舞い降りた「偶然だ」あの頃と何も変わらない色や音新旧入り混じった香りさえそのままで佇むのは夕暮れ「左に行きたい」朝日を背にして吹いた風は冷たくてまだ緑は残っていることに気がついて走った道は排気ガスにまみれて人はこんなに居たんだっけ?「お前の街かよ」蜘蛛を眺めてたやけに模様が厭らしくてそこに発情した僕らは貪りあった君の自転車を探す緑色のベルの折り畳み式を捜す終電はなくなってお金のない僕は歩いて家に帰るだろう