今日は、チケットの手配やら荷造りやらで、バタバタ。 帰国は金曜なのですが、それまでにやるべきことが、こう考えると結構ある。 ピアノも、一段落つけてから帰ろうと思うと、かなり集中してやらないと間に合わないし。 ということで、充実した一日。
夜は、キーシンのベートーベン協奏曲全曲演奏の一日目を聴きに行ってまいりました。 いやー、疲れた。 あんなに雰囲気のない、ファンタジーの広がる余地のないベートーベンは、もう懲り懲りだ(笑)。 今日は1番から3番、あさって4,5番なんだけど、もう聴きに行かないな、絶対。 もちろん、一日に3曲もコンツェルトをやる、その、気力体力には脱帽ですが。
最後、アンコールのトルコ行進曲の自作アレンジは、なかなか面白かった。
会場を出るときに、サプライズが一つ。 ある見覚えのない女性から声をかけられたのです。 日本からのご旅行らしいのですが、なんと、私のこのサイトをよく見てくださっているらしい。顔写真のおかげで、私だとわかったのですね。 いやいや、世間って狭いわ・・。悪い事出来ないわね。 思いっきりキーシンの悪口言ってたんですけど聞かれてしまったでしょうか・・。
しかし、こういうときって、なんか、うれしはずかし、で、反応に困ってしまいますね(笑)。声をかけられている間、「日本からベルリンに来るっていうメールを最近くださった方っていたっけな?」と、パソコンの字面に思いをはせてしまった私。相手の事を少しでも知っていれば、「ああ、あのメールの・・」などと話は出来るのですが、なかなかどう話をしたらいいのか、難しいですな。 でも、声をかけていただいて嬉しかったです。今後ともよろしくお願いします。
2005年02月06日(日) |
またちょっと帰国します。 |
えー、突然ですが、また3週間ほど帰国いたします。
今週から学校がなくて、一ヵ月半は家での練習と、あとはコンサートにちょっと行ったりするだけ、と言うと、じゃあ、帰っておいでよ、と言われまして。 親も、お金のことは心配するな、顔も見たいし、帰っておいで、と。 ・・・いやー、甘い親でございますね。
ついこの間帰ったばかりなのに・・・。 何か、こう、仕事に繋がるような用事があれば、大手を振って帰れるのですがね。 なにもないのに帰るって・・・・ねぇ。
散々迷い、いろんな人に「どう思う?」と相談した結果・・・ええ、帰ります。
もう少ししかドイツにいられないのに、とか、お金もったいない、とか、ベルリンで頑張る事こそが留学ではないか、とか、いろいろありますが、ま、なんていうか、自分が心地よいと思う方向に動いて何が悪い、と、開き直ってしまいました。 家族をはじめ、そうしなさい、と言ってくれる人たちがいるのだから。
結局、ベルリンにいても、特別な事を始めない限りは、日本で練習するのとそう変わらないし。むしろ、精神上は、私はドイツよりも断然日本のほうが落ち着くし、楽だし(まあ、その分甘えが出るので、そこがまた悩むところなんですが)。 コンサートだけがちょっと心残りですが。
でも、それよりも、私に帰ってきて欲しいと言ってくれる人間のほうが大事かな、と。 求められているのだから、意地張らずに、素直に帰らせてもらおう。 一ヵ月半の長い休み、日本とドイツとで区切った方が、生活にメリハリがつく、というのもあるし、これだけ迷ったんだから、日本でグデ〜ッと、だらしなくなる事は避けられるであろう。どんどん練習するぞ。
「こういうことで悩むのが、いくちゃんらしい」と、数人の友人に言われました。 ええ、そうなんです。 こういう類のことで、散々悩む、優柔不断な性格なんです。 甘え下手、意地っ張り、自立願望、見栄・・・ああ、不器用な人生に乾杯。
久しぶりに、ベルリンフィルを聴きに行ってきました。 とはいえ、今日は「Les Arts Florissants」というフランスの古楽アンサンブルの指揮者が、その合唱団を引き連れて、ベルリンフィルとの合同公演。 なので、ベルリンフィルというよりは、フランスの古楽を聴きに行ったような感じでした。
いや、素敵だったのよ、これが。 合唱がね。すごいの。 透明で、いやらしさが全くなく、柔らかくて。美しかった。 指揮者も、人柄が出ていて、素晴らしかったです。 オケがベルリンフィルでなく、Les Arts Florissantsメンバーだったらどうなっていたのかなー。興味深い。 演奏会日記はまた後日。
しかし、最近古楽と室内楽ばかり聴きに行ってる気が・・・。
なんていうか、久しぶりに、感動した。精神が、生き返った感じ。 感動する、ってことを忘れちゃダメですね、人間って。 家に一人でいると、こういうインプットの作業がどうしても出来なくなる。 やっぱり適度に刺激をもらわないと、人生つまらない。
今日は電話の日でした。 日本の実家、日本にいる友人、ミュンヘンに住む友人、それぞれとけっこう長電話してしまった。 そんな日もあり、ですな。
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