愚者
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2006年03月25日(土) 後悔

 人は罪深い生き物だと思う。
昨夜、仕事の上でも私的な部分でも尊敬して止まない
上司と飲みに行った。

 私より七つ年下の上司だが、素晴らしい人だ。
彼は私が年上だからという訳でもないが
とても信頼してくれている。
仕事のこと、私生活のこと、いろいろな部分で
私に相談ごとを持ちかけてくれる。

 上司ではあるが、私のほうが少し人生を多く過ごしてきたから
彼の悩みを聞くと、随分昔に私が悩んでいたことと重なる。
思い返すと、後悔ばかりの人生を歩んできた。
若い人と話をすると、自分が歩んできた道を振り返ってしまう。

 10代から今に至るまで、そのときは必死に考えて
行動したり、いろんなことを言ったり・・・と
自分の中では一番良い答えを出してきたつもりだ。

 だが、思い返すと「何てバカなことをしたんだろう・・・」と
自分を憎み、許せないことがほとんどだ。
いつまでも若い気でいても、そんなことを思うときは
自分も大人になったんだなぁ、と感心すらしてしまう。

 自分のことも大事ではあるが、今は人のために
悩んでいたい。
娘たち、親、兄弟、友人、職場で気の合う少数の人たちの
ことを大事にしていたいと思う。

 若い人たちには、私が起こした間違いを真似して欲しくない。
誰でも後悔はするが、一生懸命考えてのことなら仕方ない。
そんなことを伝えて行きたい、と思っている。
そう考えるのは、もう若くはない証拠だろう。


誠幻