2009年11月23日(月) |
騒音寺を見ずして日本のロックを語るなかれ |
はい、本当にあっというまに師走になっちゃうって毎年今頃思うのである。
DRIVE TO 2010の熱演ぶりが伝説的でさえあった騒音寺、ソウル公演も大成功だったらしい。 昨年と同じく12月3日は、騒音寺の渋谷クアトロのワンマンだ。 韓国でもリリースされたニューアルバム『赤のビート』は超強力な極上のロックンロールが詰まっている。 騒音寺の作品は昨年のベスト盤を除いて、プロモーションされたことがほとんど無いと言ってもいいだろう。 彼らのライブの凄さ、その魅力こそが最大のプロモーションだからそれでいいのかもしれない。 メディアが与えてくれるものを待っているんじゃなくて、自分で探して最高のロックを手に入れろ!ってことだ。 以前、同じようなことを書いたが、村八分やサンハウスといった伝説のバンドに対する「無い物ねだりのような思い入れ」を、解消してくれるバンドが騒音寺なんだと俺は言いたい。 絶対、彼らのライブはすごい。未見ならば体験しないと日本のロックは語れない。
関東近郊のみなさん、12月3日20:00クアトロにて会いましょう!
それから、お正月恒例のクラブチッタ「ロックンロールお年玉2010」、1月9日に開催が決定した! おなじみ、遠藤賢司&カレーライス、フラワーカンパニーズ、Theピーズ、ザ50回転ズなどが出演。詳細はまた!
2009年10月31日(土) |
トラブルが多いと神経が麻痺している自分に気付いてしまうことがストレス |
俺たち団塊ってことに特権意識を持っているような人間はダメだろ。くだらん集団心理。それなら、日本をダメにしたのは俺たちだとか言って今からでも社会に貢献、奉仕しろよって感じ。 それはさておき、世代は無関係なんだがこのごろ本当にダメな奴と接する機会が多く、被害を被ることがしばしば。貧すれば鈍すってやつでしょうか? こちらは元々「貧」には慣れているんだが、「お前が社会的に評価されなくなり、仕事がなくなりそうだからってわけのわからない行動を起こして人に迷惑をかけるなよ」って事件が続々と勃発。 あのー、貧乏だろうが金持ちだろうが、子供だろうが老人だろうが「人に迷惑をかけない」ってことが生きる基本だろうが。お前の主張はどうでもいいんだよ。
そんな嫌な気分も、<DRIVE TO 2010>10月22日の新宿ロフトでのエンケン&アイラブユーを観て一時的にぶっとんだ! 大塚君も森君も必死に遠賢さんと対決していた三つ巴。 27日の頭脳警察も良かったが、ちょっとバックのメンバーが器用すぎるかな。トシさんのコンガだけがスリリングな印象。もっと混沌としてくれ!と思った。 遠賢の話に戻ると、主催の一人、地引雄一さんは「このシリーズ中、ベストアクトは遠賢に決定!」とうなったほどだった。前回観たのが80年春の日比谷野音のイベントだというから、30年経って遠賢があんなに凄いなんて本当に驚いたという。 プロレス好きだし、常に限界ギリギリまで見せる遠賢さん、この日は心臓破りのハードな選曲が続き、定番曲も少なめながらも客席もそうとう盛り上がっていた。アンコールも「夢よ叫べ」はやらず、新作から2曲だった。 ファンには申し訳ないが、対バンのオーケンの方は、安定感の強いステージで、すでにまもりの態勢に入っているような印象だった。
そして、『遠藤賢司実況録音大全第2巻1977−1986』、またまた発売日が延びました。 作業は順調に進んではいるのであるが、良い物を作るための延期、1月発売で必ずや出しますのでご安心を!! DVDは、驚愕の映像が発掘された。音源では四人囃子、パンタ、ウシャコダとのセッションも収録予定。未音盤化曲もけっこうあるのだ。また報告します。お楽しみに。
2009年10月17日(土) |
フラワーカンパニーズの11年ぶりの野音に行ったら懐かしい顔がいっぱいだった |
こんなに多忙なのは久しぶりだ。現在4つの仕事が同時進行している。 ひとつは、DRIVE TO 2010という長期イベントで新宿ロフトにいる日が多い。というか日々現場でいろんな問題も起きたりして、ちょっと頭がテンパッタ。
