12月3日は、ジュリー東京ドームをあきらめて騒音寺クアトロにきていただいた方ありがとう。クアトロ満員御礼!まさかあんなにたくさんお客さんが来るなんて吃驚。 近年の彼らの東京公演を協力していたのだが、今時珍しく、でかいステージが似合うロックンロールバンドだし、ノリもあってツアーファイナルにクアトロのワンマンをブッキングしてしまった。無謀だといわれたりもしたが、オープニングからアンコールまで常に熱狂的な客席を見て、やはりいい音楽には、ちゃんとお客さんが付いてくるんだな、としみじみしてしまった(笑)
さあ次の集合場所は、1月10日のクラブチッタ<ロックンロールお年玉>なのだ!!
ぜひお待ちしております!
このバンドについてはなんども語っているが、語りつくせない。 20世紀に生まれたロックンロールの名盤はたくさんもあるが、21世紀にはいったい何枚あるのだろうか? 彼らのアルバムの数々はそんな名盤の殿堂入りを果たしている。と俺は勝手に思っている。 彼らのやっていることは、昔のロックを再現しているのではなく、現代に有効なロックであるにもかかわらず、今の若者たちが持ちたくても持つことのできないロック本来の持つ「危険な匂い」と「エンターテインメント」が同居しているのだ。 思い入れで音楽を聴く趣味はいまだにないのだが、このバンドのライブはすごい。ツアーとかおっかけしたいくらいである(笑)
ロックは幻想で聴くんじゃなくてさ、真実味があるものが美しいし楽しいし、世の中のためになるんじゃないのか?
<騒音寺ワンマン> 12月3日(水)20時開演
@渋谷クラブクアトロ http://www.club-quattro.com/ ゲスト:鈴木圭介、増子直純(怒髪天)
福岡で運営しているアジアの情報サイトに「韓国GS」について少し書きました。
http://asianbeat.com/ja/feature/ab_feature_30.html
あ、あと今、発売中の「CDジャーナル」誌、「お酒と音楽の特集」にて 騒音寺のナベさんと対談してます。 ゴールデン街にて飲みながら歌謡曲について語ろうみたいな他愛もない企画です
あっというまに11月!もう今年終わるなんて!地球がまわるのが早くなっているんじゃないか ムッシュとのラジオ生放送はものすごく緊張して、とにかくスパイダースがいかに画期的だったかを話そうとしながらも、どんな話をしたか記憶にない・・・どうだったのか?(笑)誰かエアチェックしてませんか?
今、発売中のファッション&カルチャー雑誌「シクスティーズマガジン」(発売・星雲社)は栗山千明が表紙で、特集は今日封切の映画「GSワンダーランド」。9月のイベント「熱狂GS図鑑」のレポートも載っていて、恥ずかしながら俺のインタビューも1P写真付で出てる。
「GSワンダーランド」は主題歌のシングル、サントラのアルバムも発売されていて、とにかくサントラということを抜きにしてもかなり高いクオリティだと思う。まあ俺が約1時間で書いた2曲の歌詞はどうでもいいB級な感じを狙ったので、特に印象には残らないと思うが(笑)、主題歌の橋本淳=筒美京平の「海岸線のホテル」だけでなく、各曲それぞれが「わかっている」人たちが作っただけある嬉しい音作りだ。この映画が大ヒット(予感あり)しようがコケようが、21世紀GS映画の金字塔であることはまちがいない。本田監督はGS映画しか撮らない特殊な監督になって欲しいもの(笑い)
2008年10月29日(水) |
J-WAVEに出ます |
宣伝です。11月3日祭日の夜、ラジオ出演なのだ。 GS特集だとかで、ムッシュかまやつ先生と一緒らしい。 1時間半の生放送‥どうなることやら。
放送局:J-WAVE (81.3 FM)
番組タイトル:『PLATOn』
司会:渡部建(アンジャッシュ)
放送日時:11月3日・月曜日 22:00〜23:45 生放送
※J-WAVEは、東京(関東)ローカルのFM放送局ですが、インターネットラジオBrandnew Jhttp://www.j-wavemusic.comで日本全国に向けてストリーミング中です。
2008年10月22日(水) |
10月28日夜は渋谷でレイトショー |
