インバルピント・カンパニー - 2005年12月11日(日) もう寝ようかな、という時間に なんとなくテレビのチャンネルを変えたら、 NHK教育でやってる「芸術劇場」が映ったのですが ……。なにこれ。 と見始めたら止まらなくなり、 最後まで画面から目が離せなくなってしまった舞台。 それは、イスラエルの「インバルピント・カンパニー」という ダンスカンパニーの日本公演舞台でした。 私はこれまでさほど、というかほとんど、 舞台やダンスやそういうものには興味なく過ごしてきたのですが これは、ちょっと…今まで見たことのあるものとはどれも違う。 舞台装置も、衣裳も、音楽も、 なんだかそのまま流せない感じ。 思わず立ち止まってしまう感じ。 「掛け値なしに美しい洗練された動き」というような スキのない美しさはちょっと違う。 かなりシュールでちょっと不格好で、でもなんだかおしゃれで、 そして不思議なことに、ストーリーがよくわからないにも関わらず 妙にせつない気持ちになるのです。 いつかチャンスがあったら見てみたいです。 ■インバルピント・カンパニー(世田谷パブリックシアター・サイト) - 世の中のしくみ - 2005年12月08日(木) 仕事で関わっているサイトに不動産系サイトがあって、 なんとなく物件情報を見ていたら 3LDKの鉄筋マンションなのに家賃が月1万円というのがあった。 ためつすがめつ見たけどやっぱり1万円だった。 ぜったい事故物件だと思う。 住みたくはないけど(違ったとしてもなんかこわい) どういう説明をされるのか興味はある…。 - 体調管理はむずかしい - 2005年12月05日(月) なんだか先週末から風邪気味で(最近よく風邪をひく) 調子悪いなあと鼻声で取材に行ったら、 同行のカメラマンも編集者もみんな風邪をひいていて、 というか2人ともどう見ても私より具合が悪そうで、 しかたないので相対的に「元気な役」として頑張る感じに。 ライターは、まずその場で話を聞いて、 帰ってから原稿を練るという二段階の作業ができるけれど (聞き足りなかったら追加で聞こうと思えば聞ける) カメラマンはその場でいい写真を押さえられなければアウトなので 体調が悪かったり状況が悪かったりするとすごくたいへんだ。 逆に、ライターの仕事は取材が終わっても延々と続くという たいへんさがあるけれど。 しかし、まさか自分がこんなにたくさんの人と 会って話を聞くような仕事をするとは思ってもいなかった。 自分でも意外。 でも、なんとか続けてきて最近ようやく慣れてきたというか、 わかってきたことや面白くなってきたこともあるので、 しばらくはこの状況を続けていくと思います。 - びっくりドンキー - 2005年12月04日(日) なんだか選択肢がなくてびっくりドンキーに行った。 今よりもわりと規則正しく生活していた大学生の頃、 アパートの近所のびっくりドンキーの前を夜通るたび 「こんな時間(22時ごろ)に晩ご飯を食べるなんて いったいどういう生活をしている人たちなんだろう」 と思っていたが、まんまとそういう生活をしていますよ。 でも、ドンキーのハンバーグは実はわりと好きだったりする (おろしハンバーグしか食べたことないけど)。 あと、なんとなくデザートに頼んだ 「プレーンヨーグルトにイチゴジャムと バニラアイスが浮かんでるやつ」 が、とてもおいしくて驚いた。ヨーグルトがとてもなめらかで。 そういえば以前、取材の合間の昼ご飯として カメラマンさんと2人でびっくりドンキーに入ったとき、 昼休み中らしい5〜6人のサラリーマングループ(20〜30代)が ハンバーグを下げた後の円卓で、さも当たり前のように トランプをしていたのでびっくりしたことが。 あの西部劇みたいな内装のお店の中で、トランプって! 。 トランプの途中で、デザートのパフェがぞくぞくと運ばれてきたりして、 なんか、あそこまでびっくりドンキーを使いこなしている人たちって はじめて見た気がしました。きっと毎日やってるんだろう。 - 豚キャベツ鍋 - 2005年12月01日(木) 子どもの頃は、鍋料理なんて 「どこまでも同じような味しかしないつまらない食べ物」 だと思ってたいして美味しいとも思っていなかったのだけど、 最近はもう美味しくて仕方がない。毎日でもいい。 そんなわけで最近よく食べる「豚キャベツ鍋」。 1) こんぶで出汁をとる。 しょうゆ+みりん+さけなどでお好みの味付けに。 適当に、でもていねいに。 2) 作ったつゆで、豚スライス+キャベツ+とうふ等を 煮る。