枚しか残せなかったが、80年代以降はその名曲が1人歩きしてしまった感もある究極のカルトGS。3人揃って奇蹟の再結成ライブ。多勢さんと小柴さんは山形から来てくれた。サポートメンバーは、ザ・トランプの鈴木やすし、知子のロック→三軒茶屋ブルーシャトウのビーバー、ぼくらというバンドのヒラッキーほか。おなじみのカバー中心とはいえ、現役感のある歌声と演奏だった。 最初はやる予定だった「ダークな瞳」が本番二時間前に入ったスタジオリハーサルで、没になってしまったのは残念だったが、予定外のアンコールもあって、その盛り上がりぶりにメンバーも驚いていた。
1赤毛のメリー 2パープルヘイズ 3オール・オブ・ザ・ナイト 4若葉のころ 5ブーンブーン 6のっぽのサリー 7トライ・ア・リトル・テンダネス アンコール 8スタンド・バイ・ミー 9赤毛のメリー
この日のイベント、黒沢さんが生きていたらおもしろがってくれたと思うし、これからも、みんなが黒沢さんの影響を昇華して、郷愁とかパロディではない「GSイベント」にしていきたいと思う。
また来年、この時期に・・・
映像は、GSワンダーランド、ロック誕生の予告編も流します!
<熱狂!GS図鑑 〜黒沢進に捧ぐ〜">
9月7日(日)
会場:下北沢CLUB QUE http://www.ukproject.com/que/schedule/more.html
OPEN / START - 18:00 / 18:30 ADV / DOOR - ¥2,800 / ¥3,000 [1D別]
**出演**
ザ・ガリバーズ [多勢正隆(vo)/小柴英樹(g)/北久保誠(b)ほか]
ラブ・オブ・ピース・アンド・ホープ [高浪敬太郎(g/ex.ピチカートファイブ)/サリー久保田(b/ex.ザ・ファントムギフト)/ チャーリー森田(dr/ex.ザ・ファントムギフト)/中山努(key)/オノロン(dr)]
マーク&ザ・バロン(from神戸・マークトヨオカ/ex.ザ・サイクロンズ)
田渕純とファズバコス
キノコホテル
MC:湯浅学/サミー前田
2008年09月04日(木) |
サンデー・ドライバー |
いよいよ日曜日は「熱狂!GS図鑑」が開催
14時くらいに会場入りして18:30から始まって22:00には完全終了
期待してていいよ
打ち上げが長そう
2008年08月26日(火) |
タモリ倶楽部オンエア! |
十数枚のレコード、それぞれ解説をつけながら紹介したんだけど、俺の喋りがほとんどカットされてたのが残念だったなあ。無口な素人って感じ(笑) 放送された曲も、名盤解放モノも多く、あまりレアな感じもなかったけど、それはテレビなんで仕方ない。『いまさら「ローリング・ストーンズは来なかった」かよ!』なんて思わないでくださいね〜
ではトリビア的な話し。
西郷輝彦の「ローリング・ストーンズは来なかった」は、イカス歌詞はもちろん、モロ、サンタナ風のサウンドも魅力だが、なんとニューミュージックの西島三重子の『ロストアワー』っていう81年のアルバムに「ローリング・ストーンズは来なかった」という同名異曲がある。 こちらはストーンズどころかロックとか70年代とかのかけらもないようなふつーのポップスで、何故ストーンズなのか歌詞も謎である。
2008年08月20日(水) |
タモリ倶楽部!!!!!!!!!! |
今週の金曜、22日の深夜24:15から30分間(関東地区の時間帯)
テレビ朝日「タモリ倶楽部」に出演します。
以前、「中川ブロードウェイ」で紹介したジョニ−誠の「ボーリングでいこう」みたいな変わったレコードを集めてやりましょう!という番組ディレクターからの提案で、「裏・昭和歌謡の世界」というテーマになった。
「タモリ倶楽部」といえば、自分が「探偵ナイトスクープ」と並び、ほぼ毎回欠かさず見ている数少ないテレビ番組のひとつである。もちろん、喜んで出させて頂きます!に決まっている。
しかし、80年代前半の「タモリ倶楽部」は「廃盤アワー」というレギュラーコーナーで廃盤ブームの仕掛け役となっているし、幻の名盤解放同盟の湯浅さんや根本さんも何度か出演しているので、正直「いまさら自分が何を紹介すれば?」という気持ちが強かった。 例えば「70年代後半のディスコブームに乗っかった大御所歌手シリーズ(橋幸夫、三橋美智也、マヒナほか)」とか、いくつかテーマを考え、自分なりに選んでみたのだが、なかなか採用されず、ランダムに「よくわからないレコード」を30枚くらい渡して、制作スタッフが「お茶の間で紹介可能なレコード」を選んでくれた。 半田健人君と、近田春夫さんがずいぶん助けてくれたけど。タモリさんを目の前にしての収録は本当に緊張。喋りは噛んでばっかり。汗だらだらだった。
どんな編集になっているか、自分も見てのお楽しみなのでわからないが、重度のマニアの方から怒られそうな内容だったら「ワルイっすね」と先に謝っておきます(笑)
もちろん、タモリさんには、あの発禁になった幻のサード・アルバム「戦後日本歌謡史」にサインをもらった。タモリさんは「これ、家にないんじゃないかな」って言っていたのだ。今度見つけたら差し上げたい!!