既にマニアのあいだでは話題になってるという、70年代日本ロックのドキュメンタリー映画『ロック誕生』が、10月25日から渋谷シアターNでレイトショー公開される。今、発売中の「レコードコレクターズ」にも記事が載っているのだ。 28日には、上映後に、遠藤賢司さんのミニライブ&トークもあり。俺もトークで参加するので、よかったら観に来てください。あ、この映画には俺の名前が監修としてクレジットされていて、全面的に制作に係わっているのではあるが、音源と違って「映像」というのは権利関係そのほか、かなり大変だということを改めて実感したのだ。ええ、はい。
近日は以下のイベントでDJやるです。
<魔界大宴会vol,14> 10月26日(日)17:00から @京都メトロ 出演: 騒音寺 ザ・サイクロンズ スリーセブン 他
<クレイジーミッドナイト69> 11月1日(土) 深夜24:30から @新宿ジャム 出演: ダンス天国 ザ・サイクロンズ(京都) thee 50's highteens(福岡) ザ・モーレツアタック40's 田渕純(元マヒナスターズ)
2008年10月21日(火) |
新宿ゲバゲバリサイタル |
報告が遅れてしまったが、10月4日にコマ劇場で開催された「渚ようこ・新宿ゲバゲバリサイタル」にDJで参加させてもらった。というか、コマでDJって(笑)まあBGM担当ってことなのかしら。
リサイタルって言っても、若松孝ニとのトークあり、内藤陳とトリオ・ザ・パンチとの絡みあり(「ハードボイルドだど」をはじめてナマで聴いた)、三上寛の弾き語りコーナーあり(もちろん「夢は夜ひらく」)、「はっぽんさん」こと名優・山谷初男がアルバム『山谷初男の放浪詩集・新宿』から二曲歌ってくれたり。 因みにこの『放浪詩集・新宿』は現在ビクターからCDになっているが、昔、私が「ニューロックの夜明けシリーズ」でドサクサにまぎれて復刻したもので、寺山修司、はちみつぱい、渡辺勝(奇しくも今回のリサイタルのバンマスも勝さんだ)、あがた森魚が制作に参加した、74年当時の新宿の一場面を鮮烈に切り取った大好きなアルバムだ。 それからなんといっても、久しぶりに実現した横山剣とのデュエット「かっこいいブーガルー」。これには血が騒いだ。 この日は、渚ようこのリサイタルだったのだが、実は、渚ようこが演出&プロデュースした新宿へ捧げた一大イベントだった、といえるだろう。 そしてもうすぐ消えてしまうコマ劇場。前日のゲネプロからじっくり裏側も見学したのだけど、壊されてしまうのは本当にもったいない。楽屋の鏡台などの家具ひとつとっても、捨てられるのかどうか気になってしまう。美空ひばりをはじめ、往年のスターが寄贈した鏡などはどうなるんだろうか?。年季の入ったエレベーターの美しさにはみんな惹かれていた。まだまだ元気な、国宝級の建物なのに・・・・
当日の集客も予想以上の大入りで、打ち上げにはちょっとしたライブハウスなら満員くらいの人が集まった(笑)。半田健人君が松石ゲル君を紹介してほしいというので、紹介したら息投合していたようである。なんか一緒にやればいいのにね(笑)。俺は10年ぶりくらいに会った宇川直宏氏(現代美術家)とショーケンや裕也さんの話で盛り上がった。宇川君はリサイタルのポスターのデザインを手がけたのだが、最近エイベックスから出したCDは、自作詞に石野卓球が曲をつけ、なんと!ショーケンが歌っているのだ! 打ち上げニ次会は小人数で朝まで行われたが、若い人は少なくなり、なぜか50歳以上の人たちが元気だった。二次会にいた伝説のジャズ歌手、沖山秀子さんはあまりにも強力だった(笑)。沖山さんは事前に宣伝なんぞ何もしないで突発的にステージをやっているのだというから、今の時代にすごいことである。次回のライブは?と訊ねても教えてもらえず。でもこの人の「サマータイム」はすごいよ。本人いわく、ジャニスとエラ・フィッジェラルドと並ぶ三大「サマータイム」だそう。 コマ劇場で売られたパンフレットに以下の文章を書いた。本人から「CKB、ハプ4、ザ・ヤングとの時代について書いてほしい」と言われたのだけど、渚ようこwithネオンカップスのステージ(カラオケ&女子達)、たまにはやってほしいなーとつくづく思う。