ただそれだけ。 そのまま食べても十分おいしいけど、 ぽん酢で食べたり、すりごまを振って食べても美味しい。 材料は、豚とキャベツだけでもいいのだけど、 もちろん好きなものをどんどん入れてもいい。 私が好きなのは大量のえのき茸。 大根を入れても美味しいです。 - 旅する通販 - 2005年11月29日(火) 私はケーブルテレビに加入しているので フジテレビディノスなる「24時間ショッピングチャンネル」 というのが見れてしまうのですが なんとなくつけたそのチャンネルでやっていた 「旅する通販」という番組のその回がたまたま函館編。 で、なんとなくずっと見ていたら 出演している「やましげ君」なる人が あらなんかこの人ちょっといいじゃない?面白いじゃない? などという感じになってきて、 その数分であっという間にファンになってしまったのですが そのやましげ君が 最近テレビでもじわじわ人気の俳優 「山崎樹範」と同一人物と知ったのは けっこう後になってからでした。 「旅する通販」ではメガネ姿なのですが 素の顔と何だか印象が違うんだよな。 - 太ももが寒い - 2005年11月27日(日) なんだか今年は秋が長いなと思っていたけど、 だんだん冬になってきました。 で、改めて思ったのですが 最近、寒いのです。太ももと、二の腕が。 スースーして、ざわざわします。 ここへきてはじめて、「ズロース」というものの 存在意義がわかりましたよ。あれ履きたいもん。 思えば児童期から思春期にかけて、母はやたらと私に タイツをはけだのきちんと厚着をしろだの 口うるさく言っていたのですが、 あのころの「母の体感温度」がこんな感じだったとしたら、 確かに寒さ対策は必要です。 そして逆に言うと、 あのころの私は、今ほど寒さを感じていなかったのです。 年を重ねると変わるものなのですね。キャー - もう行かない - 2005年11月26日(土) 苗穂にできた巨大ショッピングセンター 「アリオ」を物見遊山的にチラ見。 まだできたばかりなので、けっこうな混雑だったけど 人が動いているわりには、 買ったものを下げている人がとっても少ない。 (みんな見るだけで何も買ってない) なんか、たぶん、もう行かないな。と思った。 ところで、苗穂のファイターズ通り近くで とってもとってもさびれたパン屋さんを見つけて、 なんだか頭の中が「チャレンジモード」になっていた私は ごんごんと店の中に入っていってしまったのですが 入ってからちょっと後悔。 もう夕方なのにパンは山のように残ってるし、 なんか、パッと見た感じどれもこれも死んでるし(パンが) なにより、お店の中が不潔! しかし、店主とおぼしきおじさんは レジからニコニコして見守ってるし、 なんだか引っ込みがつかなくなって、 食パンとメロンパンを買ってしまったのですが… (食パン100円だし、激安なんだけど) パンの包みを受け取って、車に乗っていると なんだかどこからか「ポマード」の匂いがするのです。 同乗者も私もそんなものつけてるはずはなく、 もしや…?と思ったら、パンの包み(ビニール袋)の持ち手から、 うっすらと「おっさんポマード」の香りが…。 あうわわわああああああー。 パン屋なのに!パン屋なのにポマードつけた手で商品渡したね!!!! もうもう一気に気持ちが萎えましたが、食パンは翌朝食べました。 まずくはなかったけど、もう行かないな。 - 強烈ナポリタン - 2005年11月23日(水) 取材の帰り、カメラマンT君とお昼。 場所は、前から知ってはいたけど行ったことがなかった 時計台ビルの地下にある「キッチン・ママ」。 行ったことある人もいると思うけど、 古ーくからおじちゃん&おばちゃんがやってる 「昭和の洋食食堂」って感じのお店です。 T君曰く「ここ、いいんだよ〜〜」とのことで 迷わずトライです。 たぶんこういうとこは、行ける相手と行けない相手がいる。 (T君はこういう時に相応しい友人) 名物はコロッケのようだったので、 ナポリタンにコロッケ付きで注文。 (ふだんなら重すぎるけど、この時は腹ぺこだった) …いやあ、なんとパンチの効いたナポリタン… ちょっと、濃すぎて食べるのに疲れましたが、 T君が推薦してくれた意味はなんとなくわかりました。 この味は、平成の味ではありません。まちがいなく昭和の味。 コロッケは、さくさくホクホクの優しい味でおいしかった。 T君の頼んでいた「コロッケスパゲティ」の方が、 ソースがやさしめの味だったので そっちにすればよかった…と思いつつ、 もしかしたらまた、来るかも。