(近況)
鼻 -Memento Mori- でも良かったんですが。
鼻がおかしいわけです。
形じゃないですよ?
いや、形もおかしいんですが。
鼻ウォーターが出るんです。
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痛い、つらい、重い、痛い。
小生は落ち込んでいた。
場所は大阪マッシブ。
8月のツアー中のはなしである。
出番30分前。
ライブハウス前でSUNSETなんちゃらと雑談中に
それは突然やってきた。
歯がいてぇ。
もうね、テンションはガン下がりなわけです。
このどうしようもなく
地味に、重く、鋭い、激痛。
ベロで親知らずをチェキラすると
確実にポッコリ穴があいてるんです。
泣いた。
一刻も早くおうちに帰って歯医者に行きたかった。
ツアー中ということもありおうちに帰れたのは
5日後くらいだったか。
そして小生は保険証を手にチャリンコに乗っていた。
高橋歯科。
ここには出来る事なら来たくはなかった。
15年前のことである。
小生(9歳)「虫歯みたいなんですが」
先生「・・・・・だ」
小生「はい?」
先生「虫歯かどうかはわしが決めることだ!!」
泣いた。
あの日から15年。
当時、齢60は超えていたであろうあの先生が
今また小生の前に現われて、どんな術式を施すのか?
小生は震えた。
ええい、ままよ・・・!
??
看板が新しくなっている・・・?
!
高橋デンタルクリニック!
英語に改名!
安易な発想に戦慄が走る小生!
受付には馬づらのねぇちゃんが。
馬「以前にも来院されたことはありますか?」
小生「はい、15年前に」
馬「ヒヒーン!15年前ですか??」
そんなやりとりがありつつ手術台へ。
15年前に比べデジタル志向になっている。
・・・あのじいさんに使いこなせるのか?
「どうも」
キター――――――――――――(゚∀゚)―――――――――――――!!
ん?
若い!
先生「15年前にいらしたことがあるんですってね? いまは息子の私が経営してるんですよ(笑)」
息子降臨!
先生「いやぁ、オヤジは難しかったでしょう? 昔の人ですから・・・・(笑)」
この人ならいけるかも!
先生「でも、私は違いますよ!」
ん?
先生「時代はデジタルなんです!」
どした??
先生「見てください!この最新機器の数々!!」
やな予感が立ち込める院内。
先生「オヤジはアナログだった・・・。
しかし!
私は親父のようにはならない!!」
暴走!
先生「あなたも見たでしょう?表の看板!!」
あなたの仕業??
嫌な予感が・・・
先生「さぁ、オヤジも知るあなたがその違いを感じ取ってください!」
・・・
えらいところに来ちまった!!
マッド歯医者!
機械の触手に口をこじ開けられる小生!
小生「あがががが・・」
先生「ふむ、なるほど・・・。里美くん!レントゲンの用意!」
明らかな虫歯なのにレントゲンすか!
ウィ〜〜〜ン、ガシャ。
出来上がったレントゲン写真・・・。
先生「・・・これは・・・」
深刻な表情。
小生「そ、そんなに悪いんですか・・?」
さすがに不安になる小生。
先生「・・・・う〜ん・・・・おかしい」
え・・
先生「鼻の形がおかしい!!」
鼻かよ!!
先生「どこかにぶつけたことはあるかね?」
余計なお世話だよ!
先生「う〜む、おかしいなぁ、ずれてるんだよなぁ。う〜ん」
泣いた。
蛙の子は蛙。トンビは鷹を生まない。
歯医者選びは慎重に!!
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