「運命の新世紀」 星の廻りなのかどうなのか?無論本人は意識したことなかったであろうが、渚ようこの活動は21世紀に入った途端と言っていいほど、活発に変化している。 世紀末に何度がイベントで見かけた彼女のステージは、ものすごく音質の悪いカラオケ・テープ(オリジナル曲にもかかわらず)を流し、信じられないほど脱力しながらも愛嬌だけは満点の十代の女の子たちをダンサーにして、淡々と歌っていた…というイメージが強く残っている。そんな時代もあったのだ(笑) 2001年初頭から、渚ようこはクレイジーケンバンドの客演歌手として迎えられ、ツアーやレコ−ディングに参加する。翌年には横山剣プロデュース、CKB演奏のアルバム『ヨーコ・エレガンス』が誕生。なんといっても代表曲「ニュー・トーキョー」は新しい渚ようこの世界が開花した歓喜の歌であったと言える。さらに02年夏、60年代伝説のラウンジ・ロック・グループ「ザ・ハプニングス・フォー」の再結成にゲスト参加。そこでは「べサメムーチョ」のようなスタンダードも歌う。同時期、渚ソロ活動のバッキングには福岡のゴールデン・カップスと呼ばれた「ザ・ヤング」が務めるようになる。ザ・ヤングとの相性は故黒沢進先生が名づけた「1人GS」というコンセプトを絶妙に体現したものだった。このあたりのシーンは、ハプ4のチト河内が編曲した一夜限りのラテン・ロックのライブを収録した『ギーナサドンバ・リサイタル』、深夜のR&Bイベントをパッケージした『渚ようこ&ザ・ヤング/ライブ』で聴くことができる。CKBまたは剣さんとのセットは、各地でイベントに呼ばれることも多かったようで、私もしょっちゅうご一緒させてもらっていた。ちょっぴり懐かしい。 他にも多くのオムニバスへの参加やメディアへの露出なども一気に増え、00年代前半は、カルト歌手から、正統派の歌謡歌手として評価される時期であったと思う。 新宿に都電が走っていた時代、おぼろげな記憶では新宿の空は電線で蜘蛛の巣のようだった。自分も幼少の頃から新宿という街には世話になってきた(南新宿にしか住んだことはないが)。歌舞伎町のシンボルであるコマ劇場の最後の姿、渚ようこの人生をかけたステージで見届ける事が出来て幸せだ。
80年代伝説のイベント「天国注射」復活
何が起こるか? http://www.tengokuchusya.com/
2008年10月02日(木) |
最後の大物R&Rバンド騒音寺のベスト発売 |
京都が生んだ和製ロックンロール・バンドの最後の大物にして最高峰「騒音寺」がベスト選曲の新録音アルバム『THE BEST OF SO-ON☆G』を10月1日にリリースした。 生前の中島らもが、彼らを非常に高く評価した文章を残し、くるり、ザ50回転ズをはじめとするバンドマンたちにも大きな影響を与えてきたという、既にアンダーグラウンド・ロックの世界では有名なベテランである。 これまで6枚のオリジナル・アルバムを自主制作で発表しており、すべての作品が歴史的名盤であることには間違いないが、このアルバムは入門編には最適なベスト盤となっている。今年のフジロック・フェスを熱狂させた、妖艶にしてワイルドな極上かつ衝撃のライブ・ツアーも続行中だ。ツアー・ファイナルの12月3日渋谷クラブクアトロは必見! 騒音寺がLIVEしている21世紀には村八分もルースターズもローリング・ストーンズもいらないのだよ。
私は推薦する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
◎ロック馬鹿なのか物の怪なのか、京都のミック・ジャガーなのかスティーブン・タイラーなのか?あ、それは顔や…。 聴いていただければ分かる通り、騒音寺に歴史あり。どんどんささくれ立つバンドサウンドと、墨で書いた太字みたいなNABE さんのすごいヴォーカル、やばいです。 ていうか、NABE さんは、日本のロックのひとでいちばん歌がうまいと思うんやけど、異論はあらへんやろ? 岸田繁(くるり)
◎ 高3の夏、初めて行ったライブハウスで騒音寺に出会い虜になった。 高校生の僕にとって何よりも親身で優しくてかっこいい音楽だった。 色褪せない昭和の匂いは今でもリアルに響く。 嘘っぱちじゃないから。 なんだか騒音寺とは地べたで繋がっている気がする。 佐藤征史(くるり)
◎騒音寺があったら、他に何にもいらないじゃん! 鈴木圭介( フラワーカンパニーズ)