DJなどの予定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9月7日(日)下北沢club Que「熱狂!GS図鑑」
9月21日(日)渋谷青い部屋「貴方と夜と音楽と」
10月4日(土)新宿コマ劇場「渚ようこ新宿ゲバゲバリサイタル」
この秋、自分と深い関係の3本の映画が公開される。
「GSワンダーランド」 http://www.gs-w.jp/
カルトGSマニアでもある本田隆一監督がメジャーな世界に勝負をかけた究極のGS娯楽映画で、栗山千明はじめ超豪華俳優陣がGSを演じている。 オープニングから、岸部一徳の息子がザ・ライオンズになりきる「すてきなエルザ」である。栗山が赤松愛のようなアイドルを演じるザ・タイツメンの主題歌はなんと橋本淳=筒美京平の書き下ろし・・・とにもかくにも細部まで1968〜70年を感じさせるGS臭にまみれた作品。 音楽監督とデザインはサリー久保田で、ところどころ知り合いがかかわっている。 ちなみに俺は挿入歌のGS作品2曲の作詞も手伝っているのだ。ふふ。
「ロック誕生〜70's Movement」 http://www.rock-tanjo.jp/
これは、俺が制作に携わっている作品で、日本のロック黎明期、1971年頃から75年くらいまでのライブ映像を集め、関係者の証言を挟んだドキュメンタリー映画。既発表のものもあるが、なんといっても動くはっぴいえんどの映像が見られるのだ。それも5人編成時代!初期のハルヲフォンも!! 権利関係の問題もあり、泣く泣く収録できなかった映像もあり、物足りないよと思う人もいるだろうが、歴史的なシーンがこれだけまとまっているだけでも大きな意味を持つのではと思う。
「ロッカーズ」 http://www.punkmovie.net/ 1978〜79の日本のパンク黎明期のドキュメンタリー。当時ライブハウスなどでひっそり公開された自主映画だが、監督が死去していることもあり、なかなか陽の目を浴びなかった。これを観た高校生の自分は大いに影響を受けたものである。 しかしここで見られるフリクション、SS(しのやん在籍)のカッコよさは世界的に見ても類がないくらい凄い。スピード、ミラーズ、ミスターカイト、リザードなども収録。
この3本、GS→ニューロック→パンクと、ほとんど10年間くらいのあいだに日本で起こったロックの潮流なのだから、現代に比べるとなんと濃密で目まぐるしいことか。だって10年前の音楽状況ってほとんど今と変わってないよね。
2008年07月30日(水) |
熱狂!GS図鑑 〜黒沢進に捧ぐ〜 |
フジロックの騒音寺、めちゃくちゃ盛り上がったんだって! 見たかったなー。
その日25日は下北沢モナレコードで歌謡曲イベントでDJやってた。 日本一売れている天才アートディレクター信藤三雄先生(元スクーターズ)も一緒だったんだけど、「東京ディスコナイト」のプロモ12インチには吃驚。 終了後はウルトラヴァイヴ高社長の連れられ、古い友人も集まり元祖下北沢ソウルバー・エクセロにて打ち上げ。 自分が呼ばれるだけのイベントってのはほんと気が楽。 楽しかったあ
そして!!告知です。
去年8月に開催された黒沢さんに捧げるライブイベント、今年から、黒沢さんの誕生日(9月5日)前後の休日に開催することになりました。 今年はこんな内容。ガリバーズは遂にオリジナルメンバーが三人揃います。 みなさん絶対来てください。 全バンドGSやります。
<熱狂!GS図鑑 〜黒沢進に捧ぐ〜">
9月7日(日)
会場:下北沢CLUB QUE http://www.ukproject.com/que/schedule/more.html
OPEN / START - 18:00 / 18:30 ADV / DOOR - ¥2,800 / ¥3,000 [1D別]
**出演**
ザ・ガリバーズ [多勢正隆(vo)/小柴英樹(g)/北久保誠(b)ほか]
ラブ・オブ・ピース・アンド・ホープ [高浪敬太郎(g/ex.ピチカートファイブ)/サリー久保田(b/ex.ザ・ファントムギフト)/ チャーリー森田(dr/ex.ザ・ファントムギフト)/中山努(key)/オノロン(dr)]
マーク&ザ・バロン(from神戸・マークトヨオカ/ex.ザ・サイクロンズ)
田渕純とファズバコス
キノコホテル
DJ&MC:湯浅学/サミー前田
*11月公開予定・映画『GSワンダーランド』(本田隆一監督、栗山千明主演)予告編ほか映像の上映あります!
