2005年02月10日(木) |
小澤mitベルリンフィル |
帰る準備。 お土産買ったり、掃除したりしているうちに、あっという間に過ぎ去ってゆく時間よ〜。
ということで、お昼の松本君のコンツェルトの試験は聴けませんでした。聴きたかったけど。
夜は、小澤征爾指揮のベルリンフィル。 前半のハイドンは、かなり楽しかった。 もう、音楽が楽しくて仕方ない、っていう指揮ですね。 曲が手の内に入っている、すごく弾き込んである(指揮は「弾く」とは言わないか)感じがした。あのお歳で、あれだけ勉強する気力がすごい。ウィーンで常任してるから、またどんどん良いものを吸収されているのだろう。何度も言うが、あのお歳で!!人間、いつまでも成長できるもんだな。 後半ショスタコ10番は、よくわかんなかった。なにしろ幸運な事に、休憩中に、ある方からA席正面のものすごくいい席のチケットをいただいてしまい、もう、目の前のベルリンフィルの迫力、個人芸にただただ圧倒されていて、指揮あんまり見てなかったからな・・。 しかし、なぜか小澤さんが来るときは、A席に座っている事が多い私。そういうめぐり合わせなのかしら。ありがたい。 詳しい演奏会日記は、また後日・・・いつになるかわかんないけど・・・。
さて、帰国じゃ帰国じゃ。
ベルリンのみなさん わたくし、携帯をどこかに落としてしまいました。 自宅の電話も、ネットにつないでいる事が多く、連絡が取りづらい状態なので、何かあったらメールでお願いします。
帰国直前なので、バタバタしちまいまして。 私が帰国中、ピアノを何日か友人に使ってもらうことになりまして、今日は久しぶりにその友人と、夜ご飯を家で食べました。 あああ、同居人がいた頃が懐かしい。
明後日帰国とはね。全く実感がわかん。 つい最近帰ったばかりだからだな。
今後はシンプルな生活をしよう、と、必要最低限のもの以外は持ち帰るつもりでいたのですが、やっぱり思ったよりもモノが多い我が家。 トランクにいろいろ詰めた後、部屋を見渡して「ほとんど変わってないかも」と思ってしまった。 あああ、完全帰国するのが恐ろしい。
2005年02月08日(火) |
松本和将君の試験を聴きに。 |
久しぶりに、UDK(ベルリン芸術大学)に、足を伸ばしました。 かれこれ、2年・・・いや、もう2年半ぶりぐらいか。(ん?そうでもないか?) とにかく、UDKによく通っていたのは、このサイトを始めるずっと前の話なので、もう、感覚としてはかなり昔ですな。
ベルリンに来た当初、土日に練習をしに行ったり、クラス発表会をしょっちゅう聴きに行ったり、もちろんレッスンをしてもらったりと、ほぼ毎日のように通っていた、懐かしい学校。 あまりにも懐かしくて、泣けてきそうなくらいでした。 ああ、あの頃は、受験で大変だったな〜。 生徒さんたちが、みんな上手で、かなり勉強になったんだよな〜。 刺激を受けまくってたんだよな〜。 いつかこの仲間入りをしたい、と、憧れていたんだよな〜。 まあ、結局はいろいろあって、私はUDKではなくて今のLeipzig芸大に通う事になったんだけど、この学校で得たものは、本当に大きかった。
そんなことを思い出しながら、今日は、松本和将くんの卒業試験を聴いたのです。 松本とも会うのは、かなり久しぶり。 久しぶりに聴いた彼のピアノは、やっぱり安定していて、曇りのないテクニック、コントロールされ尽くした知性のある演奏。少々感情を抑圧しすぎかも、とは思ったけれど、相変わらず、舞台慣れした安定感が、彼の大きな強みですね。
しかし、UDKの試験って、すごいんだわ。 2回に分けてソロ演奏があるんだよな。それにコンツェルトも。 エチュード、バッハの平均律3曲または組曲、が必須。 他に古典、ロマン派、現代・・・。まあ、この辺はLeipzigとそう変わらないけど。 ビックリしたのは、試験に初見演奏があるってこと。10分ぐらい、事前に譜読みして、4ページほどの曲を弾くんだけど、これが、結構難しそうな曲なのさ。ひ〜、こんなの初見でやるの〜?って感じの。 ・・・ううむ。やっぱり、Leipzigよりも、レベルが高い気がする。 Leipzigの試験は、60分のソロ演奏と、コンツェルトのみ。 あああ、ライプツィヒのレベルで満足したくないがためにベルリンに住み続けているのに、やっぱり、学校が生徒に求めるレベルからして違うんだなー・・。ちょっとショック。 まあ、刺激を受けましたよ。 久しぶりのUDK、いい緊張感でございました。
で、ですね。 上手い具合にちょうど、帰る時に松本とばったり会い、2人で一緒にフィルハーモニーまで、明後日のオザワのコンサートのチケットを買いに行ったのです。 久しぶりなので、話が弾む弾む。 なんてったって、ほぼ2年ぶりかな。ホラ、松本はしょっちゅう日本に帰っていて、いつベルリンにいるんだかわかんないんですよ。そんなわけで、ずっと会ってなかったのだ。 2人で喋っていると、なんだか、昔よく一緒に遊んでいた頃を思い出して、かなり楽しくなってしまった。 彼によると「感情を抑圧した演奏」は、わざとやっていたらしい。やっぱり、試験だから、なるべく揺らさないようにしていたんだ、と。模範演奏ってヤツを意識して弾いていたんだろう。
しかし、あれですな。 日本で大活躍、いわゆる成功をつかんでいる人間ってのは、やっぱり余裕があるんですな。 話していても、自然に相手を気遣ったり、適した話題をポンポン出したり、非常に感じのいい笑顔を見せたりするのは、彼の性格なのか、長年のタレント並みの生活で培われたものなのか(笑・・・ごめん、マツキ)。 ま、もともとそういう気質はあるんでしょうね。頭のいい人ですし。 1歳年下ながら、改めて、「出来るヤツ」だと、再認識した今日なのでした。
・・・って、ベタ褒めしたんだから、実名出してもよかったでしょ(笑)?>マツキ
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