ふたつめは、エンケンの『遠藤賢司実況録音大全1977ー1986』という9CD+DVDの10枚組ボックスの制作中。まだマスタリング前の編集段階だが、このままいければ、なんとかギリギリ12月のリリースに間に合いそうだ。けっこう知られざる音源が入っているのでお楽しみに。まだ内容は発表出来ないが、アルバム『東京ワッショイ』『宇宙防衛軍』、異色盤『オムライス』の時代の、ライブやデモテープ等が収められる。ブックレット、おまけも充実予定。 あとのふたつは内緒。
そして、今日はフラワーカンパニーズの結成20周年ライブ、日比谷野外音楽堂に行って来た。 満員の野音。雨も中盤には止み、感動的な2時間。ちょっと泣けた。 アンコールの「真冬の盆踊り」では、遊びに来ていたミュージシャンたちに混じり、何故か俺もステージに呼ばれ、一緒に踊って来たのだった(笑)。ウルフルズ、ホフデイラン、ミッシェルガン、真心ブラザースといった10数年来の友人たち、数人のお笑い芸人たちが「ヨッサホイ」と踊っていた。 フラカンは、音楽性だけでなく、彼らの人間性の良さが今の状況を作り出していると言っても過言ではない。自分はこのバンドの初期の活動に関わることができたことを誇りに思う。いつの時代もフラカンの周りの人たちは彼らを愛しているのが伝わる。20年間分の関係者とファンがせいぞろいってのもすごい。 開演前に聞いた加藤和彦さんの訃報。「なぜ?」という気持ちでいっぱいだ。トノバンの功績は本当に大きい。生前、「はっぴいえんどと違って自分は再評価されない」というような発言をしてらしたが、まったくそんなことはない。フォークル、ミカバンド、ソロと加藤さんの音楽の素晴らしさはみんな理解してます。もちろんいまだにイギリスでもミカバンドは有名ですから。と伝えたかった。冥福を祈るしかない。合掌。
2009年09月26日(土) |
2010年という未来まで、あと3ケ月だと思うと非現実的な気分になってくる |
新宿ロフトをのスケジュールを見ると、10月5日から11月11日まで、30日間はDRIVE TO 2010 というタイトルがついている。 1979年にロフトで1週間開催された「DRIVE TO 80s」は、日本のロック史のターニングポイントになったエポックメイキングなイベントだった。東京に数件しかなかったライブハウスではニューミュージックやフュージョンが中心のブッキングだったが、このイベントがきっかけでパンク/ニューウェイヴは市民権を得たのだ。 あれから30年。当時、ワクワクドキドキしながらと同時に恐る恐るライブハウスの階段を降りて、思わずビールを選んでしまう15歳の少年は、こんな中年男性になってしまった(笑)。高校もまともに行かず新宿西口のロフトに溜まって、ロクに金も払わず朝までいたりして、さんざん迷惑をかけていたわけで、ライブハウスって寛大だったんだなあと今にしてみれば思うのである。 まあ、その頃のお詫びと言うわけではないが、30年後に30日のイベント「DRIVE TO 2010」のプロデューサーの一人としてお手伝いさせてもらっている。 各日2つのステージを使っての同時進行、それなりに個性的なメンツが集まっており、例えばこんな企画もある↓。とりあえずHPも見て頂きたい。 http://www.driveto2010.com/
「DRIVE TO 2010 〜R&R will never die」 10月12日新宿ロフト
↓liveHall
17:00開場 18:00-18:30 theTRASH 18:45-19:15 夜のストレンジャーズ 19:30-20:10 片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ 20:25-21:05 騒音寺 21:20-22:00 水戸華之介&3-10chain
************** ↓BarHall
17:00開場 17:45-18:15 ザ・キーズ 18:30-19:00 羅生門 19:15-19:55 モクメ 20:10-20:40 ザ・シャロウズ 21:00-21:50 カルガモネンド
2009年09月14日(月) |
遠賢の新作がすごいのでいろんな人に勧めてみようと思う |
さっぱり更新してなくてすみません
