詩-生人-

2009年05月04日(月) 奇人の朝

起動音と共に目を覚ましたら
朝だった

今日も虚空を泳ぐ夢を見た
空にはわかめが漂い いい出汁を出していた

今日の朝食に味噌汁はない
空が出汁を出すのに使い過ぎた為だ

起動音が鳴り止む前に
歯を研いで

まだ眠そうな朝の空気を噛み砕く
みんな似た様なお面を身につけて

通勤列車に雪崩れ込む
そんな満腹な 列車の中は丸で無意味さ

僕は始発の列車に乗って
悠々自適に読書する

さて 今日は何を読んでやろうか…?
選んだ本には 出汁が一杯出ていた


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沢野生人

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