そう、自己嫌悪。 今日は友達といっぱい話したけれど、とても淋しかった。理由があって、精神的に落ち込み、不安定だったせいだと思う。 その不安定さが、話してる相手にも伝わって、相手を心地よくさせていない気がして、その結果友達と楽しいはずの時間のあとに、さらに自己嫌悪が深まった。
こういう日もあると思うしかない、うまくいかない時もある、すべてが少しずつずれて、ギクシャクしている。
そんな中で、月・火と強行スケジュールで、鈍行を4回乗り換えて、五時間かけて私がこの秋から進学することに決めたイギリスの大学、Warwick大学に行って来ます。
こんなブルーな気分で行くのはつらい。。。でも、仕方がない。 私が自分をすごーく嫌に感じるのは、私の存在が人をいい気分にさせてないなーと感じるとき。。。、自分が人を幸せにすることができるなんて、傲慢には思っていないけれど、自分が他人に対して、マイナスである、もしくは、なんの助けにもならないと感じるとすごーくつらい。
どうしたらいいのやら? とりあえず、明日も早起きなので寝なくては・・・
2002年06月02日(日) |
England VS Sweden on beautiful Sunday |
今日は、イングランドの初試合で、自室のTVで見始めたのにあまりに映りが悪く、途中から大学のパブに行って、友達と見てました。
イングランドはどうにか引き分けたものの、苦戦。かなり負けるんじゃないかとハラハラした試合だった。イギリスというと、フーリガンの心配をする人もいるが、今日、私が行った大学のパブで見ていた人たちは、スウェーデンを応援してたおじさん?1人を除いて、とても行儀がよく、全く怖いことはありませんでした。
そのおじさんはたった一人、スウェーデンがゴールをミスると立ち上がって"Fuking..."といい、スウェーデンが得点したときには、ガッツポーズで立ち上がって、ウォーを吠えていた。勇気あるなあと思ったね。
いまいち、不完全燃焼だった試合が、引き分けで終わって一安心した後は、天気が良かったので、パブで会った友達と三人で、大学の敷地内の湖のほとりをピクニック&ランチ。 ああ、こういう天気がいい日には、本当にイギリスへ来て良かった−と思う。 こんなにのんびりと、できたのは久しぶり。。。みんなごろごろ、草の上に寝転がっているし。。。 小鳥と湖と樹を眺めながら、なんて平和なんだろう。。。と幸せを噛み締めた。
2002年06月01日(土) |
World Cup Fever in England |
試験開けの土曜日の今日はとっても天気が良くってノリッジの街までお出かけ。 こんなにのんびり街を歩いたのも久しぶりで、とってもハッピー。 女の子らしく、ブティックを何軒かひやかし、久しぶりに偶然会った友達と立ち話をしたり(ノリッジの街は狭いので、今日だけで、大学の知り合いに5人会った)、前から美味しそうだと思っていたカフェでお茶をしたり。
あと、日本の友達から頼まれたWorld Cupのイングランドのユニフォームを探しにスポーツショップを3−4件回ったが、全部見事に売り切れ。まあ、開幕したあとで探すというのが、無理な話らしい。
World Cupといえば、ジダンの欠場のせいか、試合を支配していたにもかかわらず、運に見放されて、得点できずに予想外の結果となって、負けてしまったフランスのことが、みんなの話題になっていた。アフリカ圏から来た人はセネガル人でなくても喜び、こういう番狂わせこそサッカーの醍醐味といって、日本人の友達はおもしろがっていた。明日はイングランドの初試合。どうなることやら? やっぱりイングランドには決勝リーグに勝ち残ってもらって、このWorld Cup熱をもうしばらく、味わいたいと思う。というわけで、イングランドの若者たちは、ベッカムのとさかヘア、真似して盛り上がってます。
日本のTVやマスコミは一色になりやすいから、初の開催国となった今回どれだけメディアや街の雰囲気がもりあがっているのか、その様子を見れなかったのは残念だけど。。。。
2002年05月30日(木) |
試験終了と新しい課題 |
昨日で、試験が終わりました。この日記は時差の関係か、最近日にちが一日ずれておりました。餃子を食べたのは、イギリス時間では、28日の試験前夜で、29日の朝9時から最後の試験がありました。