「熱狂!GS図鑑」来ていただいた人、ありがとうございます。これは黒沢さんに捧げるイベントではあるが、追悼というよりも「黒沢さんに見て欲しいアーティストを集めたイベント」として毎年続けて行きたいと思う。生前は、それっぽいバンドを発見すると、黒沢さんに電話して見に来てもらったりしたこともあったが、やはり身体の調子を崩してからは、先生がライブハウスへ顔を出すことはめったになかった。今回、唯一3年連続出演のサリー久保田率いるサリーソウルシチューは、フラワーズっぽいニューロック路線だったのが、なかなか良かったでしょう。来年はどうなるやら。
ビートルズのボックスと同じ発売日にでた、遠藤賢司のニュー・アルバム『君にふにゃふにゃ』を聴いただろうか? ちなみにビートルズは買っていない。モノラルLP持ってるし(笑) エンケンの新作、これはある意味問題作かもしれないが、とてつもない愛に溢れたアルバムに仕上がっている。サウンド的には、細野晴臣、鈴木茂ら旧友とのフォークロック路線から、遠賢バンドでのヘヴィロック、一人で太鼓まで叩くアシッドフォークなど、曲ごとに遠賢のあらゆる志向が出て来るが、初期のアルバム『満足できるかな』『NIYAGO』の質感に近いものを感じる。 と書いてもうまく説明できないが、今までずっと聴いてきた人が「あいかわらずすごいなー」と感心するようなアルバムというよりも、非常に鋭角的で深遠な作品だと思う。ここまでやってしまう62歳の現役ロックンローラー、その孤高の世界に対峙せずして、日本のロック史を偉そうに語らないでくれ。伝説のロッカーがどうしたとか言っても、今は何もやってない人のレア音源をありがたく聴いているだけじゃあ、未来はないだろう。 レア音源で思い出した!大箱『遠藤賢司実況録音大全第二巻』であるが、諸々事情が重なり、発売が秋から年末に延期しそう。もちろん鋭意制作中ではある。
映画「20世紀少年」を見た人が、全員エンドウケンジのCDを買うくらいにならないと世の中良くならないような気がする。遠賢さんは、主人公の名前に使われた縁で映画にも脇役で出てるらしいけど。 遠賢の渋谷クアトロ「純音楽祭」が9月19日20日と開催。19日、泉谷との東京での共演は久しぶりなんで、ちょっと楽しみだ。
<熱狂!GS図鑑〜黒沢進に捧ぐ>
日程:2009年9月5日(金)
出演:サリー・ソウル・シチュー Kotaro & the Bizarre Men キノコホテル
開場&開演:18:30 Open / 19:00 Sart
会場:下北沢 CLUB Que http://www.ukproject.com/que/
料金:前売り3000円 チケットぴあ[330‐481]、ローソンチケット[71638]、E+、CLUB Que
*今年で3回目を迎える、日本ロック史家の黒沢進氏(2007年4月19日没)を偲ぶイベントで、当日は氏の誕生日にあたります。
今年はリアルタイムGSではなく、ネオGS系の3バンドが揃いました。
コレクターズの古市コータローと加藤ひさしほかによるヴィンテージのテスコがコンセプトのエレキバンド「コータロー&ザ・ビザールメン」。
サリー久保田、白根賢一、中森泰弘、真城めぐみ、レモンほかによるネオGSセッション「サリー・ソウル・シチュー」。
そして、Mステにも出演して人気急上昇の女子GS「キノコホテル」が出演します。
映画「美代子阿佐ヶ谷気分」が好評なようで、昨日トークイベントにも出演した。まあなんというか、あれはノンフィクションなのだと思う。アベシンの頭の中を映像化したようなシーンも多いけど。俺の出演シーンは数秒間である。 9月5日に下北沢CLUB QUEにて「熱狂!GS図鑑〜黒沢進に捧ぐ」決定しました。今年で3年目。ぜひともご参加ください。
ここんところ70年代のリンダ・ロンシュタッド熱が再燃して、ブートDVDやCDまで購入して愉しんでいる。 アメリカが建国200年で浮かれていた余波が日本にもおよんでいた時代、俺は洋楽の主流だったアメリカン・ロック(イーグルスとか)の中で最もというかかなり聴いていたのがリンダだったという変な中学生だった。中3の時、セックス・ピストルズのアルバムとクラッシュのセカンドに夢中になっていたにもかかわらず、リンダの来日公演@武道館にも行っている。70年代初頭のカントリーロック時代も好きだが、やはりピーター・アッシャーがプロデュースするようになってからのアルバム群ではまってしまったのだと思う。カバーのセンスが素晴らしく、バディ・ホリーとかストーンズとかジミークリフとかモータウンとか・・・。ワディ・ワクテルをはじめとするバックバンドもいい。 どんな音楽が一番好きか?とか、普段は何を聴いているのか?とかよく訊かれるのだが、うまく答えられず、最近仕事以外ではよく聴いている音楽は「リンダ・ロンシュタッド」と「ポール・マッカートニー」と答えておく。ああ、すごい普通だ。MORだよな。
