失恋した週末は、 いつもしたいことが何もなくて、 眠れなくなるまで何度も眠り、 目覚めた後もTVをBGに、 何も見ず、何も思わず。 手も足もくったりとして、 食事のことをかんがえることすらうっとおしい。 そして、 だれかがここから掬い上げてくれないかと、 金魚鉢の底から世界をみるように、 ベッドの中で天井を見上げる。
今日も夕方遅くまで、 何もしたいことがなくてだらだらすごした。 夕日が名残惜しそうに、 暑かった一日を振り返るころ、 今日の私はまるで成長していないのに気づいて、 なんだか吹き出してしまった。 別に、失恋したわけではないのに。 そう思ったら、 少しおなかがへった。
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