試験に関していうと、一問目に選んだ、キリスト教がベニスのアートと建築において、どのように重要だったか?、というのには、まあまあ、答えられたが、二問目に選んだ、世界美術を学ぶ文脈上で、ベニスのアートと建築を学ぶことによって得られるメリットとでデメリットについて評価せよ(うちの学部は世界美術研究とWorld Art Studiesということになっているので)。。というのが半分くらいしか書けなかった。。。
こうやって、比べてみても、二問目の質問が難しいといういうことは、多くの人が感じるかもしれない。質問の選び方をまちがったかも。。。というのが、正直なところだ。
他の質問とどっちを取り上げるか、悩んだのだけれど、こういうもっと細かい質問より、私は、なんとなく、こっちにチャレンジしてみたかったというようなところがあった。マギーも、試験は単に持っている知識の量を示すものではなく、このコースであなたが何を学んだか、つまり、知りえた知識から、どういうことを理解し、考えるようになったか?を示すことがが大事なんだから。と言っていたことも影響したかもしれない。
しかし、具体的な例をあげながら、抽象的な結論を導くには、私の英語を書く能力と、時間が明らかに足りなかった。試験は、限られた時間内でどれだけ、論理的な回答を提示できるかということをみるものなのに。。。そこが、わかっていながら、ついつい、一つの例を詳しくあげることに(ヒエロニムス・ボッシュのベニスへの影響について、どうしても語りたかったのよ!)に熱中し、時間配分を狂わせてしまった。
まあ、終わったことを言ってもせんないし、後は野となれ山となれ。(でも、ちゃんと卒業できる、マスターには進学できる程度の成績でありますように!!)
そして、今朝郵便をチェックしたら、私の計算どおり二週間前にamazonで注文した、9月からマスターコースの予習用の教科書が二冊届いていた。 うーん、さっそく梱包をほどいて、パラパラページをめくっていると、慣れしたんだ芸術系の科目を捨てて新しい分野に飛び込むのだなあという実感がわいてきて、ちょっと、ビビった。でもそれと同時に、ドキドキ感も。 フラットメイトで美術史のマスターをやっていた彼女には、 「きっと、比較文化と翻訳を勉強することが、あなたの、美術への理解をもいっそう深めると思う」と言われ、勇気付けられた。
昨日の夜、フラットメイトの台湾人ボーイに明日手作りの餃子 (*この手作り餃子というのは、中国人の夫婦の奥さんの留学に一緒にきてる旦那が、ここではやることがないから、と手作り餃子を作って、売る商売を学校内で口コミで始めたものです。値段は餃子100個10ポンド(1900円)、決して安くはないが、粉から作る手作りの水餃子は手間がかかるし、味も悪くないと、結構中国系の間では評判になっているようだ。) を買ってくるから、一緒に食べないかといわれ、うーん、でもテスト前日で時間ないから、と断わっていたら、今日になって、「僕が買ってきて茹でてるから、あやこは部屋から出てきて食べるだけでいいよ。明日テストでしょ、料理する手間はぶけるし。出来上がったら、部屋をノックするよ」
と言ってくれたので、好意に甘えることにした。8時近くなって、うー、おなかへった、餃子はどうなったのかな?と思ってキッチンに行ったら、 「ああ、今ちょうど呼びにいこうと思っていたところ、一生懸命勉強してると思ったから、全部出来上がってから呼ぼうと思って」 とアツアツの水餃子が!! しかも、辛いソースや、刻みにんにくを添えた醤油の皿まで準備してあり、しかも、チキンと野菜の中華風いためものまで用意してあるではないか。。。
なんだか今日は、あせって、勉強に集中できなくて、瞑想したりして、自分を落ち着かせていたのだが、美味しい餃子とチキンを食べたら、エネルギーが充電された。 お返しに、あさっては彼のテストの日なので、明日の夜は、私がチキンの料理を作って、ごちそうすると申し出たら。 「一緒に食べる時間ないからいいよ。」 「いや、私が用意するから、チャンは部屋から降りてきて、食べてすぐ勉強にもどればいいよ」 「そっか、じゃあ、一緒にさせてもらうよ、ありがとう」
そこまで話して、彼が、「これって、昨日とまったく同じセリフだね、立場が逆になってだけで」と気がついて、笑いあった。
ああ、本当に、私はこんなフラットメイトに恵まれて幸せです。 あの餃子で運がついた気がします。明日の夜はひさびさに料理らしい料理をつくろうっと!
