泡とガラス玉


2008年04月03日(木)      タンスイ


手帳カバーの後ろに
誰かから貰ったはがきがあって。
その後ろには
誰かの写真があって。

遠くなって
淡くなって。

届かなかった私の手は急に重くなり
つかむことを諦めた。
自分は可愛くないなと。
うつむいて見えたのは
サンダルを履いたままの。素足。


好きだった。
知ってる。

すごく好きだった。


淡くなってた想いが
時々ふっとした瞬間に
雨になって降って来る。

繰り返し繰り返し。
その雨に打たれながら
また淡くなって
白に近づくとしても。
きっと忘れることはないかもしれない。



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