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ファンが読む「カズブンコ」その3 - 2012年09月22日(土) ファンが読む「カズブンコ」その3 吉井和哉がリコメンドで紹介してくれているのは、 「イメージの森のなかへ モネ 水の妖精」の方だけれど、 「点描のしくみ」にちなんで、「スーラ 光の詩人」について。 まず無人のグランド・ジャット島の絵が登場する。 そして次のページには、はじめの絵と同じ場所、 同じ影つまり同じ時刻に40人もの人々が、様々な年齢、 職業、階級を構図や色彩、光と影でスーラは、 鮮やかに描き分けていることを説明してくれている。 そして彼は、「点描」をこころみはじめる。 「色や光の効果を正確にはかりながら」 丹念に丹念に。 大写しになった「パレード」に惹き付けられる。 31歳で亡くなった彼が最後の数年を暮らしたという マドレーヌを描いた「化粧する若い女性」。 深い愛情というより静けさ、冷静な画家の目 というようなものを強く感じてしまうけれど。 『絵の静けさは色彩と線とかたちの調和から、 その調和は彼の秘められた豊かな内面からもたらされます。 そしてその内面は、謎です。』と 利倉隆氏は、書いておられる。 『そしてその謎を知るには、いくたびも彼の 点描の詩に耳を傾けるしかありません。』と。 素晴らしいご本を紹介して下さってありがとう。 少しずつ読ませていただきます♪
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