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HELEN&HEAVEN
Helen
MAIL

2003年06月09日(月)
銀の雫

漆黒の闇

真っ暗闇

月も星も失った今夜

想いを馳せるのは あなたの心

世界中から おきざりにされたような こんな闇

そっと 寄り添ってみたいでしょう


いじわるな雲は 厚く重なり 光を隠す

隙間から はらはらと こぼれ落ちる 月の涙 星の涙

おろかだと わかっていても

むなしさが 手招きしていても

想いは荒野を 駆けるでしょう


こんな夜 胸に落ちる 銀の雫

あなたの 胸にも ひとつぶ





2003年06月02日(月)


最近つくづく思うことは…

男女ともいくつになっても『性』の種火は消しされないものだなぁ…ということ。

思いもよらぬところで、再燃して驚かされる。

いっそ超越してしまえば、楽になれるのに…。

仙人になれば、可能かと思えばそうでもない。

九米の仙人さまは、乙女が洗濯するふくらはぎにクラクラして、俗人に墜ちてしまった。



2003年05月31日(土)
Deep Forest Deep Green


汲めども尽きぬ想いとは 

どこからやって 来るのだろう

ある日 ピタっと止まっても

再び じっとり 滲んでくる

最初は ほんの数滴で やがて川から 大河へと… 

飲み込まれるまで なすすべ持たず…

抗いきれない ほとばしる本流

森の奥深く 分け入れば 


源泉があるだろう 情念の…





2003年05月29日(木)
Deep sea  Blue sea


びょぅびょぅと うなり 吹きすさぶ風

胸のほむらを かきあつめ 

記憶の海に 一人漂う 一人沈む

鼻の尾根 くちびるの谷間 
辿るたび はかない幻影

拒絶と 誘惑の 二重構造
魅惑と 困惑の 狭間で軋む

明け方の船は 岸辺を離れ
寄る辺ない想いは 櫂を失う

出会った意味が 知りたくて…
生まれた意味を 教えて欲しい

耳を澄ます
耳を塞ぐ

孤独に囚われ 彷徨う海原
深い蒼 
深い層

溺れながら 碇をおろす





 

 



2003年05月28日(水)
ひゃくえん CD


ダ○ソーで、オペラのCD見つけたよよよよん〜♪

モーツァルトは、フィガロの結婚とドン・ジョバンニ

ロッシーニは、絹のはしごとセビーリャの理髪師

ヴェルディは、椿姫 乾杯の歌 運命の力

ワーグナーは、ワルキューレ ローエングリーン

殆ど、序曲ばっかりだけども、オーソドックスというか有名どころというか、安心して聴いていられるなぁ…。

アナログがしかしデジタルになると、上限と下限からはみ出た音は切れちゃうようで、も一つ、物足りない気もするが、百円だし、CDだし、文句は言わないでおこう。

乾杯の歌なんかは嬉しくて、ついつい、ポータブルMDの音量がでかくなっちゃうなぁ。
おいおい、満員電車の中だよぅよぅよぅ…。

自分だけは、ヘッドホンからしゃかしゃか音が漏れるようなバカタレにならないでおこうと、決めていたはずだのに…!!

そっと、ヘッドホンをずらして漏れ具合を確かめてみる。
かしゃかしゃは言わないけれど、朗々としたテノールが聞こえるなぁ。(笑)
ソプラノになるともっと通るだろうなぁ…。

まぁ、いっかー。ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ

魂が地響きをたてて、グラグラと揺さぶられるような歌劇だというのに、いつもいつも殺人事件の音消しに使われるんだな…。

直近で使われていて、ショック☆<( ̄□ ̄;)>☆ショックだったのは『アート・オブ・ザ・ウォー』という映画。

先々週だか、民放でやっていた。

国連の子飼いのスパイが二重スパイによって陥れられ、やられる話し。

唯一の女性スパイが、ペットのネコちゃんに「ワーグナー」という名前をつけいているのだけれど、ワーグナーがお外に出たと入れ違いに、犯人がはいってきて…

ステレオのボリュームをあげられたなかで、なぶり殺しにされまんねん。(;´Д⊂)

