ふうこの英国留学日記-その後

2004年01月28日(水) パニーニと女はつらいよ

昨日、夜の10時から翻訳の課題をやっていたら同居人Fが帰ってきて、私が勉強しているのを見ると、私もベンキョーするーと日本語のドリルを取り出した。
ついつい、私もわからない単語を彼女に聞き、彼女のも言葉を教えたり彼女の書いた日本語の間違いをチェックして、そして話はどんどんそれて単におしゃべりになってしまい、気がついたら12時半。課題はぜんぜんすすんでいない!

同居人とのおしゃべりは楽しいけど、仕事と勉強とプライベートを充実させることのできる人はどうやっているのかと思う。

今日は約束どおり同僚と買い食いランチ。作りたてのパニーニとピザを近所のパンやさんに買いに行く。美味しかったよ。本当に焼きたてでチーズがとろーり。会社の先輩に「そのパニーニ今日も焼きたてだったの?」と聞かれ
「はいタイミングばっちりで、買いたてです(焼きたてを買えたと言うつもりだった)」と言って笑われてしまった。
しかも、午後3時のオロナミンCタイムにエレベータホールでボケッとしてたら来たエレベーターに乗りそびれドアに挟まれそうになったところも目撃されていたようで、買ったオロナミンでおでこを冷やしながら戻ってきたら「あ、挙動不審の近藤(仮名)さんが戻ってきたわ」とまたも笑われてしまった。

あと、今日果物に関する文章を翻訳してて思ったこと。
その名詞にふさわしい形容詞がひけるようになってる日本語って辞書ってないのかしら?Hiquality rich fruits ってどう訳す?rich tasteとも言うけど、いつも日本語に悩んでしまう。たっぷりとゆたかな感じをあらわす形容詞ってどんなのがあっただろう?

私の人生にロマンスはないが、笑いはあふれている今日この頃。



2004年01月27日(火) ついにギブアップ?のお弁当作りとルーブル美術館の秘密


最近、同僚がお弁当作りから脱落しお昼のお弁当メンバーが淋しくなってきた。明日はついに、私も一緒に外にランチを食べに行く約束!
といいつつもいつもの癖で帰りの電車の中ではお弁当のメニューを考えてしまう。せっかく考えたのに作らないのがなんだか淋しい。
あさってのメニューにしよう!

BBCニュースのCDを買って通勤電車の中で聞いているんだけど、ネタが古いのと教材用にわかりやすい部分を選んであるのか物足りない。
毎日BBCのラジオが聞いていたあの頃が懐かしい。やっぱり、日本にいると新鮮な英語に触れるのは難しいなと感じる。

そうそう、先日会ったタイ人の男の子に英語上手だね。アメリカに行ってたことあるの?と言われた。とてもイギリスに2年いましたとは言い出しづらかったです。

ちょっと前の話になるけど、「ルーブル美術館の秘密」を観にいってきました。私の大学時代のゼミの先生と赤瀬川源平がちょうどこの映画のトークショーに呼ばれていたのでそれに合わせて行ったんだけど。。。話も映画もなかなか面白かったので満足。でも、大入り満員で二時間かぶりつきで、床に座っていたら腰がいたくなってしまった。
ルーブルの映画は懐かしい感じがした。1年半前に親友と二人で1週間パリに遊んだときのことを思い出した。ルーブルで私たちはセックス アンド ザ シティの話をしながら、片パイ(片方だけ乳首がちらっとみえていること)の絵が何枚あるかを数えていました。。これもまた一つのルーブル鑑賞法です。




2004年01月26日(月) 趣味→お弁当づくり、TOEICの勉強

って感じの毎日です。

昨日TOEIC受けたんだけど、相変わらず最後まで解き終わらない。
前回の帰国後初受験でスコアは800点台半ばまでいったので、こうなりゃ目指すは900点となるわけですが。。。そこが大変らしいです。

なにしろ、ここからは単にテストに慣れるだけでは無理。しかも、語彙とか用法とか、速読とかそういうところできちんと点数を伸ばさないといけないのです。昨日読んだ本に800点台から900点越えるまで1200時間の勉強が必要だったと書いてあった。。。1200時間!おそろしー。

あー、でもそして働き始めたこともあり、忙しかったこともあり、ぜんぜん準備をしないで受けた昨日のTOEICはあまりに出来が悪く、終わったとたんに勉強意欲に燃えてきたよ。まったくこれがいつまでつづくやら?

