2005年07月11日(月) |
せんせい sideB. |
必死で真摯な瞳が突き刺さる。
とてもいいね、その考え方、と思わず口走った。
だって、一生懸命なんだもの。
それが可愛くて、イジワルがしたくなるよ。
けれど、ひとつだけ、いいかな?なんて思わせぶりに。
「勿論です。」
少しだけ、視線が不安で揺らいだ。
君は気負いすぎだよ、と全てを見抜いたように。
「なっ・・・! だけど、オレっ、僕はっ・・・!」
そうだね、僕はセンセイだもんね。
思わず出てしまった『オレ』を言い直すあたり、真面目なんだね。
ほぅら、そういうところが、だよ、と。
これが楽しまずにいられるか。
ぽんぽんと頭を撫でる。
いいこだね。
・・・いけない、本音が零れ落ちた。
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