2008年07月14日(月) |
躍らせてよ SO−ON☆G |
なんと! 京都が生んだ現代ロックンロール・バンドの最高峰「騒音寺」の 新録音によるベスト選曲というアルバムが10月1日にリリース。 本日マスタリングが完了した。 ジャケットとライナーノーツは某回転ズのD君が担当。
しかしこれはホンマにすごい内容。 ザ・フーに12000円出して来日公演見るのがロックなら、 騒音寺のCD聴いたりライブ見るのは100倍ロックでっせ。 値段は4分の1くらいだけどな(笑)
12月3日には渋谷クラブクアトロ・ワンマンも決定した!
THE BEST OF SO-ON☆G
1 Karasu on my shoulder 2 Brandnew guitar blues 3 帰り道 4 Let's go ,Danny」 5 嘆きのブルドッグ 6 夢のD51 7 風来坊 8 フェンスに腰かけて 9 Life is beautiful 10 ニグロの血 11 狐か狸か 12 社会の窓から 13 SO-ON☆G
2008年07月07日(月) |
ブライアンの死を悼む日・・・だったが |
7月3日 渋谷のDUO MUSIC EXCHANGEでローリングストーンズFC主催の「ブライアン・ジョーンズ追悼イベント」が開催された。 メインアクトは、ザ・ベガーズが再結成してストーンズのトリビュートバンドとして登場。70年代後半、渋谷の屋根裏(元祖の方ね)によく出ていたルージュのフォロワー的なバンドだっただけに、ミック・テイラー時代のコピー度の高さはなかなかのものである。 このベガーズのボーカルのけんちゃんが、しのやんと俺の昔の友人ということもあり、騒音寺も出演。ブライアンが民族音楽をR&Rに導入していた第一人者ということに敬意を表してか、単純なR&Rより「乱調秋田音頭」沖縄音階を混ぜた「おでこ娘」などの和風な曲を中心にやりつつ「サティスファクション」のカバーも披露した。 トップにはなんとフールズも出演したのだが、ボーカルの耕は他のバンドの時も時折ステージに上がっていた(勝手に)。3番目のプライベーツは、初期ストーンズがカバーしたブルースやR&Bという選曲で、終わりかけた時に、耕がステージにあがり「おーボブ・マーリーやろうぜ」の一言で「ゲットアップ・スタンドアップ」を予定外にもかかわらず完璧な演奏でセッションした。さすがプライベーツ(笑)。 ブライアン追悼というよりも耕エイドみたいなイベントだったような気も・・・。
客席をうろうろしてたら「あの人しょこたんの番組に出てた人だよね。へ〜ロックも聴くんだ」という声が聞こえてきて悲しかったです(笑)
そんな俺であるが、80年代日本のアンダーグラウンド・パンク、伝説のバンド「午前四時」のCD「LIVE BOOTLEG」の解説を書いたのだ。6月の22日にスカイステーションから発売された。 ボーナストラックのライブ音源は高校生の俺が録音したカセットから。 わずか半年しか活動をしなかったこのバンド、リアルタイムでのリリースもなく地味な活動で終わったにもかかわらず、今もなお新しいファンがいるっていうのは、その音楽がかっこいいということ以外のなんでもないだろう。 そしてこれはあの時代の東京のあの場所でしか生まれることのなかった純度の高いロックンロールである。
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