Deckard's Movie Diary
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2004年12月10日(金)  ゴジラ ファイナル ウォーズ Mr.インクレディブル

まぁ、北村龍平ですからねぇ・・・『ゴジラ ファイナル ウォーズ』。予告編で見て想像した範囲は全くと云っていいほど越えていませんでした(笑)。映画を観ながら「ああ、北村だなぁ・・・」と思えるのが良いのか悪いのか分かりませんが、例によって最後は長いですし、うるさいです(苦笑)。X星人がたくさん出てきたらX−menってのはギャグなんですかね(笑)。カイル・クーパーのメインタイトルや、エンディングで延々と流れるキース・エマーソン節とか、見所は満載ですが、一番興味深かったのは予告編で流れた『TOKYO TOWER』を見せられた後の観客の所在投げな様子でした。すっげぇ、気まずい空気がドッヨ〜ン・・・全く興味ねーよ!くだらねぇ!とか、観た事を静かに記憶から抹殺したいとか、隣の奴には絶対悟られたくないけど、ちょっと見たいかもとか、いいなぁ・・・とか、実に妙な状況が生み出された瞬間でした(笑)。しかし、菊川怜って下手だなぁ。


ゴジラに続いて、こちらもスーパーヒーロー物『Mr.インクレディブル』。すっげぇ〜完成度が高くて面白いです。昨年の『ファインディング・ニモ』よりも十分魅力的でもあります。キャラクターそれぞれの表情が生き生きしていて本当に上手い!ほとんど非の打ち所の無い映画です。つまり!ルックスは爽やかで、性格は良くて、勉強も嫌味にならない程度に出来て、頼まれたコトは卒なくこなし、時々ギャグをかまして、時々ドジを踏む。もちろん中肉中背、脚も早くてクラスの人気者!そんな映画です。それって、どうなの?オイラはやっぱり『シュレック』のが好き♪


2004年12月07日(火)  人情紙風船

山中貞雄は「こんな作品を遺作にしたくない!」と言って戦地に赴いたそうですが、結局は遺作になってしまった『人情紙風船』です。劇場鑑賞は初めてでした♪〜( ̄ε ̄;)。現存する山中3作品(『丹下左膳絵話・百萬両の壷』『河内山宗俊』)の中では一番大人しい作品になっていますが、これは当時、既に召集令状を手にしていた山中の厭世的な胸中が反映されたモノだとも言われています。ちょっと前に劇場で、どちらかというと活劇風味の前記2作品を観ていたせいか、今回の『人情紙風船』は遠い昔にLDだかVHD(古いよ!)だとかで観た時より、かなり緩慢な印象が残りました。それでも山中らしい“粋”な演出は健在で、新三や海野、海野の奥方の描き方なんぞは特筆に価します。特にラストの竹を割ったような潔さは、まさに山中節の炸裂です。個人的には完成度が一番高いと思うのは『丹下左膳絵話・百萬両の壷』。一番好きな作品は『河内山宗俊』。『人情紙風船』は、後付ですが、作られた時の背景を考えてしまうと何処か寂しげな表情が見え隠れしまい、ちょっと切ないかも・・・ボソ。


2004年12月03日(金)  ニワトリはハダシだ

森崎東監督、原田芳雄、倍賞美津子と揃えば『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』を思い出されますが、今回の『ニワトリはハダシだ』もまた『死んだら〜』に近い印象の映画です。森崎と言えば、世の中の不条理に対して“一億総中流階級”の意識など全くない庶民、言い方を変えれば全てのアウトローな人々が「ざけんなよ!このやろー!」とたくましく向かっていく姿を描いてきた映画作家ですが、今作は久々に森崎節が炸裂しています。しかし!『死んだら〜』の時も、話を広げすぎてまとまり切らなかったように、今回もまた・・・さらにバラバラな印象が残りました(苦笑)。それぞれのストーリーが上手くリンクしていません。特にバックボーンになる汚職事件が分かり辛いのが致命的です。多彩な登場人物(原田、倍賞の他に石橋蓮司、柄本明、岸部一徳、李麗仙、笑福亭松之助、塩見三省、余貴美子、加瀬亮)は皆魅力的なだけに惜しいんですよねぇ・・・77歳の森崎東としては精一杯なんかなぁ・・・ボソ。映画の完成度はそこそこですが、それよりも何よりも一番心奪われたのは、観ている最中ズーっと「誰だっけかなぁ・・・新山千春じゃないしなぁ・・・こんな女優いたっけかなぁ?」と、気になっていた養護学校の担任役です。あまりに自然で躍動感溢れる演技だったので、てっきり既存の役者だとばっかり思っていたら、全くの新人“肘井美佳”という女優でした。CMなどで露出している、所謂アイドル路線のタレントだそうですが、この娘は上手いですよ!初めての映画出演でこれだけの存在感を発揮するのは並大抵ではありません!何処かで見たことあるようなルックスがちょいと欠点ですが、それでも何処か土着的な印象を残す佇まいは生命力が漲る力強さを感じさせてくれます。しっかりと勉強してちゃんとした女優に育って欲しいなぁ・・・。