たしかに、何重もの音の層のなかでは、叫び声や暴れる音なんかは、かき消されやすいわな…。

だけど、それによってオペラのイメージが悪くなるのは、しのびないのだな。

イメージが定着しちゃうから、ほんとうは、スター○ォーズにも使って欲しくないのだな。・・……(-。-) ボソッ

なんだか…

山下清風の日記になっちゃったよ…。



2003年05月26日(月)
謎の三角関係

彼氏居ない歴を驀進中の○ヲちゃんが、秘かに「つきあってもイイな♪」と狙っているのは、N田クンである。

そう、正月明けに2週間ほど出社拒否をし、経理担当がそろそろ退職の手続きを始めた頃…タコ社長が連れ戻して来たいわくつきの彼。

時々、発病する出社拒否病は、たんなるN田クンの怠慢によるものと思われていて、評判が芳しくなかった。

ある時、「N田おぼっちゃまが、また、出社拒否してサ、今年もう○度めだよ。ほんと、( ´ω`X( ´ω`X<ダメダーメ」と、遊びに行ったファ○マ邸で言うと、事情があきらかになった。

ファ○マさん曰く…

「N田くんは、○ヲちゃんにこき使われるのが、イヤなんや。N田くんの方が遙か先輩だのに、コピーやFAX頼んだり、他の部署においてある検査機までお使いに出すでしょう?N田クンは、“なんで僕ばっかり?!ムカ・・・(-_-メ)”と、こっそりワタシに言っていたよ。他に用事頼める人たくさんいてるのにねぇ。Hクンだっているし…。」

続けてファ○マさんが言うには、

「○ヲちゃんは、実は、N田クンが好き♪でも、N田クンは、○ヲちゃんのことがキライ!かわりにHクンは○ヲちゃんと別につきあってもよいと思っている。でも、○ヲちゃんがHクンのことキライ…。」

…と、おもしろい三角関係を教えてくれた。

そうだな、Hクンは女性に飢えているふしがある。

それはでも、彼女居ない歴の長いN田くんだって同じだ。

…とりあえず、○ヲちゃんは先輩を先輩と思わない大胆不敵な部分もあるので(だから、簡単にファ○マさんや、派遣社員をいびり辞めさせることができた。)N田クンのことだってアゴで使うことは造作ない。

ただ、N田クンのことが好きだから、余計と接点を持ちたいがために、用事を頼んでいたんだろうな。

事務所にコピーをとりにきたN田クンに「ファ○マさんに事情聞いたよ〜。そりゃあ、N田くんばっかり、こき使われてたんじゃあ割があわんよなぁ〜。」と声かけてみた。

N田クンは、「はぁ、僕ばっかり、イヤんなります。(# ̄З ̄) ブツブツ」と応えた。
私:「そう、Hクンも居てるのにナァ。これからなぁ、本当の気持ち、社長や他の責任者に伝えた方がいいよ〜。でないと、いつまで経っても、こき使われるよ〜。」と伝えておいた。

大人しい性質の彼のことだから、伝えることはできないと思う。それでも、ここ最近、出社拒否はなくなった。

人間刺激が無いと余計なことを考えるものだろうか、かねてからの疑問を、先日、事務所にFAXを使いに来たN田クンに、ぶつけてみた。

私:「あのさぁ、もし、○ヲちゃんから“結婚してほしい”って言われたらどないする?」

N田クンは、「?(゚_。)?(。_゚)?え?へ…。もごもご…。」どきまぎしている。

私:「絶対に○ヲちゃんには言いつけたりしないし、正直な気持ち聞かせて。」

N田クン:「それ、以前にファ○マさんにも聞かれたことがあります。」

そやろ、早く、誰かとひっついて会社辞めて欲しいと思ってるねん。(○ヲちゃん)

私:「だって、○ヲちゃんはN田クンのこと好きやしぃ…。ケッコンしてもエエと持ってるらしいねんデ。で、N田クンは、どうなのよ?!」

N田クンはどぎまぎしながらも、「イヤです!」きっぱりと断言した。

私:「そんなに○ヲちゃんのこと、キライなんか?(@'ω'@)ん?」

N田クン:「大キライっ!(゚д゚)/」 またしても、キッパリ!