なんて思いながら出ました。 しかしあのナポリタン… たとえて言うなら「うまい棒」みたいな味ですよ。強烈!! もしこれを毎日食事として食べたとしたら、 ちょっと体がどーにかなっちゃうと思います。 (ほめてるのか、けなしてるのか) 興味のある人は行ってみてください。 時計台西向かいの仲小路、 時計台ギャラリーの入っているビルの地階です。 - 東京1人旅・2日目(後編)+3日目 - 2005年11月20日(日) ハウス・オブ・シセイドウ 新橋に来た目的は、銀座に新しくできたという「ハウス・オブ・シセイドウ」でやっている「アール・ブリュット展」を見るためです。資生堂のチラシによれば「美術教育とは無縁の人々が内的衝動にかられて自発的に作る美的所産物」とあります。すべてがそうだとは限らないのですが、精神的に穏やかでない方々が穏やかでないがゆえに作ったアート作品という言い方もできます。出展作家の有名なところではヘンリー・ダーガーなど。偶然にも昨日会ったマフさんが「見てきた!面白かったよ」と言っていたので、行くことにしました。無料だし。ハウス・オブ・シセイドウはさすがの美麗な建物です。高級化粧品店みたいです。資生堂だからあたりまえだけど。 展示は1〜2階に分かれていて、けっこう見応えがありました。ダーガーの大きな作品があり、鼻息がかかるくらい近くで見て気づいたのは「コラージュ」だということでした。じっくり見たことがなかったので知りませんでした。そして色がきれいです。とても。この展示には「それぞれどういう背景の人で、どういう経緯で精神に異常をきたしたか」が1人ずつ説明されたパンフレットがあるのですが(一度に全部読むといたたまれない気持ちになる)展示の順番とパンフの掲載順がまったく合ってなくて、絵と照合しながら読むのにひどく難儀しました。ふと後ろを見ると、どこかのお嬢さんもパンフレットをめくったり閉じたり同じようなことをしているようでした。ほらな。そして何となくトイレに入ったのですが、これまた美麗で、誰もいなかったので思わずセルフポートレート(?)を撮りました。照明もバッチリです。さすが資生堂のトイレ。 ■ハウスオブシセイドウ ■「Passiion and Action−生の芸術 アール・ブリュット」展 銀座を歩く その後、せっかくだから資生堂ギャラリーも探してみよう。と適当に歩き出したところ、たまたま銀座グラフィックギャラリーの「祖父江慎+cozfish展」の前を通ったので入りました。が、館内はあまりにも大盛況で、しかも展示してある本が読めるようになっているのでギャラリーは全員立ち読み状態。普通に。さっきまでの静粛とのギャップもすごく、なんだか頭が切り替わらずにわりとパッパと見て出てきてしまいました。日が違えばもっとじっくり見たかもしれません。そう考えると「日が違えばあの人のこと好きになっていたかも」みたいなことも実はあるのかもしれません。人生はタイミングとバランスですね。その足でなんとかたどりついた資生堂ギャラリーでは、渡辺剛という人の写真プリント展をやっていました。国境のあっち側とこっち側から撮った写真を並べてみる、というコンセプトの展示だったのだけど解説が少なく、写真を見ただけではそのことにまったく気づかなかったので、もったいないと思いました。 その後、さすがに疲れて小休止。こうなったら資生堂づくしをキメようと、資生堂パーラーを覗きましたが本店は混んでいたので、松坂屋の7階にある資生堂パーラーに入り、コーヒーとケーキのセットを食べました。思いっきりフロア中央の四角いテーブルに1人で通されたので心もとない感じでしたが、周囲はお年寄りや家族連れが多くアットホームな雰囲気でした。隣にいたじいちゃんばあちゃんグループは、5人とも全員同じパフェを食べていました。私が頼んだセットのチーズケーキはかなりおいしかった。コーヒーも好みの味で、疲れもとれました。そのあとなんとなく屋上へ行き、写真を撮ったりペットショップを冷やかしたり(札幌にいるときとやっていることが変わらない)、通りに戻って偶然見つけた山野楽器でジャズライブを冷やかしたり、これまた偶然見つけた博品館でトミカの限定モノを冷やかしたりしました。意外にも銀座は私でも楽しめる街であることを知ったよ。あ、そういえば月光荘に行き忘れました。行ってみたかったのに。 ■月光荘 月島もんじゃ 今日は、十年来の友人タマちゃんの家に泊まる予定。で、私の希望により月島で待ち合わせて「生まれて初めてのもんじゃ」に付き合ってもらうことにしました。