日々、あっというまに過ぎていきます。
最近は、シューマンの和声に感動の連続。 理論的な和声学に弱い私、居候中の友人に手伝ってもらいつつ、細かくクライスレリアーナのアナリーゼ(楽曲分析)をしております。 この音に、この一音に、こんな意味があったのか〜 今更ながら、そんな感動の日々。 すごいなー、シューマン。
ささやに行ったり、最近引っ越した友人宅に棚を届けたり、なんだかんだと、5月もあっという間だわ。
5月1日、日本から友人が、パソコンを片手にやってきました。(ありがとうありがとう!!) ということで、ついに、パソコン生活復帰。
とはいえ、附属OB合唱団のサイト作業、新しいパソコンの設定など、いろいろやることがあって、日記まで手が回らず、今日まで延び延びになっていました。
昨日は、久しぶりに、我が家での美術系の友人たちとの飲み会。 結局全部で8人、かーなーり楽しかった。 天ぷら作ってー、ホタルイカご飯炊いてー、ここは日本ですか?
下の階の住民が、騒音に敏感なので、ホストである私としてはかなり気を使いました。 それがなけりゃー、もっと大笑いしてもっと騒げたのに。 我が家での飲み会は、そこがネックなんだよな。
さて。 ピアノします。
忙しかった、忙しかった、忙しかったぞー!!!
人と会いすぎでございました。 あっという間に、人と会う約束で埋まっていく4月後半のスケジュール手帳。
春の空気のせいか 若葉の鮮やかな緑のせいか まぶしい青空のせいか
人と、会いたくなる季節なのですね。
5,6人でのパーティーが多かった最近。 ちょっと口をつぐむと「おとなしくない?」と言われてしまうほど、よく話し、よく笑ったわ。 話題の中心に居たがる性格が災いし、常にパワー全開で、大笑いしていたような気がする。ものすごく、テンションが高かった。そりゃ、疲れますな、ええ。 ここ最近の飲み会は、私が友人同士を紹介するという、仲介的役回りが多かったから、余計に頑張っちゃってたのもあり。 皆大体同じ世界の住民なので(音楽関係が多かった)、すごくラクに、元気に、呼吸できてしまい、調子にのったせいもあり。
こうやって、人とたくさん会い、ネットから離れ、人と人との間にいると、自分がいかに、「人付き合い」というものを欲していたのかよくわかる。 やっぱり、本来の私は、家に篭って練習に励むタイプじゃないんだろうなー。 ピアノを弾いて音楽に浸るのも楽しいけれど、人と会うのって楽しいもんなぁ。 やっぱり、私は、人の輪の中にいたい人間なんだよなー・・・。 だから、合唱ピアニストになりたいのさ。皆で音楽を共有できるなんて、楽しくて仕方がないだろうさ。
人間の資質ってのは、やっぱり、あるんだよな、と最近思う。 私の家に遊びに来て、うちのピアノを一目見るなり、ピアノの前に座り、弾き出す、止まらなくなる・・・なんていう、ある友人の姿を見ていると、こういう人が、いわゆる本物のピアニストなのだな、と実感する。 「ここの転調する和音がたまんないよね〜」なんていう会話で友人同士で盛り上がるような、そんな環境に昔から何年もいて、お遊びのようにシューマンだのショパンだのを楽譜も見ないでサラサラと何曲も弾く。 幼い頃からそういう環境にいた人間。クラシックのピアノ曲で育ってきた人間。 ああ、かなわないな、すげぇなー、と思う。 練習しなくちゃ、とか、人前でクラシックを弾くには暗譜が、完成度が・・・なんて言ってる私みたいな人間は、クラシックピアニストとして超一流にはなれないんだろうな、やっぱり。まあ、そこそこのところまでは行ったとしてもさ。 だって、ドイツに出てくるまで、日本でどんな曲を弾いてきたか、ほとんど覚えていないもん、私。音楽のこと、ほとんど知らなかったし、ピアノ曲だって、自分が弾いたことのある曲しか知らなかったし。大学でも、バレーボール部のマネージャーとかしてたんだもんなぁ。何やってたんだ、私(笑)。楽しかったけどさ。
ドイツに留学して、ぶっちゃけた話、私にとって一番良かったのは、日本にいたままでは会えなかったであろう、レベルの高い同世代の日本人演奏家たちと仲良くなれたことかもしれない。 そして、彼らにとっては、私のような、あまりクラシック世界の雰囲気に染まっていない、いろんなことに手を出してきた人間が、かえって面白く映るのだろう。 その私的に「本物のピアニスト」である友人は、私の交友関係や人付き合いの仕方を、うらやましい、と言う。私が彼女のピアノをすごい、と思うのと、多分同じように。 そういうもんなんだろうな。それが、資質ってものなんだな。
留学したい、と、ベルリンに新しくやってくる若い日本人が今年はわりと多く、彼女たちと会う機会も最近多いのだが。 私よりも数年若い彼女たちを見ていると、いろいろと感慨深い。 必死で先生探しをしている子、のんびりしていて受験も焦らず、ベルリンの生活をゆっくり始めている子、先生も学校ももうほぼ決まっていて余裕で楽しんでいる子・・・。いろんな生き方があるよなぁ、と思う。そして、人それぞれで、全部いい。(・・・って、「相田みつを」ですか、私は。) 最近、自分も含めて、心から自然にそう思えるようになってきている。これが、歳をとるってことなのかしら。 ガツガツと、コンクールに出て賞を取りたいとか思わなくなったもんなぁ・・・。
音楽の奥深さを知り、それを美しく思う、自分が音楽と一緒に生きていけて幸せだと思う。 留学して、音楽の素晴らしさをを知ることができて、本当によかった。 それでOKだな、と、思う。 日本にいたら、こんなに奥深い世界は知らないままだったと思うもん。
孤高のソロピアニストは、性格的に無理。ていうか、そんな自分が想像できない。どこかに無理があるんだよな。今まで一生懸命にその姿を想像してそれに向かってやってきたけど、イメージとしてうまく像を結ばないものに、最初からなれるわけがないんだわ。 ピアノも、クラシックのピアノ曲も、とてつもなく好きだけど。でも、人前で、拍手をしてもらいたいがために弾いているわけじゃないもの。 私には私の道がある。早く帰って合唱ピアノをやりたい。人と一緒に音楽を分かち合いたい。 劣等感とか、挫折とか、そういうネガティブな感情とは全く関係なく、素直に、喜びを持って、肯定的にそう思う。
あらー、なんだか、日記のつもりがエッセイみたいになっちゃったわ。 久しぶりに予定のない日なので、久しぶりにちゃんとパソコンに向かったら(今うちに泊まっている新人Yちゃんのパソコン借用中)、長くなっちゃった。前半と後半の文体が全く違う・・・ま、ご愛嬌ということで。
人と会うのも必要だけど、こうやって落ち着いて一人で文章を書く時間も、私には必要なんだな、やっぱり。
演奏会日記も書かなくちゃ。溜まってるわ、たくさん。 あ、それと、富大附属中学のOB合唱団のサイト、もう書いちゃいます。まだ堀江先生からの言葉はいただいてないんだけど。附属の方、登録してください!! 富山大学教育学部附属中学校OB合唱団
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