あー、お風呂はいらなくちゃ。
もう、今日も明日のお弁当作り終えちゃった。八宝菜とわかめごはんです。



2004年01月25日(日) どうして美人に生まれなかったのだろう


今日出かけた帰りの電車でとてもかわいい子を見た。
最初は別に美人だということに気がつかず
あれ、この人誰かに似てるな。。。ああ、山口智子に顔が
似てるんだ。。。と内心思っていたら近くにいた男の子たちが
「おいおい、すっげえかわいくない?あれ、だれだっけ
山口智子に似てるよな。。」
「あー、ロンバケの頃よりちょっと前くらいの。。
でもやせすぎじゃない?」
とささやきあっていた。私も内心ちょうど山口智子似?
と思っていたので、彼女のことだとわかった。
彼らの会話を聞いてからもう一度顔をこっそり見たら、かなりかわいい感じだった。女の私でもドキドキしてしまうくらい。
ぱっちりとしたくるんと上を向いたまつげ、形のいい鼻、血色のいい白い肌、サラサラのロングヘア。
どうしてこうも生まれつきちがうのかしら。。。人間ってと思う。

私には決してはかり知れないものに、美人の人生というものがある。
普通に電車に乗っているだけでまわりの人がざわざわしてしまう
くらいの容姿に生まれついた人と言うのはどんな気分で生きているのだろうか。
大変そうだけど、3日くらいなってみたいな。



2004年01月24日(土) この森で天使はバスを降りた

という映画がある。

見終わったあとは不満だったが、今でも思い出すぐらいなのでかなりいい映画だったなと思う。本当に良い映画はなにとはなしに心に長く残り、ふとしたときに思い出すものだと思う。

見ていない人はストーリーがわかってしまうので、ここから先は読まないほうがいいかもしれない。

主人公の少女はまだ20代前半か半ばくらい。刑期を終えてアメリカ北部の小さな町へやってくる。看守が頼んだ保安官の口利きで、町の食堂で働きはじめる。彼女の無愛想だが、素直で、優しく純粋な様子に町の人々は徐々に心を開き、彼女に惹かれていく。だが、一方で殺人容疑で刑務所にいたという彼女に犯罪者のレッテルを着せ、疑いの目を向け続ける人物もいる。

彼女はある一人の純粋な青年から求婚される。彼女は驚き、泣いて断る。
「私は子供を生むことができない。あなたにはもっと他にいい人がいるわ。」
彼は、ショックを受けながらも「子供なんていらない。君がいてくれれば」と言う。抱き締めあう二人。

彼女は母の再婚相手である義父に犯され続け、16歳の時に彼の子供を身ごもったが、子供には罪はないと彼から逃げて子供を生もうとした。だが、義父につかまり、子供はいらないという義父にぼこぼこに殴られたときに、お腹の子供を守りたい一心で彼を刺した。そのとき、彼女は流産し、医者にはもう二度と子供持てない体だと言われた。そして彼女は殺人罪で16歳から20代の半ばまでを刑務所で過ごし、やっと刑期を終えてでてきたのだ。

彼女は教会で泣きながらこの事実を友人で食堂で一緒に働いた女性に語る。
私はこの映画の中の彼女の凛とした美しさ、精神の純粋さが顔にじみでているようなたたずまいにとても心を惹かれ、映画の中の人物なのに、彼女はこれから本当に幸せになるべき人だと強く彼女の未来の幸福を願った。
しかし、教会の告白のあと、彼女は彼女を妬み疑う人のせいで、追い詰められ、働いていた食堂の女主人の息子が川に溺れたのを助けるのだが自分が流されてしまい、死んでしまう。

私は彼女の死に愕然とした。今まで辛いことばかりで、やっとこれから幸せになるところだったのに。彼女はあっさりと自分の命を投げ出して、その息子を助けて死んでしまった。なんという人生なんだろう。私は脚本に腹を立てた。これじゃあまりにも彼女がかわいそうだ。どうして、彼女に少しでも幸せなときを経験させてあげなかったのか。。。

私はときどき彼女の人生について考える。
彼女が死んでしまったのは不幸だったが、彼女の性格からして、あそこで息子を救うために冷たい水に飛び込むのは危険だとわかっていながら、それをしないという選択はなかったのだ。私は彼女に生きて幸せになって欲しかったけど、あそこで命をかけて他人を助けた彼女は悔やんではいないだろうとだんだん納得してきた。
彼女が死んで取り返しがつかなくなってから、町の人々は彼女の精神の美しさに気づき、それを疑った自分の醜さ、助けられなかった悔しさを味わう。

