気付くと闇夜を蹴っていて・・・。
コンビニで手に入るヌクモリは
喉をうまく通らない
かなしいうたばかり
聴いて
歩いて
頬の冷たさに驚く。
何故 悲しいの
何故 苦しいの
何故、この足は
僕を支えないの
ゆらゆら
蛇行していく
もう キミは 僕の腕をひかないから
ゆらゆら、漂って。
海に会いに行くんだ
こんな夜だから
こんな僕だから。
もう 光は 僕に優しくしないから
もっと上手に
もっと強く
ひとりで
歩かなくちゃ。
潮の匂い
僕のブーツを握る砂
波の音
悴む指先
息をかける。
あたたかくて
キミみたいで。
何故 泣いたの
何故 目を伏せて
何故 この手は
キミに触れないの
こんな夜をキミは知らないで
こんな僕をキミは知らないでいて。
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