2004年12月01日(水)  春夏秋冬そして春 ニュースの天才 イブラヒムおじさんとコーランの花たち

『魚と寝る女』を観た時に「ああ、この監督とは相性悪そう・・・」と思い、前作の『悪い男』もスルーしたんですが、この監督特有の暴力シーンは今回は無い!というコトで観てきました。キム・ギドク監督作、2004年の韓国大鐘賞最優秀作品賞受賞作品『春夏秋冬そして春』です。確かに直接的な暴力シーンはありませんでしたが、怒りのシーンにしろ、ラストの歌声にしろ、異常なテンションの演出を見る限り、この監督には肉食動物の獣の血が流れているような気がします(笑)。ストーリーは予告編で想像した通りの展開で、特に言うコトはありません。そういう意味では今までで一番観やすいですし、東洋の神秘っぽいストーリーに海外のマスコミがゴロニャンしちゃうのも頷けます。まぁ、そんな話ですから、元々東洋人のオイラには、だからぁ?みたいな印象ですが(笑)。ただ、韓国の名勝と言われる国立公園に作られたロケセットは研ぎ澄まされた美しさを醸し出しており、一見の価値はあります。後から知ったコトなんですが、“冬”と“そして春”を演じた主人公は監督自身(“秋”の人物とは違い過ぎるだろ!)だそうです。しかし、この監督の作品は評価高いですねぇ・・・最新作の『サマリア』(かなりヤバそうでした・・・ボソ)はベルリン映画祭で最優秀監督賞受賞ですから!う〜ん・・・わからん!あ、そうそう!登場する和尚ですが、まるでヨーダのような・・・・ボソ。


ダース・ベイダーことへイデン・クリステンセン(笑)が主演、トム・クルーズが製作総指揮を担当している『ニュースの天才』。初メガホンになった監督のビリー・レイは『ボルケーノ』『ジャスティス』の脚本家として有名です。脚本家の初監督作・・・やはり一筋縄では行きません。多少映画的に納まり過ぎるきらいはありましたが、登場人物それぞれの印象が映画が進むにつれて見事としか言いようの無い変化を遂げます。エアフォースワンで唯一読まれている雑誌“ニューリパブリック”の人気ジャーナリストが書いた41の記事のうち27が全くの捏造だった!という実話の映画化ですが、そんなことも全く知らないで観た方が絶対面白いです。ダラダラと、もたついているようにしか見えない前半と、主人公・スティーヴン・グラスがどんどん壊れていく後半の対比は、ひょっとしたら狙い?と、思えてしまうほど、加速度をつけてクライマックスへ向かいます。ジャーナリスト物と言うのは、ともすると硬派なタッチで描かれる場合が多いのですが、この作品はそういう事実を追求するよりも、一人の人間が壊れていく様をあくまでも冷静な視点で見せつけます。正当化する為の、嘘の上塗り、恥の上塗り・・・それは巨額の公金をくすねたり、ギャンブルやヤミ金にハマったり、アバタもエクボで異性に溺れたりするコト等、つまり傍から見れば「何故?」としか思えない、人が時々落ちる狂った瞬間と大差ないことなのかもしれません。それにしても、捏造した記事が27もあったのに誰からもクレームが来なかったのが不思議です。そんなモンなんすかねぇ?っつーか、あんまりポピュラーじゃないんすか?だいたい、このスティーヴン・グラスという人物は最初から作家になっていれば良かったんじゃないのかなぁ・・・そんなにピューリッツァ賞が魅力的だったのかなぁ?イケメンのヘイデン・クリステンセンは神経質なキャラクターを好演しています。


オマー・シャリフが、超お久しぶりに主演した『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』。あちらこちらで賞を取っているらしいんですが、どうにも不甲斐ない作品でした。無駄なエピソードは多いし、大して重要とは思えない場面がやたらと冗長なのに“肝”となる部分の描写はすこぶる曖昧です。言いたいコトは分かりますが、この映画で描かれるストーリーが必要とは全く思えません。ナンだか何処かボヤけた印象の作品でした。監督は『うつくしい人生』のフランソワ・デュペイロン。概ね不評だった『うつくしい人生』、オイラは好きだったんですけどねぇ・・・トホホ。