彼女が残した影響で町は変わり、活気づく。
でも、もう遅い。彼女はいない。
私は大事な人を失ってからありがたみに気づいたりなんてしたくない。
生きている間にちゃんと感謝や愛情をささげたい。
そう思わせてくれる映画でした。



2004年01月23日(金) 生き急ぐ理由


この数年の私を知る人から、「なにか(人生)生き急いでいる感じがするよね」といわれたことがある。たしかに私の25歳から30歳の5年間は本当にめまぐるしいものだった。でも、充実していたと思うし、何よりも嬉しく思うのは自分の人生の中でやりたいと思っていたことがやれたということだと思う。
誰しもがそうだと思うが、やりたいと思うことがあっても実際の生活の中では、時間やお金、体力の関係で諦めることがほとんどだと思う。たった、一つでも自分が本当にやりたいなあと思い描いていたことをするチャンスがあるというのはとても幸せなことだ。

種をあかしてしまえば、私が行き急ぐのは25歳の時に一度病気で死にかけ、3週間も入院したせいだと思う。私は奇跡的に早いスピードで回復したが、病院中に見た私よりずっと症状の重い人たちの様子は私の心に重くのしかかり、自分は紙一重でそちら側の人間になるのだという危機感と、絶対そうはなりたくないという向上心を生み出した。
入院中私はまだ留学する予定もなかったのに一人でこつこつ英語の勉強を始めていた。自分で意識はしていなかったが、回復して、英語もできるようになって今いる場所から這い上がってみせようという気持ちがあったのかもしれない。

今週は同僚の一人が忌引きし、もう一人は高熱をだしたりしていつも4人で分担している仕事を3人でしなければならなかったので、なんとなく忙しかった。そして、今朝は朝5時半に起きて、今日のお昼締め切りの翻訳講座の課題の仕上げをし、7時前にようやく講師と学校にメールで送って、7時20分には家を出て職場に向かった。

普通の人ならできることかもしれないが、もともと疲れやすく虚弱体質の私には睡眠不足はつらく、こんなスケジュールをこなすにはすごい気力がいる。私はよく自分に問う、がんばったってそんなに変わらない。私が好きでやってるだけのことなんだから、無理してやる必要はないんだよ。と。
でも、25歳のとき、動くことも、食べることもままならなくなったときの自分が私の中にまだいて、自分のやりたいことがやれる状況にあるんだから、今の自分の中のベストを尽くさないと後悔するんじゃない?とささやく。

そして、私は5時半にベッドから抜け出して辞書を引き、パソコンに向かう。
あのとき、身動きもできなかった自分に比べれば、今の自分は本当に幸せだと思うから、今日自分ができることに対してベストを尽くしたいと思うから。

しかし実際、私の体は脆弱で無理を続けることはできない。それは自分が一番わかっている。私は何をするのにすべて体にお伺いをたてないといけない。どこまで自分の体に無理をさせるか、その判断が一番むずかしい。私は今この瞬間でさえ、自分が今どこまでがんばれるのかというラインを引くのに頭を絞り続けている。



2004年01月21日(水) うるわしのイタリア靴を衝動買い


うー、靴を衝動買いしてしまった。
今日たまたま雑誌でああ、ここの靴いいけどとても買えないなと思って見ていたブランドの靴が仕事帰りにふと歩いていた通りにあったブティックでなんと70%オフになっていたのだ。
試しにはいてみるとサイズもぴったり。色は明るい茶色。

でも問題はこんな美しいが足に悪そうなヒールの高い靴を履く機会が私にあるのだろうか???
これはいつかあるであろうデートの日のために。。。といいたいところだが、皮がいいし形もオーソドックスだから10年くらいは持つだろうと思って買った感じ。いくらなんでも、10年の間には素敵なヒールの靴をはかなければ。。。という機会くらい来ると思いたい!

うーん、40歳の私がイタリア製のハイヒールで誰かとデートするなんてことはあるのだろうか?



2004年01月20日(火) 誕生日おめでとう!


今日は私のたった一人の姉の誕生日。というわけで、睡眠時間5時間半なのに10時半まで下北沢に姉と姉の友達と一緒に集まって飲み食いする。
30代の独身女性ばかりで沖縄料理!楽しかった。いろいろ勉強になりました。

家に12時近くに帰ってお弁当のしたごしらえをしてシャワーをあびて今は12時半。
今日も睡眠時間は6時間以下だ。。。

こんな生活がいつまで続くのだろうか。。。明日は早く帰って寝よう!