◎ 不完全なお前の日常を完全にするのは騒音寺しかいない! ダンスが苦手だって気にすんな! 騒音寺はお前を踊らせてくれるぜ!! ドリー(ザ50 回転ズ)
◎名曲揃いすぎてて胸がロックンロール焼けしてきたぜ! ボギー(ザ50回転ズ)
◎《 一 刀 両 断 》 この世界の最小単位はクオークだ。だが「超ひも理論」ではこのクオークを「点」とはみなさず、永遠に長い「ひもの断面」だと考える。 その伝で計算すると世界は17次元ある。が、それは違う。 世界は光と影、この2種類だけで成立している。この光と影のぼんやりした境目を一刀両断してくれるのが騒音寺のロックだ。 結跏趺坐して聞くべし。 中島らも (2004年7月)
2008年10月01日(水) |
騒音寺のプロフィール |
騒音寺(SO-ON☆G)
90年代半ば、VoのNABEを中心に京都で結成。 結成当初はNABEがVo&Gを務め、NABEの好きだった京都の先人“村八分”や福岡ロックの雄“サンハウス”の影響が濃い、極めてブルース色の強いロック・バンドとして京大西部講堂やライブハウスを中心に活動、地元京都では絶大な支持を集めた。 その後、ギターのOKAが加入しNABEはVoに専念、それまでのロックの持つ狂気、色気、毒気で魅せて来たライブは、ショウマンシップ溢れるエンターテイメントへと成長。さらに幾度かのメンバーチェンジ後、ギターのTAMU、ベースのチャイ、ドラマーのチャトカーンが加入し第一期黄金時代を迎える。 強力なメンバーが揃った騒音寺は、2000年、当時本拠地としていた京都の名ライブハウス拾得で録音したファースト・アルバム「ソーグッド」を自主制作作品として発表。瞬く間に全国のロック・マニアの間で大評判となる。 そして、セルフマネージメント&セルフレーベルに限界を感じた騒音寺は、京都の顔役として有名なしのやん(元SS、コンチネンタル・キッズ)がシーンを盛り上げようと立ち上げたばかりのインディー・レーベル“ROCK A GOGOレコード”と契約を交わす。 2002年にセカンド・アルバム「ビッグ・シップ・カミング」、2003年にサード・アルバム「狐か狸か」と連打で発表。両アルバムともインディー作品としてはかなりのセールスを記録、ツアーも精力的にこなし騒音寺の名は全国区となった。 その後、ドラマーに豪腕サウザーが加入、パワーアップした騒音寺は2004年に4thアルバム「まにぐるま」、2005年に5thアルバム「不良少年の口笛」を発表、これらもより高セールスを記録した。 そして2005年、最年少のメンバーとしてベースにCO☆HEYが加入、大いに若返った騒音寺は2007年4月、6thアルバム「騒-Gaya-」を発表。各地で絶賛され、下北沢club Queでは定期的なワンマンライブをおこうなうようになる。 2007年12月、ファンから再発の希望が多かったファースト・アルバム「ソーグッド」の音源に、それ以前のカセットテープで極少量だけ流通した音源や、ライヴテイク等を追加収録したレア・トラック・アルバム「古寺」を発表した。
騒音寺の音楽性は、ヴォーカリストにして全作品の作詞作曲を手掛けるNABEの嗜好性通り、オーソドックスなロックやブルーズを基盤に、例えば70年代の日本のロック、“URCレコード”、歌謡曲などといった、60年代後半から70年代前半位までの「良い音楽が溢れていた時代」のエッセンス溢れるものだ。特にその歌詞の質の高さとメロディ感覚は、現代のロックンロール作家としては最高峰だろう。ツイン・ギターを核とする強力なバンドの演奏、そのグルーヴは一朝一夕では成しえないロックンロールのマジックを放っている。
生前の中島らもが高く評価し、くるり、ザ50回転ズにも強く影響を与え、フラワーカンパニーズ、怒髪天などの同世代のバンドにも敬愛されている騒音寺。年間100本近いライブ・ツアーをこなし、キャリア10年越えのベテランロックバンドながら、遂に絶頂期に突入したと言ってもいい。 そして、2008年10月1日には満を持してベスト選曲の新録音アルバム「THE BEST OF SO-ON☆G」を発表する。
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