2004年11月30日(火)  パニッシャー ハウルの動く城

観ようか観まいか迷っていたら『キャットウーマン』・・・終わってました(⌒o⌒;A で、もう一本、気になっていた『パニッシャー』です。始まってから制裁に走るあたりまでは良かったんだけどなぁ・・・もちろん、セオリー通りの展開ですけどね。その後がなぁ・・・いやぁ、実に中途半端な映画でした(苦笑)。ヘンテコな殺し屋サン達が出てきて「お、そういう妙竹林テイストなのねん」と思っていたら、チマチマせこい仕掛けして仲間割れさせたりするし、ウッソ〜!と言いたくなるような我慢強い隣人が出てくるし、小型爆弾をガンガン使ってド派手なシーンは作るし、演出の方向性がバッラバラ!ワケわかんねぇ〜!どうせB級なら、ヘンテコなまま突っ走って欲しかったです。ところでドルフ・ラングレン版は未見なんですけど、面白いんすか?


『千と千尋の神隠し』で世界を席巻した宮崎駿監督最新作『ハウルの動く城』。最初に言っておきますが、木村拓哉は悪くなかったですよ(笑)。例によって映像はすこぶる美しく、キャラクターは十分魅力的です。“宮崎ワールド”っつーのは、もうほとんど人間国宝級の腕前ですね。ある意味、オイラなんぞは画面を観ているだけで十分満足出来ます。で、今作ですが・・・溢れるイメージをこれでもか!と画面に焼き付けたダイナミックな前作と比べてしまうと、かなり脆弱です。個人的にはストーリーに全く魅力を感じませんでした。どれもこれもが底が浅く、たくさん用意した林檎を次々と一口だけかじっては放り出したしまった印象です。まぁ、それでも宮崎アニメとしては珍しい美貌の男性キャラとか、それなりには楽しめます。神木君は相変わらず上手いねぇ(笑)。


2004年11月22日(月)  TUBE

『TUBE』・・・<ネタバレ気味です・・・> 友人に「拾い物ですぜい!」と言われたのでスルーのつもりだったんですが、観に行ってきました。う〜ん・・・オイラはダメでした。簡単に言ってしまえば韓国版『スピード』で犯人が『シルミド』の生き残り見たいな(苦笑)。全編に渡って力技のみ!ファーストシーン、いきなり金浦空港での銃撃戦には度肝を抜かれましたが、こんな場所でこんな撮影、よく撮影許可が出たなぁ・・・という意味です。決して内容ではありません!そこんとこ誤解されると困ります!とにかく、撮影や演出はブルドーザーで高速道路をぶっ飛ばしている印象です。でも、そんな映画はハリウッドでは腐るほどありますよ。日本ではほとんどありませんが(苦笑)。しかし、幾らなんでも脚本まで「気合じゃー!」っつーのは、無理でしょ!韓国映画にありがちな、イマイチ分かり辛い人物関係や背景は置いといたとしても、たった3人で完全武装の機動隊30人以上を相手に真っ向勝負で銃撃戦を挑み、かすり傷ひとつなく(1名は主人公のたった1発の銃弾で死亡(笑))逃げ果せたりするのを置いといたとしても、たった2人で待ち伏せしている完全武装の機動隊30人以上と互角に銃撃戦を交わし、かすり傷ひとつなく(1名は主人公のたった1発の銃弾で死亡(笑))逃げ果せたりするのを置いといたとしても、脚本に穴が有り過ぎです。一気に解決かぁ〜!と思ったら、そこからまたダラダラと続いた挙句、ラストは「え、ええ〜!!!!なんじゃ、そりゃ〜!そ、そ、そんな終わりかい〜!」ってなるし、やたらと挿入される甘ったるいシーンは別の映画になってるし、何でこんな穴だらけの脚本でOK牧場なのか理解に苦しみます。っつーか、誰も言わなかったんすかねぇ?「これ、オカシイんじゃないですかぁ?」とか。ただ、安っぽいメロドラマも演じる主演カップルを除いた脇役陣はそれぞれキャラクターが揃っているので、こんな脚本じゃなかったら十分面白い映画になっていたような気もします。悪役のパク・サンミンは予告編から目立っていましたが、本編でもさすがの存在感です!逆に『ほえる犬は噛まない』『子猫をお願い』のペ・ドゥナはこの役は向いてないような気がしました。え、主人公ですかぁ?まさか“劇団ひとり”が韓国映画で主演しているとは思いませんでした。冗談ですよぉ〜(笑)。キム・ソックンですね・・・そんなの、どーでもイイじゃないですか(苦笑)。