月島の駅でタマ夫妻を待っていると、改札を出たところに赤い服の人が見えました。タマちゃんです。ダンナ様も連れ立って、「もん吉」というもんじゃ焼き屋に連れて行ってもらいました。もん吉は、表通りではなく細い路地に面していて、その路地たるやドリフの「もしもこんな居酒屋があったら」のセットにありそうなシチュエーションそのものです。たまりません。ところで、そもそも私はもんじゃ焼きが疑問でした。あのペラッ、パリッ、ネトッとした薄い感じのものを、小さいコテでちょっとずつちょっとずつ口に運んで食べるというのは、果たしておいしいものなのだろうかと。しかし、結論から言うとおいしかったのです。おいしかったのですが、食事として食べるにはかなりの量が必要で、かなりの量を食べるにはかなりの量の飲み物が必要であることがわかりました(しょっぱくて)。でも、もしかするとお好み焼きより好きかもしれません。そして、閉店時間が近づいてくると、まだ食べてるのにどんどん色んなもの(ヘラとか調味料とか)が下げられていくのがすごかった。煙の匂いをまとって、月島を後にしました。ところで月島は島だということを今回初めて知りましたよ。 ■もん吉(グルメぴあサイト) 亀戸の朝そして品川 タマ夫妻の亀戸のマンションに泊まり、朝を迎えました。そういえば結婚している友達の家に泊まったのはこれが初めてです。ここで、昨日浅草で購入したペリカンの角食パンが登場です。持って帰ってもよかったのですが、なるべくフレッシュなうちに誰かと食べたかったので、朝ご飯に使ってもらいました。「みっちゃん!これおいしいから!」と勧められたスライスオレンジのハチミツ漬けマーマレードは、それはそれはジューシーで美味でした。なかなか手に入りにくいものなのだそうです。ファイヤーキングのマグに淹れたてのコーヒー。ペリカンのパンにマーマレード。目玉焼きにほうれん草のソテー。すばらしい…そしておいしい。ありがとう。ペリカンの食パンは、不思議なおいしさのパンでした。素朴で繊細な、優しい味なのですが、なんか味にオーラがあります。違う世界から来た感じなのです。今日は夕方の飛行機で帰るので、ゆっくり遊ぼうにも実はあまり時間がありません。いろいろ考えたのですが、羽田への行きやすさを考えて品川で水族館を見ることにしました。品川は、私が今回訪れた街の中で最も異質な街でした。というか、すっかり忘れていたのですが、この日は東京国際女子マラソンの日で、駅の前をおもいっきりランナーが通過中で歩道橋が大混雑になったりたいへんなことになってました。Qちゃんはとっくに去った後だったようです。残念。 品川そして羽田へ 品川の水族館=エプソン品川アクアスタジアムは、スマートな(?)ビルの中にありました。ここで何がすごいって、アミューズメントパークのメリーゴーランドがすごかった。まわってる動物が全部、海の生き物なのです。いちばんいけてるのはタツノオトシゴでした。乗りませんでしたが。ここの売りであるらしいイルカショーは大盛況で、設備も立派で素晴らしかったのですが、さあ次は何?と思っていたら突然終わったのでけっこうビックリしました。もうちょっと構成を考えた方がいいと思ったよ。館内全体はそれほど広いわけではなく、わりと一点豪華主義的な作りでしたが、見応えはあります。タマも私も、水槽のガラスの厚みにやられて目の焦点が狂い「なんかめまいがする」と言いながら歩きました(若くない感じ)。 そうこうしてるうちに時間がなくなり、品川駅近くにあったラーメン博(?)的なところでパーコ麺を食べ、駅のコーヒースタンドでコーヒーを飲んで、別れました。彼女とはいつも駅で別れている気がします。あとはもう、帰るのみ。羽田空港でお土産を買うつもりだったので、ちょっと余裕を持って空港へ。以前、知り合いが「羽田空港のラ・ベットラで買ったプリンがおいしかった」と言っていたのを思い出し探したのですが時間切れで、キハチのプリンを買いました。いつもいつも、帰りの飛行機はなんだかさびしい。私は羽田発千歳行きは、夕方の便しか乗ったことがありません。だからいつも、悲しいくらいにきれいな薄暮時の東京が傾き遠くなっていくのを、空の上の小さな窓から眺めて帰ります。帰った札幌はみぞれまじりでやっぱり寒かった。毛穴も引き締まったところで、旅はおわり。また行きまーす。 ■エプソン品川アクアスタジアム -
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