あわれ○ヲちゃん玉砕。(ノ_・。)

用事をしにまた事務所に来たN田クンをつかまえて、新たな疑問をぶつけてみた。

私:「じゃぁさあ〜。Helenちゃん(自分でチャンづけはいかがなものかと思うけど。笑)が、N田クンに“ケッコンして〜”と頼んだら、どないする?(゚ー゚)ニヤリ」

我ながら意地悪な質問だ。

N田クンは、やはりしどろもどろに赤面しながら…

「はぁ、っケッコンします。」

私:「そうかーっ!グっ! (゚Д゚)g  お世辞でも嬉しいわー!ありがとう♪♪」


決して…


脅したわけではないからね。(笑)


しかし、こんな会話、万が一、○ヲちゃんの耳に入ったらおそろしいことになりまするね?

( ゚Д゚)<呪呪呪怨呪呪呪呪呪呪怨呪呪呪呪呪怨呪呪呪呪…

…のスカラー波が来そうだ。




2003年05月21日(水)
人間の悪いクセ

人間の悪いクセは…

『人さまに忠告をすること』だそうだ。

月曜日からPHP出版のカセット・ライブラリを通勤の往復…と、会社に着いてからもお掃除しながら、しつこくポータブルMDで聴いていた。

エンドレスで聴いていた。

板東英二声の関西弁の大学教授が、講師をなさっている。

1本まるまる聴いて、いちばん印象に残ったのが冒頭のワンフレーズだ。

先生さまは「人には絶対、チュウコクをしてはいけません。」と仰っている。

なぜならば…

本人にとっては<善意>のつもりでも…

「自分はお前より優れている。」
「お前は自分よりも劣っている。」

相手からしたら<言葉のゲンコツ>らしいんだ。

そうね、【忠告】の名を騙って、相手を思い通りに動かしたいのかもしれない。

私には、ずいぶん長い間、仲良くしていた友達がいた。

美人で華やかで確固たる意思を持っていて、自分の描いたシナリオ通りに人生を歩んでいるひと。

憧れで、友達で居ることが嬉しくて、かなり影響されていたように思う。

…ある時、忽然と「いくら影響されても、私には私しか歩み得ない人生がある。」という当たり前の事実にはっと気づいた。

…と同時に、かなりの批判をある時から「もう、要らない。」と思うようになり始めていた。

「あなたのために苦言を呈す。」とか…

「あなたのためを思って。」とか、口癖だった彼女。

額面通りに当分うけとめていた自分が、バカに思えてきた。

…んまぁ、下の目線に見られているような気がしないでもなかったけれど、自分自身が認めたくなかった、友達だと思っていたから…。
どんな言葉の刃だって甘んじて受け止めていたわ。

「遠慮のいらないのが友達同士。」という彼女の理念のもと、いつも彼女に言われているような事をお返しに言ってみたら、逆上されてしまった。

妙に鼻白んだ記憶がある。

【忠告】というペルソナを被って、後ろ手に鞭を隠し持つ…

そんなことを、自分はしないようにしなければ。








2003年05月19日(月)
子曰く…

子曰、後生可畏也、焉知來者之不如今也、四十五十而無聞焉、斯亦不足畏也已矣
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孔子先生が言わはるには、自分より若者を馬鹿者呼ばわりしてバカにしててはあきまへんぇ。意外や意外…侮れへんもんどすぇ、あんさん!あいつらはうちらよりあとから生まれてきただけで、うちらより劣っている保障はおまへんのんどす。せやけど40歳、50歳にもなってこれといった特徴がおへんようでは、さほど恐るるに足らしまへんよってにな…。 
 <<あやしい京都弁に超・意訳>>
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最近、<論語>に興味があったりします。(笑)
若い頃は、蘊蓄たれることは好きだけれど、たれられたらむやみやたらに反発したい気持ちが湧いてきたものです。

孔子の教えを優しく漫画にした文庫本をみつけました。

PHPから出されているカセット文庫は『人間通(にんげんつう)になるには…』という、うさんくさい表題がついているが、至極まっとうなことを教授先生が仰っていらして、論語を引き合いに出されている部分もあります。

