2006年04月27日(木) |
大切なものは自分の力で守らないと。 |
雨の降り出しはお昼頃からっていう予報は、見事にハズレ。 朝から強い雨足。
気温が低くてラクだけれど 雨は好きだけれど 朝からの雨は、ちょっとだけ憂鬱。
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最近、TVをつければ殺伐としたニュースばかりで、気が滅入ってきちゃうね。
そんな中のこの事件には、ちょびっと「?」って首を傾げてしまったの。
フルート奏者の山形由美さんのフルートが、東京駅のコインロッカーから盗まれたのだそう。
2本で1200万円とか。
それが盗まれてから1時間後に、川崎駅のコインロッカーで見つかったんだって。 ちょっと不思議な顛末だけど。
朝のワイドショーとかでも「見つかって良かったですね〜」っていうキャスターの問いかけに 「本当に良かったです。フルートは繊細な楽器ですから、強いショックを与えると――云々」というお話。
彼女にとって、フルートはどんな存在なのかな。 フルートが無くなったら、仕事できなくなっちゃうんじゃないのかな。
それより音楽家にとって、楽器は自分の身体の一部のはず。 命と同じくらい大切なもの。
それを決して安全とは言えないコインロッカーに預けるっていう気持ちが、信じられなかった。
繊細な楽器を、温度も湿度も最悪なコインロッカーの中に、平気で置き去りにできるなんて…。
そう感じたのは、わたしも長い間フルートを吹いていたからなの。
わたしのフルートは30万円の、何処の楽器店にもある普通のフルート。 (でもムラマツ製なのよ♪) ウチは決して裕福じゃなかったけど、父が音楽好きなわたしのために、大枚叩いて買ってくれた大切な楽器。
どんなことがあっても、身体の周りから離さなかった。 演奏旅行に行く際も、荷物でいっぱいでも楽器だけは手に持っていた。
だからプロなのに何故?って思えちゃったのね。
どうしても自分の手から離さなくてはならないなら、きちんとしたセキュリティのある所へ預けるべきだって思う。 ちゃんと保険もかけて。
辛口なこと書いちゃったけど、でもやっぱり楽器が戻って良かった。
楽器ってね、盗まれた後は売り飛ばされたり、溶かされて金や銀にされちゃうの。
以前いた吹奏楽団の楽器庫が盗人に入られて、高価な楽器ばかり盗まれて とうとう返って来なかったことがあったの。
複雑な気持ちになった雨の朝だった。
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