2009年06月21日(日) |
『のぼうの城』を読んだ。 |
短い話だけど面白かった。 歴史ライトノベル? 普通の歴史小説はちょっと難しくて・・・ という私にはちょうどよかった。
もともと脚本として書かれたものを 小説に書き直してあるからなのか、 読んでいると 頭の中にイメージというか映像が どんどんわいてきて・・・ (石田三成はやはり小栗旬。笑) 読みやすかった。
話の途中にちょっとした解説 みたいなことも書いてあって わかりやすかったし、 あの時代の合戦ではこんなこともあったのかと 改めて知ったこともあったり。
城を取るとか取られるとか・・・ その時代に生きていた人々にとっては 生死や尊厳に関わることだから、 「面白かった」で済ませるのはどうかと いつも心の隅っこで思うけど。
ドラマ化された戦(いくさ)は ドラマ化されたスポーツと 同じだなと思う。
相手の出方を予想して作戦を立てたり 臨機応変に陣形を変えたり 敵味方関係なくナイスプレイには拍手をおくったり・・・ うん。似てる似てる。 正々堂々と戦ったあとは 敵味方なくお互いを讃え合う・・・ そういう爽やかな姿は ほんとによく似ていると思う。
でも、 読もうと思ったきっかけは どこかのレビューで引用されていた文。 「『武ある者が武なき者を足蹴にし、 才ある者が才なき者の鼻面をいいように引き回す。 これが人の世か。ならばわしはいやじゃ。わしだけはいやじゃ』 強き者が強きを呼んで果てしなく強さを増していく一方で、 弱き者は際限なく虐げられ、踏みつけにされ、 一片の誇りを持つことさえも許されない。 小才のきく者だけがくるくると回る頭でうまく立ち回り、 人がましい顔で幅をきかす。ならば無能で、人が良く、 愚直なだけが取り柄の者は、踏み台となったまま死ねというのか。 『それが世の習いと申すなら、このわしは許さん』」 これにとても共感したからなのだった。
のぼう様、私も負けませぬ。
* 夏野菜のラタトゥイユ。 私はズッキーニじゃなくてキュウリを入れます。笑 作ってから冷蔵庫で冷やしておいたのを アツアツのオムレツやムニエルにかけて食べると美味しい〜。
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