昨日の里山歩きの最中、山菜やらご自分の畑で作ったものを 売っているおじいさんに声をかけられた。 私達が見た時は山蕗とワラビしかなかったけれど 料理心をくすぐったのは、採りたてのワラビ。 (山蕗は2日前に実家でたくさん食べてきたせいでもある)
アク抜き用の灰も一緒にもらって、一把200円。
左:調理前。だいたい300gくらい。
葉先まで丁寧に灰をまぶして、沸騰したたっぷりのお湯に放りこみ10秒ほどで火を止める。
右:アク抜き中。このまま落し蓋をして一晩おけばできあがり。
重曹でもいいのだけれど、柔らかくなりがちなので
歯触りを楽しみたい時は(あれば)灰でアク抜きをした方がいいように思う。
左:アク抜き後、洗って少し水にさらしたもの。緑色がきれいで、思わずにっこり。
右:根元から3cmくらいは固いので切り落とし
濃いめに引いたダシと薄口醤油で、シンプルにおひたし。
さくさくとした歯触りが小気味よくて もう一把買ってくればよかったと、少し後悔する。
秋に何度か来た、埼玉県日高市にある巾着田に車を止めて里山歩き。 先日の青梅丘陵といい、今回といい、朝歩きの延長だが こちらが言い出さないと相方は動かない人なので 半ば強引に布団から引きずり出したようなものである。
左:鬱蒼とした杉の木の下に時々現れるヤマツツジの花の色に、はっとさせられることがある。
先日行った塩船観音寺のツツジ園の中ではかすんで見える色なのに、不思議なものだと思う。
右:シャガ大乱舞。アヤメや花菖蒲もキライではないけれど、これくらいの大きさが見ていて落ち着く。
左:新緑を通した陽の光は、やわらかいのにどこか力強い。
上ばかり見ていたら、何度もコケそうになった。
右:五常の滝。そろそろ滝の周囲が気持ちいい季節。
ひとつ隣の武蔵横手駅から、再び巾着田まで歩いて戻り周囲を散策し 少し離れたときがわ町の四季彩館でひとっ風呂。
それほど大きい施設ではないため、入浴できるまで15分ほど待ち 4箇所しかない洗い場待ちに少々時間を取られたものの すぐ横の三谷渓谷から吹く風があまりに心地よかったので、露天風呂にてつい長湯。
こちらは巾着田の中にあった花。
何だかイチゴをひっくり返したみたいだと思い帰宅後調べてみたところ
名前を“ストロベリーキャンドル”というらしい。なるほど。
所用で、お昼から実家。
母との会話の中で、ふと母方の祖父の話になった。 だいぶ前から家でほぼ寝たきり状態ではあったのだが 実はここのところ入院生活を余儀なくされている。 とはいえ頭はしっかりしているので 超がつくほどのワガママなのは相変わらずらしい。
もう一つ、しっかりしているのは頭だけではなかった。
90歳のこの祖父、歯は殆ど抜けたりすることなく全部自前で (半年年上女房の祖母は、とうの昔に入れ歯である) 50代までお酒の王冠を歯で開けて見せたり 60代になって生まれて初めて歯医者に行ったというツワモノ。 そういえば20年近く前、まだ足腰も弱っていなかった頃 祖父がよく私に言っていたことの一つは 『小さい魚なら頭から骨ごと食え』であった。
その武器、もとい丈夫な歯は 点滴を引き抜くことなどを防止するためにはめる“保護手袋” (5本指全部をひとつの袋に収める形になっている)までも 夜中食いちぎってボロボロにしてしまったという。
何かを手に取ろうとしたら手袋のせいでうまくいかず 癇癪を起こした結果なのだそうだ。 もっとも『うざったいから』と点滴を引き抜いたのが 手袋をはめられた発端だから、ある意味自業自得というもので。
しかし鍋つかみミトンくらいの厚さくらいありそうなそれを まさかそんなおじいさんが食いちぎるとは、誰だって思わないだろう。
それを半ば呆れながら話す娘(母)に対し、苦笑しながら聞く孫娘(私)。
祖父とそれぞれの関係は、こんなところに出るのかなと 帰り道に車を飛ばしながら一人考えていた。
2009年04月27日(月) |
晴れのち曇、時々雨。 |
相方が連休のため、いつもと違う場所を歩いてみようと朝から青梅。 北風が少々冷たいものの、天気は上々で 春先には珍しいくらい遠くの山々までハッキリ見える。
と、その前に立ち寄ったのが塩船観音寺。(←リンクあり) 花のお寺で有名らしく、この時期はツツジが見頃だとか。 ・・・入って納得。最初に見た時『うわ』としか声が出なかった。
左:丘の上にある鐘楼から見た風景。
三方がすり鉢状になっているので、下から眺めても楽しめる。
この日はまだ若干満開には至らないらしく、6分咲きといったところ。
右:遠くに富士山(矢印の先)が見えたので、ツツジのバックにしてみたら
写真上では雲だか富士山だか判別不能になってしまった。
1時間ちょっとツツジやお寺を見た後、鉄道公園に行ってから 青梅丘陵ハイキングコースを歩こうと思ったのに、あいにく公園は休園日。 仕方がないのでそのまま隣にあるハイキングコースへ。
しかし歩き始めて30分ほど経った頃だろうか さっきまでとても晴れていた空は俄かに曇り始め、おまけに何だか嫌な色。 行く前に調べたらそれほど長いコースではなかったし 地元の人がウォーキングにも使うと書いてあったくらいだから 最悪、途中でエスケープして市街地に降りてもいいかなと 安直な考えでいたところ、もっと悪いことに道を間違えて訳の分からん舗装路に出る始末。 『とりあえず下ればどこかに出るだろう』と相方は言うものの 周りは木ばかりで民家もなく、車が通る気配もない。 ケータイの電波は入らずそのうち小雨がパラリと降ってきて、心細さ倍増。 (後で分かったことだが、その道は林業関係者しか入れないようで、道の入り口 ―つまりは私達が歩いてきた道の出口― にはチェーンが張られていた)
そこでやっと一般道に出られ、とりあえずバス停を探すと 1時間に1本のバスが25分後に来るらしい。 25分後に来るのなら、この一本道を道なりに行けば次のバス停まで 行けるだろうとヒマつぶしに歩いてみれば 10分歩いた次のバス停は折り返し地点ときたもんだ。 (つまりは最初に出たバス停に戻ってくるということ)
駐車場に置いた車に戻る頃には、寒くて洟が止まらず 色々反省することしきり。今度はちゃんと準備していこうと思った。切に。(笑)
おそらく“ヒメシャガ”という花だと思うが、たくさん咲いているのを見かけた。
歩き始めてまだ余裕たっぷりだった頃。
朝から食事以外は座る間もなく家事を済ませ (曇天続きの後の晴れ間は、何故だかこういうパターンが多い) 上野で用を済ませる前に、日暮里で途中下車。
東日暮里に立派な藤の木があると聞き、見てみたくなった。
1階部分は町の集会場になっていて、山車でもしまわれているのか天井がかなり高め。
なので建物自体は4階に近いくらいの高さがある。
よく郊外の林や山などではこの時期見かける風景なので 縦に伸びる藤を見るのは初めてではないが 都内でこういうものを見られるとは思わなかった。
全景を撮るのに、ひと苦労。
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