頑張ってね、と言われるのも言うのも正直好きじゃない。 努力は必要だけど、世の中努力ではどうにもならないこともある。 十分に努力しても結果がでないこともあれば、勢いでやったことが 実を結ぶこともある。
がんばってね、という言葉は、取り方によっては、必死でやれよ! と響くときもある。優しく、精一杯の力をだしてね、と応援されていると感じて、嬉しいときもある。
日本でセネガルのサッカー代表団の世話役の人が自殺したという。 きっと、すごく頑張りやさんだったと思う。 死ぬ気でやれば、なんでもできる。みたいに言う人もいる。 でも、仕事のために死んでしまうのは、どうなんだろう。 人は生きていくために仕事をするのだと、思っていたが、仕事をするために、生まれてくるのだろうか? 多くの人命が失われたとか、何十億の負債を作って、会社を潰したとか、だったら理解できるが、でも、仕事の失敗を苦にして人が死を選んでしまう、死にたくなってしまうという社会は間違っているように思えてならない。
好きな仕事をしながら生きていける人なんてごくわずかで、多くの人は、自分の人生に折り合いをつけながら生きてる。 そして、その仕事の現場では多くの場合、競争があり、人間同士が身をけずりあっている。
生物学的な摂理から言って、人間同士の競争社会はは避けられないだろう。 その中で、弱者はどうやって生きていばいいのだろう。
日本で数年サラリーマンをしたあと仕事をやめて、同じ大学に留学している友人が卒業後の進路について、話したときにぽつりと言った言葉が耳に残った。 「とにかくもう、人と競争するのはいやだ」
今日は、体調が悪くなんだか昼まで寝てしまった。 そして、起きて食べ物がなかったので大学のフードストアに買出し。 部屋に帰ってシャワーを浴びて、気分転換に掃除。
そしたら、友達のKから連絡があって、パンを焼いているから夕方焼きあがったらおすそ分けにもってきてくれるとのこと。それを楽しみにしながら、机に向かうが あんまり進まなかった。
夜、Kがパンを一斤持ってきて、私やフラットメイトに配ってくれる。 あつあつの手作りパンはとっても美味しかった。そして、そのパンを晩御飯にするつもりの私は、簡単にサラダとオムレツを作ってパンと一緒に食べた。
パンを作る過程の、うまく膨らんだ生地はあかちゃんの肌のようにふわふわしていて、気持ちいいというK。パンが作れるっていうのは、一つの特技だな。とうやらましくなった。
私には何ができるだろう? 誰のために? 何を?
2002年05月24日(金) |
奨学金なんて縁がないと思っていたが |
奨学金なんて縁がないと思っていましたが、試しに申し込んでみました。
私の進学先であるWarwick大学に日本人向けの奨学金枠が今年三人あるとWeb上でチェックしたのが昨日のあさの8時。 なんと、締め切りは本日、5月24日。
すぐに担当者あてにメールを書き、申し込みの意志を伝え、その手順を聞いた。 午後、担当者から返信メールがあり、イントラネット上に置いてある、アプリケーションフォームのURLとその手続きの手順を教えてもらう。消印が24日であれば、到着は数日遅くとも受理してもらえるとのこと。
夜、アプリケーションフォームのプリントアウトして記入するとともに自己紹介文と勉強計画の書類を作る。 そして、今朝、朝一番で郵便局に行って発送・・・
この奨学金が得られると3000ポンド(約60万円)、授業料が安くなる・・・ こんなに手続きに一生懸命になったのは久しぶり、やっぱり、お金の問題は大きいので、普段発揮しない集中力を使いました。 しかし、奨学金といっても名ばかりで、実質はお金をもらえるわけではなく、授業料が割引になるというのは、なんだかずるいような気がする。 奨学金をあげるからと学生を募って、奨学金をあげてもあげなくても、外国人学生はどっちにしろ、EU内の学生の二倍近い授業料をはらうんだから。。。
なんか、お買い得商品で客をひいて他のものも買わせるという、スーパーと同じ手法だ。どうせ、イギリスのGDPの5%は外国人学生の落とすお金で、大学は商売上手だってわかってるけど、なんだかなー、
試験勉強もしないといけないのに、こんなときに限って、いろいろ気になることがありますね。−−あ、これって逃避?
