クリスマス１週間くらいまえに

クリスマスや年末は
お泊まりなんて
どこも空いてなくて無理かも。

なんて言ってたのに、

２４日も２５日もお泊まりしたね。

ぎりぎりになって
ちゃんとクリスマスのお祝いしたいって
あやが張り切ったから、
２４日のお祝いは君が慌ててさがしてくれた。

ホテルディナーのコースとお泊まり。
朝食つきだった。

あやとなら
シャンパンで乾杯だと思ったから　ここにしたって言ってくれた。
あの日はお店もお料理も何もかもがキラキラしてたけど
その言葉が、
あやには見えないけど
あやを喜ばせようとして考えてくれてた君の姿を想像するだけで
一番嬉しかった。


あやが選んだネクタイ。
知識が全くないし、初めて紳士服を一人で見に行って
店員さんに
「これはなかなか好みが別れますね」
なんて言われたにも関わらず、
一目ぼれして買ったネクタイ。

付けてくれてありがとう。
君の好みとはズレてたみたいだけど、
それはそれで残念だったけど、
やっぱり似合ってたって思うよ。
押し付けの独りよがりのプレゼント　ごめんね。


２５日の夜は約束なんてなかったけど、
お昼に、
でーとしませんか？
って、あやが誘ったんだよね。
豪華なデートなんかじゃなくて、気軽にご飯食べて帰ろうかなって。

クリスマスでーと２回目って誘ったら、
結局、ステーキ食べに連れてってくれた。
あのお店も言うまでもなく素敵だった。

駅に向うタクシーから見えた彩られた街のイルミネーションが忘れられない。