蜜白玉のひとりごと
もくじ|かこ|みらい
切った切った。あー、せいせいする。
神妙なんだか浮き足立っているのかよくわからないセンター試験の日、カラカラに乾いた暴風が吹き荒れる中を、前のめりになって髪を切りに行く。15センチくらい切った。この数ヶ月、次々と身に降りかかる災難とそれに伴うどうにもならない閉そく感をぶった切ってやった。髪を切っただけなのに、すごく気分がいい。
帰り際、床に落ちた髪の毛を指さして、ここに悪いものいっぱい落としていくのであとはよろしくお願いしまーす、と人生の半分はお世話になっている美容師さんに告げると、わかりました処分しておきますね!と笑って請け合ってくれた。
すっきりしたところで美容院近くの神社にお参り。妹の結婚式も、姪のお宮参りも、ここ。おみくじを引いたら大吉だった。おみくじは運勢よりも上に書いてある和歌?みたいなものをよく読めと、そういえばどこかで聞いた記憶がある。忘れないように一応書いておく。
------------------------
風吹けば 風ふく まゝに 港よしと 百舟千舟 うち つどいつゝ
------------------------
強い風に背中を押されるようにして神社にたどりついたから、おみくじを開いた瞬間におお、と思ったことだよ。
|