青い蒼い毎日
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「いつもと雰囲気が違うけど 整髪料を変えた?」 『髪型を変えた』
メールでやりとりをした直後出入り口で偶然彼に会った。 「お召し変えなさってきたんですの?」 車からおりてきた彼はスーツ姿から少しくだけた服装に着替えていた。 まだ強い日差しをさけて私の日傘に彼を入れる。 『オールバックにしたんだよ』 そういって彼は微笑む。 私たちの傍を退勤時間の職員が何人か挨拶をしていく。
「ほらつむじの左のところがピンピンはねているよ」 職場なのについ彼に近づいて頭をなでてしまった。 彼は素敵な笑顔を残して再び職場に戻っていった。
あなたがつらいとき わたしは そばにいるわ やさしく あなたのあたまを なでて ちいさいこえで ささやくの
あなたは みんなに ひつようとされている だいじなそんざい わたしは あなたを まもるわ
あなたが わたしを ひつようとするとき どこにいても すぐに あなたのところにいけるよう いつでも じゅんびを しているのよ
あなたは ひとりではない
仲間と彼を囲んで作戦会議みたいに集まった。 彼の仕事の都合がなかなかつかず、一緒に飲むのは久しぶり。
彼は、このごろ自分が楽しめる酒を飲めなかったようで いつもよりペースが速い。 場所を行きつけのパブに変えたいと彼が言い タクシーで移動した。
「頭をなでてほしい」
その一言で私はなんだか不思議に優しい気持ちになり、頭をなでたら 不意に彼が近づいてきてキスをした。 手を握る。 私の手は暖かくて大好きと彼は言う。
「貴方の大好きなこの手で 優しくなでてあげるわよ」
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