しかしマイケル・ジャクソンが急死とは・・・。レコード屋でアルバイトしていた時、出たばかりの『スリラー』ってすごい売れていた。サーファーのファッションの大学生たちがよく買っていったような記憶がある。同じ日に初期の「チャーリーズ・エンジェル」で知られるファラ・フォーセット・メジャースも癌でなくなっているけど、この人は70年代のアメリカを象徴する女優の一人でしょう。彼女の髪型は日本でも流行したし、なんといっても街中に溢れたセクシーなポスター。思春期の男にはじゅうぶんに刺激的だった。マイケルの死の影に隠れてしまったのは非常に残念である。
SYZEのCDがやっとリリース、俺は簡単なライナーを書いている。 封入されている当時のミニコミのコピーがいい。 SYZEの音源は続編が予定されているらしい。
先週は矢島美容室のプロジェクトをお手伝い。
昨日は、阿佐ヶ谷ロフトにトークでちょっとだけ出演した。 秋に新宿ロフトで30日間開催されるDRIVE TO 2010の「概要が発表される」というイベント。 毎月、阿佐ヶ谷ロフトにてこのプレイベントに出演予定。
そういや、映画「美代子阿佐ヶ谷気分」にちょい役で出演しているので、 チラシを見たり、試写会を見た知人数人から連絡があったのだが、 俺のところには、試写の案内とか一切何の連絡もないぞ(笑) もうすぐロードショーだとか・・・
ひさしぶりに名古屋に行ったけど、すでに暑い。 大須の商店街が観光客でごった返していた。 東京で言えば日曜日の下北沢みたいな? あの古い街並みの商店街がいつのまにそんなことになったのだろうか。
うーん・・・なんかいろんなことが起きている今日この頃である。
70年代半ば、キャロル、クールスに続く、ロックンロール・バンド「チェリーボーイズ」がデビューした。コロムビアから柳田ヒロのプロデュースだった。今回、初期の2枚のアルバムがボーナストラック付で、ウルトラヴァイヴからCD化され、驚くほど売れているという。
チェリーボーイズのデビュー時、何かのテレビ番組に出るというので、当時小学生の俺は家族みんなでテレビの前にいた。サングラスにリーゼントのチェリーボーイズのボーカルを指差して、母親は、親戚の娘の婚約者であると教えてくれた。 それから、20年近く経った頃、中古盤店で、チェリーボーイズのレコードを見つけてから、DJで使ったりしていたのだが、なんとなく遠い親戚の人だというのは忘れていた・・・。今回、CD化にあたり、立案者のチャーリー森田(幼馴染である)が、リーダーだったボーカルのトミーさんの連絡先がわからないというので、「そういえば」と思い出し、実家に調べてもらったらあっさり連絡が取れたのであった。 チェリーボーイズは過小評価どころか、まったく評価されていなかったバンドである。元々は、ハコバン系のメンバーなんで、ニューロック出身者もいる。2枚目のアルバムはオールディーズのカバー中心だけど、やはり日本語の曲がよくて、シングルの「レモンロック」とか好き。実は、リーダー、まだ会ったことないんだけど。
しかし、清志郎先生がいなくなるなんて! この大きな悲しみと損失はあまりにも・・・である。 俺が何を書いても虚しいだけだ。 ひとつだけ。 88年初頭、ティアドロップスのアルバムのゲストで、清志郎先生のレコーディング現場を見学できたのは、いい思い出だ。場所は、当時深夜は録音スタジオだった新宿JAMであった。
そのジャムで16日深夜にDJとビデオ講座やります。
<クレイジーミッドナイト69> 5月16日(土)24:30@新宿ジャム 出演:キノコホテル ダンボールバット ムーンライツ モンドダイアモンド&ヌーディーズ(高松) キングジョーとサミー前田のビデオ講座
http://jam.rinky.info/schedule.html
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