星の行方(レックナート視点2プレイ記)
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チャコ「このー、バカ人間どもー!!」 いつのまにかチャコが隣にいた。必死で住民に訴えかける。 チャコ「ばか、ばか、ばかー!そんなのうそっぱちだぁー! あいつらの作戦にきまってるだろー!?」
そんな彼の必死の説得も、差別の壁を越えられなかった。 住民は、彼を「ハネつき」と呼ばわり、全く相手にしない。
マカイ「きくまる殿、いかがでしたか」 黙っていたら、フィッチャーが代わりに話し出した。
マカイ「なるほど、そんな事が…しかし、見に覚えのないことだ。 まあ、それも要らぬ心配となった。先ほど、キバ殿が休戦協定の申し入れに来たからな」
フィッチャー「それは策略です!王国軍は都市同盟の滅亡を狙っています。それが休戦協定などを結ぼう筈がありません」 マカイ「バカを言うな。それならば、何故にキバ殿は危険を冒してこのトゥーリバーに自ら乗り込んできたのだ」
結局、マカイはぼくらの言うことは全く信じず、軍の協力関係も破棄となった。 どうやら彼の差別意識も根強いようだ。 だったらどうして、わざわざぼく(協定結びに来た友軍の長)を使いに出したのやら。ほんとにばかばかしい。
パシリ顔してたからじゃないの。
マカイと別れたあと、またチャコに会った。 チャコ「きくまる!ばっちゃんがあんたに会いたいってさ」 凄く不本意そうな顔だ。 チャコ「おれは伝えたからな!」
スースー「きくまる殿ですな。私はスースー、このトゥーリバーに住むウイングホードの一番翼、 あなたたちの言い方ならリーダーです。お入りください」 彼女がリーダー。するとチャコはウイングホードのリーダーの孫な訳か。
スースー「きくまる殿…右手を見せていただけないでしょうか?」 きくまる「どうぞ」
スースー「”輝く盾の紋章”…この目でこれを見るのは二度目です。一度目はゲンカク殿の右手に輝いていたそれを、遠くから垣間見ただけでした」 じいちゃんの方か。また昔の話が聞けるのかな。
スースー「我らは、古くはティントの森で暮らしていました。しかし、その地を負われた。あの地に出来た鉱山は、われらの生きる場所を奪った。 そんな我らを、この地へと招いてくれたのはゲンカク殿でした。 しかし、ゲンカク殿は汚名を着せられ、同盟を追われ、我らもまた厄介者として見られることになりました。
きくまる殿…我らを、このトゥーリバーを、そして同盟を救う道をお進み下さい。あなたの持つ力を、お使い下さい。 その紋章を持つあなたには、紋章に認められたあなたには、その力があるはずです。 かつてのゲンカク殿のように…」
ふふ、やっぱりスースーちゃんってば、そうだったのねえ。 いいわよね、女の子はいくつになっても女の子!可愛いわあ。 ルック「その言い方は…ああそうか、そういえば、レックナート様は、一番翼よりずっと年上だから、勿論当時の事を色々知って」 ん?今、なんか、言ったかしら、ルック? ルック「いえ!何っにも言ってません」
あるはずです、って、言われてもな。 きくまる「スースーさん。あなたのことは嫌いじゃない。でも、ぼくはじいちゃんじゃないし、この町には色々と嫌な目に遭った。 …あなたの期待通りのことが出来るとは、今はとても言えません」 スースー「きくまる殿、われらウイングホードも、この町を愛しております」 って、言われてもな。
重い気分のまま、一番翼の家を後にする。 と、またチャコがいた。
チャコ「きくまる!ばっちゃんは、あんたを頼りにしてるみたいだけどな! おれはちがうぞ!むかし話の英雄の、その子供ってだけで何ができる!」
やっぱり嫌われてしまったらしい。ぼくを頼りにするスースーを見て、彼なりに思う事が沢山あるのだろう。 チャコ「…それから、財布はかえさないからな!!!」 と言って、また飛んで行ってしまった。
財布かあ。すっかり忘れてた。 彼がぼくを認めれば、返すのかな? ナナミ「きくまる、なに笑ってるの?」 きくまる「いや、なんか、彼はいいなあ。すかっとする。 これは是非とも、財布を返してもらわなくちゃって、思うよね」
フィッチャー「きくまる殿!きくまる殿!!大変ですよ。お願いします、一緒に来て下さい」 朝起きると、大混乱のフィッチャーがいた。
マカイ「リドリー殿、誤解です。われわれがそのような事を企んでいるわけがありません」 リドリー「いずれが真実かは判らぬ。だが、このままでは”人間”と共に戦う事はできぬ」 マカイ「しかし、リドリー殿は何故…王国軍が近づいていると言う報告も来ているのに…」 マカイ「きくまる殿、リドリー殿の所へ行って訳を聞いて来てもらえないでしょうか?力をあわせることが出来なければ、我々に勝ち目はありません」
きくまるって、パシリに使われやすいのかしら? こういう立場でこんな用事、普通頼まないわよね。
コボルトの集落の入り口には、見張りが立っていて、中には入れない。 そこに、またスリの少年がやってきた。 フィッチャーの財布を持って走り出す。
スリの少年…チャコを追いかけているうちに、地下道を見つけた。 何かあるような気がして、進んでみる。すると奥にはペストラットがいた。 それを倒して、更に奥に進む。と、 フィッチャー「おや?ここは?」
リドリー「何だ、おぬしらは!」 ここには覚えがある。コボルトの居住地だ。
リドリー「これはきくまる殿と、それにフィッチャー。こんな所に何用ですかな?」 話をしたくてやってきた、といってみる。 リドリー「わかりました、きくまるどのあなたを信じましょう」 そこで王国軍の工作法がわかった。 マカイと王国軍のキバ将軍が「休戦する代わりに、コボルト居住地の支配権を王国軍に渡す」という密約を交わした、という情報を流したのだ。 フィッチャー「そんなバカな!マカイ殿がそんな条件を飲むとは思えません」 元々人間に不信感を抱いていたりドリーは、これを信じてしまった、というわけか。 きくまる「それは、敵側の策略です」 でも聞かないリドリー。
マカイに報告しようと戻ってみたら、王国からキバ将軍が来ていた。 キバ「それでは、良い返事を期待しておりますぞ」 マカイ「考えさせて貰います」 キバ「さすがに、トゥーリバーの大使殿は話のわかるかただ。こちらも戦いを望んでいるわけではありませんからな」
王国軍が帰る間際、キバの横にいた青年は、ぼくに気付くと クラウス「父上、少々お待ちください」 と言って、ぼくに人のよさそうな笑みを向ける。
クラウス「あなたが、ひまわり軍のきくまる殿ですね。私は王国軍第3軍キバの軍師、クラウスと申します。以後、お見知りおきを。 いずれ、お手合わせを願う事になるでしょう。それでは」
キバ「あれが…きくまる…ソロンを倒した男だというのか」 クラウス「ええ、期待通りの人だと思います。楽しみです」 いいなあクラウス。そして彼を信用するキバ。 今は敵同士だけど、いつか仲間にしたいなあ。
コレクターの血が騒いでるわね、ふふふ、いい事だわ。
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