halu
人見知りで、知らない人に話しかけるのは苦手だった。
いつもいつも、
自分に興味を持って話しかけてもらうのを待っていた。
中学のころはそれでなんとかなった。
部活のときは、頑張って自分から話しかけた。
高校は一貫校だったからその延長線で、関係なかった。
18歳と12歳は違う。
「友達」は出来なかった。
話しかけてくれる子は居た。
けれど、私はそれにどう返していいのかわからなくなっていた。
気持ちでは私はいつも、「友達」を欲していた。
けれど、
表面上の私はいつも、ひとりで平気だった。
やがて、
「それ」はゆっくりと、私のなかに溜まっていった。