詩-生人-

2009年05月06日(水) もう好きにはならないと。

言葉ほど非力な存在はなくて
隣の隣に 笑顔を漂わせ

無力な一日の片隅に
色彩を求めて 立ち尽くす

もう好きにはならないと。
もう好きにはなれないと。

いつでも 浮かぶ綿雲の
白さが胸に広がっていく

言葉には頼り切れない想いがあって
隣の隣に 目配せをして

無力な一日の往生際に
色彩が煌めいて 真っ直ぐに

もう好きにはならないと。
もう好きにはなれないと。

いつかは 同じ空の下
泣き出しそうな空の下

もう好きにはならないと。
もう好きにはなれないと。

いつでも 浮かぶ満月が
欠けていく様に 胸が痛い


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沢野生人

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