各々違うソースから、3回同じ話しを聞いたので、思わず書き留めておくことに。

歯医者のジィ様先生は、よく言われていた。

「人間はなぁ…鉛はどこまで行ってもなまりやし、金はきん!」

それは、DNAからして運命が決まっているような、容赦ない言いようだ。(笑)

その理念にかねてからの疑問も絡めて、禅問答のような質問をしたことがある。
時間の概念を付加してみたらどうなるだろう。

私:「先生、それでは、歳取った“なまり”と、若い“金”と、どちらが賢いですか?」

先生:「うーん、むずかしいな、それ。“なまり”にもランクがあるしな。」

(+。+)あちゃ- まいった。(笑)

自分の若かりし頃を思い起こしてみる。

30歳代、40歳代が、えらく大人で臈長けたふうに思えてならなかったね。

自分には、若さ以外に取り柄が何もない。(仮に若さを取り柄と呼ぶのなら。)

経験してない未知の世界がいっぱいある。

知らないということは不安である。

今、「チッ(・д・)若さしか“売り”がないもんだから…。」とか「若さを“売り”にしやがって。」とか、

自分の若い頃を忘れて、ひがんでみたりする。

若さだけが“頼みの綱”だったことをすっかり忘れている。


『若いと言うことはエネルギーに満ちあふれていて、時間的な余裕もあるし、体力もある。生半可な生き方をしていては、追い越されるのは目に見えている。』と、いうことを孔子先生は仰いたいのかな…と、ふと思う。

時間を浪費することが、にちにち惜しくなってきました。



2003年05月18日(日)
スナイパー


犯人が、そっとステレオのボリュームをあげる。
黒手袋がクローズアップされる。

ワーグナーがビリビリ窓ガラスを震わす…。

硬い花器や灰皿で何度も「ガツッ!ガツッ!」と殴り殴られている人達のシルエットが画面をゆらす…。

そしてフローリングの床一面に、血だまりがどんどん膨らんでいく。





「オペラ」を殺人場面のBGMにするのは…

ヽ(;´Д`)ノヤ〜メ〜テ〜。。。



2003年05月17日(土)
すずめ

昨日の昼間、工場長がコピーを取りながら嬉しそうに「現場に雀が入ってきてなぁ…。」とのたまった。
最初、「すずめ」の部分がよく聞き取れなくって、「また、何をいうてんねん、このヲッサンは…。」ぐらいにしか、思えなかったのだが…。

耳を澄ますと、ちゅんちゅん♪と聞こえる。

事務所は2Fの片隅に部屋が仕切られてあり、残りの大半は室内作業場(工場)である。

天井のパイプだの配管だのがうねうねと組み込まれている中で、あっち飛びこっち飛びしている。

毒劇物の有機溶剤を使う工場内では早くしないと気化ガスにやられてしまう。

窓を全開にして、脱出を促す試みは昨日から失敗に終わっている。

今朝、現場作業員から聞いた話しでは、K課長が、長い棒の先にガムテープを粘着面を外にしてぐるぐる巻きにして(鳥もちふうにして)雀の捕獲を試みていたらしい。

(〃゚д゚;A … こやつはやっぱり… 前から感じていたけど…心底… ( ̄○ ̄)ア( ̄о ̄)ホ!

そんなもんで捕獲できるはずがなく、仮に捕獲できたとしても羽を傷めた雀が飛べるとでも思っているのか?!
なんて残酷なことしやがるんだっ!!(`ヘ´) プンプン。

さて、雀どん…
静かになったから出ていったかと思いきや、しばらくするとちゅんちゅん♪とやってくれる。
しかも、事務所の上の天井裏にまで入り込んで鳴いてくれるから、喧しいことこのうえない。

それにしても、2日目。
本日はたまさか出勤日の土曜日だったけれど、雀は密閉された工場内で月曜日まで2回の夜を過ごす。

昨朝、M下ヲジから豆ご飯をもらった残りで、オニギリを冷凍しておいた。現場作業員に頼んで、解凍して、雀の渡りそうなパイプの陰において貰った。