大活躍中のIP電話、Skypeですが。 私のパソコンが悪いのか(Win.Me)、ドイツでインストールしたのが悪いのか、なぜか日本語は全て文字化け、ドイツ語でしか文字を入力できない、という状態。 使用言語は日本語に設定したというのに。 まあ、それでも、会話が出来ればいいのです。 チャットも、ローマ字でやればいいんです。 とにかく、大活躍です、Skype。 そろそろ、うちの実家でも、取り入れてくれたかしら(最近連絡をとっていないのだ)。
今日は、しとしと雨が降っていた一日。 今週末は、寒さが戻ってきて、本格的な冬の様相になる模様のドイツ。 どうしても、家に籠もりがちになりますな。
最近、外に出る気にもならず、ベルリンの友人たちとも会わず、ずっと家で練習したりパソコンいじったりしておりまして。 それでも、あっという間に過ぎていく一日に不思議と何の疑問も感じてなかったのだけど、今日、日本の友人とスカイプってて(この言い回しがそのうち流行るのだろう)、ふと気がつきました。 あ、なんだ、私、寂しいんじゃん。 いわゆる、ホームシックだわ。言ってみれば、鬱?もっと言えば、ひきこもりだ(笑)。 積極的に友人たちと会う気にならないのも、日本が恋しいからだろう。
まあ、明日はライプツィヒでレッスンですし、また時間が動き出すことでしょう。
時間といえば、ミヒャエル・エンデの「モモ」を読み返しております。 時間泥棒のお話。時間とは何か(最近私の周辺でこの手の話題が多いな)。 児童向けの小説だけど、やっぱりドイツ語で読むのは大変なのだ。 語学はやっぱり向いていないな、私・・。
今日はずっと、モーツァルトに没頭。
どんどんピアノを弾いていくうちに フッと、力が抜ける時間がやってくる。 音に、意識が集中していく。
そんな時の音は、自分で言うのもなんだが、ダイヤモンドのように、キラキラと輝く。 伸びがよく、抜けがよく、丸みを帯びた響きで包まれていながらも、輪郭がスッキリした、落ち着きのある音。 どんなにf(フォルテ)で弾こうとも、どんなにp(ピアノ)で弾こうとも、輝きは失われない。 柔軟に、色彩と重みを変化させることができる。
よく響く、天井の高い我が家のおかげかもしれない。
弾いていて、幸せだと思う瞬間。 いろんなアイディアが、次々と湧いてきて、止まらない。 こうしよう、ああしよう、この和音はこっちの音を出した方が安定する、この不安な感じをもっと強調しよう、もっと立体的な旋律と伴奏のバランス、ここはどんな音色を求めるのか?・・・。
ピアノで紡ぐ歌。 歌が、止まらない。 楽しい、とかそういうこと以上に、敬虔な気持ちになる。 こんなに美しい音楽が存在する事に、感謝したくなる。
こういう、マニアックな幸せを知っている、ということ。 これが、ピアノをこれまでさせてもらってきたことの一番の収穫なんだと思う。
しかし、モーツァルト、深いですわ。 やればやるほど、ドツボに嵌まることもあれば、浄化され洗練されていくこともある。好みの問題もあるしなぁ・・。 難しい。難しいけど、好きだ。
いや、でも、間に合うのか、7月の試験まで。 3月中頃までに、全曲一通り仕上げて、そのあと一回崩してからもう一度練り上げたいのだが。 コンツェルトもしなくちゃいけないし。 自分なりの完璧を求めれば求めるほど、時間は足りなくなっていくわ・・・。
どうも朝から調子が出ない、眠い、と思ったら、女の子の日のようです。 ピアノも、ほんの1時間弾いた時点で、ギブアップ。 だー、集中できない。
ということで、今日は一日、だらだらすることを、自分に許したのでありました。
ていうか、ダメよねぇ、こんなんじゃ。 たかが生理で(ごめんなさいねぇ、男性の方)、ピアノが弾けなくなるようじゃ、これから先どうするよ。 わかっちゃいるのだが。
そこでみつけた、グッド・タイミングな言葉。 「気分が出ないからと言っては、何事も成就できない。あなたの心は、働き出さねばならないことを知っているに違いない――パール・バック(アメリカ作家)」 ・・・だそうな。
わかったよー。明日から、ちゃんとやりますからー・・。 ・・・ああ、ちっとも「必死」なんかではない、私なのでした。 3日坊主もいいところだな。
<追記> ここまで書いてから、急にヤル気に駆られ、一時間ほど練習いたしました。 文章にするって、いろんな効果があるなぁ・・。日記書いててよかった。
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