泡とガラス玉


2007年05月18日(金)      ホシゾラノマチ


隣の家の窓に
柔らかな明かりがついた
やがて世界中の窓に明かりが灯され
蒼い夜の街は星明かりのように美しく変わっていった

唯一この部屋はまだ暗いままで
その中には私だけが居た
静かな闇が一枚一枚重なって
私自身の色も失われてゆくようだった

古びた床の上でひざを抱えていても
誰も帰ってこなくて

窓から見える街の明かりが遠く
星の海のようだと思っていた


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