2004年01月19日(月) 活字中毒者の涙

先日の日記で書いたように、松尾スズキのように私も待ち合わせで人を待っているとき読むものがなくて、財布の中のレシートや領収書、カード類を読んで時間をつぶしたことがある。
レンタルビデオの会員証の裏にある注意書きがあるとほっとしたり、クレジットカード会社の住所を読んで、これは最寄り駅はどこだとか。。。歯医者の診察券を取り出しては、水曜日の午後の休診のときには先生は何をしてるんだろうと思ったり。。。
しかし、レシートを読むのは手帳を読むこと以上に苦痛である。。。ああ、これクレジットカードで買ったらから来月支払いだな。。とか、安い食べ物のレシートなんてどうあがいても読むところもなく、こんなにしょっちゅう自分は買い食いしてるのかと反省したり。。。

私の財布の中にレシートなんて、バラエティーに乏しく、勤め先と自宅の最寄のコンビニか、駅前の八百屋か魚屋、無印、そして本屋がほとんど、それに月に数回洋服屋や文房具屋のレシートが混じる程度である。。。たまーにあるちょっとこじゃれた店のレシートは大体、周囲の人へのプレゼントだし。

まあ、とにかく財布の中のものを読んで暇をつぶすというのはなかなか想像力と前向きな気持ちが必要な行為でできればしたくないので、私はいつも手元に何か読むものを欠かさずにいるよう気をつけるようになったのだ。

私が日本にいない間に、柴咲コウがすごく売れていた。
今日、家に帰ってふとTVをつけたら彼女が歌っていて、不覚にも秋元康のリリックに動かされてしまった。

「サヨナラ サヨナラ あなたに会いたい
 サヨナラ サヨナラ どこかでもう一度 偶然のように」

私にもサヨナラしてしまったけれど今でもとても会いたい人がいる
ちゃんといい感じでお別れを言えなかった人
そのときは最後だという実感もなく
いつも会ったあとに別れるようになんとなく別れてしまった
でも今でも泣きたくなるほど
私は彼が好きだった
もう一度偶然にでも会えたらと思う

でも、きっともう二度と会わない 会えない
会ったところで苦しくなるだけだろう
会ったところでどうにもならないなんてこともわかってる
彼は私があの頃彼のことをすごくすごく好きだったことをわかっていた
私があのときのような気持ちで彼の前に立てないのなら
そして、彼がもう私を受け止めることができないのなら
たぶん、私たちは関係の残骸の前で苦い思いしかできない

でも、やっぱり「最後にもう一度」だけでも
会いたいと強く思ってしまう
その人としか共有できなかった自分の中にあるその部分が
彼を求めて呼んでいるような気がする

古い傷がシクシク痛むように、今私は胸が痛い。
本当に胸って痛くなるんだ。。。って知ったのはいつだったろう。



2004年01月17日(土) 淋しいワタシ


今日から一ヶ月間、土曜の夜は都内某所の某語学学校で翻訳のコースを受講します。午前中はヨガ(厳密にいうとヨガではないが、きわめてヨガに近いアジア思想の体操)で、午後は今住んでいる家設備の関係で業者との打ち合わせ、その後予習してから、学校へ。

学校が終わると7時近くで、せっかく渋谷周辺にいるのだからと、映画「アイデン&ティティイ」をプライムに観にいく。そして、109のタイ屋台料理の店でパッタイを食べ、10時半に帰宅。

土曜日の夜の109で一人で食事をしていたのは、私以外黒人の女性しかみかけなかった。タイ人のウェイターは、タイ料理の4種の調味料を持って来て、「(食べ方)シッテルヨネ」と置いていった。

土曜日の夜に一人で映画行って、タイ料理食べて。。。周りからは淋しい女だと思われているんだろうなと思う。でも、実際にやってみるとこれがなかなか居心地が良い。

昨日の夜は、風邪気味なので早めに寝ようと思いつつ、結局眠りについたのは、少女漫画と、企業内の派閥抗争の話の小説と、皇妃エリザベートに関する本の三冊を夜中の2時に読み終わってからだった。

朝起きると、遊園地での初デート、社長派と専務派が、エリザベートとフランツ皇帝が頭の中でゴチャゴチャになっていた。。。

でも、今日は雪。正直雪の夜に一人は淋しいですね。雪とか、台風とか、雷雨の夜って、好きな人と一緒だとすごく楽しめるのに、一人だとなんだか心細くなってしまう。

それではオヤスミナサイ。


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