2002年05月23日(木) |
Assess the impact of non-Venetians on Venetian art |
ヴェネツィアへの芸術におけるヴェネツィア人ではない人たちの強い影響を評価して述べなさい
たとえば、こんな質問に、4−5つくらいの事例をあげて一時間で書くというのが、私が6日後に受けるテストの形式。。。。 こういうのを二時間で二問・・・・。ああ、書けるのかしら?書けるようになるしかないね。
昨日あった友人Kは、午前中一番びびっていたテストが終わってすごくほっとしていた様子だった。なんだか、先生が乗り移ったかのように、解答を書きまくったよ。と言っていた。
うーん、私にもマギーが乗り移ってほしい。 昨日は、マギーに質問に行ったのだけれど、ヴェニスの宗教組織と政治の関係の裏話になって、「これは試験ではかかないでね・・・」と前置きされてから、建前上は政教分離を貫くヴェニスも、実際は宗教的な要職もほとんど、ヴェニスの12家の貴族が資金力にものをいわせて独占していたことを例をあげて話してくれた。。。 テストのネタとしては使えなくても、こういう話はおもしろい!
いつの時代も、公式に言われていることと実情はかけはなれている。 そして、アートや建築はその、ギャップを埋めるために、作られたイメージとして利用され続けてきたのだ。立派な議事堂建築はその場所の政体の権威や富を象徴し、宗教絵画を宮殿に飾ることで、その権力者たちがいかに敬虔な信者であったかを誇張する。 その中で、アートの中に見えかくれする、現実を見極めるのが面白いところ。
作品を注文し、そこに飾るまたは建てることの意味。 中世において、貴族や宗教組織といったパトロンによって注文され、制作された芸術作品には、そういった、動機、意味付け、必要性がある。 そして、その注文に対して、自分にできる限りの技術と芸術性を盛り込もうとする芸術家たち。そこには、自分が作品を作っているのだという、自己の創造力を表現している自負と、パトロンが求めているものを提供しなければならない、という葛藤が見える。
経済力とはまた違って、精神的な概念は、本当に、そこにたっぷりあるものに関しては、人はあえて、声をあげて人に見せびらかす必要もない。誇張しようとする部分ほど、そこには実際に足りなかった概念をあらわしているように思う。
今日、7月に日本へ帰る便の予約をした。
7月13日(土)13:00 ロンドン ヒースロー発 7月14日(日)10:00 成田着
の予定です。無事に希望した日の予約がとれて良かった。 ああ、久しぶりの日本。。。ちょっと、どきどき。
松浦亜弥とか知らないからなー、浦島太郎状態だわ。
日本は暑いんだろうなーこの時期・・・こっちは夏は過ごしやすいから。 本当は、ワールドカップの時に、日本に居たかったというのが ちょっとあるんだけど、そのせいで、6月中は非常にイギリス発日本行きの チケットが高騰、取りにくくなっているようです。
私は、親友が7月の初旬にパリに来るので、彼女とフランスを旅行してから 帰る予定・・・フランス語できないけど。。。大丈夫かな? 美術史をやっているというのに、大学でフランス語を習ったのに それが逆に苦い思い出となって、フランス語アレルギーの私。 だって、フランス語って本当に難しい。。。 まず、フランス語には私には発音できない音がいっぱいある。 でも、パリの美術館をめぐる旅への誘惑は断ち切れない。 やっぱ、芸術の都だもんね。一度は行っておかないと。。。 でも、私はやっぱり、イタリア美術・イタリア語の方が惹かれるのよー
というわけで、フランス旅行を計画中。。。 フランス・パリに関していいネタあったら教えてください。
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