2004年11月19日(金)  透光の樹 変身

前売りが480円まで落ちていました。邦画応援団としては、それは買っちゃうでしょ(苦笑)。というワケで『透光の樹』です。この手の大人の恋愛モノというのは苦手なジャンルなんですが、自分の年齢と同じような世代の話なので、描こうとしている世界は分からなくも無いです。監督は前作『絆』で久々に本格的な手腕を見せた根岸吉太郎。今となっては、数少ない昔ながらの映画作家だと思うのですが、個人的には、いつも後一歩足りない印象です。今回もまた、もうひとつ食い足りません。頭で考えられるだけのモノしか出て来ない・・・そんな感じです。基本的に、お利口さんなんですよ・・・もっと狂気の部分が無いと、中年男女の濃密な純愛なんて描けないと思うんですけどねぇ。25年前の二人のなれそめや、ラストのエピソードの描き方もかなり弱いですし、二人の逢引きシーンも、何処かギクシャクしています。似たような設定の『失楽園(森田芳光監督)』もキレイ過ぎて物足りなかったし(っつーか、こちらは話そのものがなぁ・・・(苦笑))。往年の神代辰巳、田中登を受け継ぐのは『ヴァイブレータ』の廣木隆一なのかなぁ・・・。また、当初の萩原健一(降板劇がグチャグチャな様相になっているようですが・・・)に代わって登場した永嶋敏行・・・これがどうもねぇ、最初から判っていたとはいえ、全く色気がありません。当然、狂おしいまでに惹かれあう二人の関係が、薄い印象しか残せなかったのは仕方が無いコトなのでしょう。そのせいか、秋吉久美子の演技もスムーズさに欠けていますし、結局は、萩原の降板から、全てがチグハグなまま終わった作品といえるでしょう。


あのカフカの『変身』の映画化作品です。カフカの『変身』と言えば“虫”ですが、最初は「え〜!マジかよ〜」と思いましたが、観ているうちに段々と“虫”に見えて来ますし、考えてみればこれ以外の方法が思いつきません。立ち込める重い空気を映し出す映像も、繊細かつ大胆な演出も「おお!これぞ、カフカの『変身』の映画化だぁ〜」と感心して見入っていると、いきなりフィルムが切れたように終わってしまいます。それも、結末もちょっと違っています。なんなんでしょ!この解釈は!腑に落ちません。そりゃ、カフカの『変身』と言えば、その解釈の仕方は千差万別でしょうけど、幾らなんでもこのストーリーではオイラは納得出来ません!だいたい、グレゴール・ザムザが“虫”に変身してしまったことから起こる出来事をキチンと描かないとダメでしょ!もちろん、そのようなストーリーにはなっているんですが、どうしようもなく中途半端で歯がゆいです。終わり方もコレでは違う話になってしまうんじゃないでしょうか?主演のエヴゲーニイ・ミローノフの熱演が報われませんよ!


2004年11月17日(水)  雨鱒の川 ロード88[出会い路、四国へ]

磯村一路・・・『がんばっていきまっしょい』で見せた才気は何処へ行ってしまったんでしょうか?その後の作品『船を降りたら彼女の島』『群青の夜の羽毛布』『解夏』等、どれもこれもが甘ったるく底の浅い作品ばかりです。そして『雨鱒の川』ですが、情け無いくらい魅力がありませんでした。はっきり言ってしまえば“陳腐”のひと言。北海道の大自然は美しく清々しい印象ですが(その辺りの演出は上手いんだよなぁ)、そこで演じられるストーリーに観るべきものは何もありません。手垢がついたようなエピソードばかりで説得力もありませんし、全てがバラバラでひとつの大きなストーリーとして昇華されていません。テンポもバランスも悪く、上映中に何度も外に出たくなりました。執拗に語られる子供時代もあまりにリアリティに欠けていて退屈そのもの!磯村一路・・・もう、ダメなんでしょうか?(´―`)┌ ヤレヤレ… そう言えば、星ゆり子・・・いい感じで老けてましたねぇ。また、今回初めて行った新規開店劇場“アミューズCQN”ですが、姉妹館の“シネ・アミューズ”とは比べ物にならないほど、美しく豪華です。でも、分かり辛いビルなんだよなぁ・・・何処からエレベーターに乗るのかさえ分かりません!どうして、こんなに分かり辛いのか理解に苦しみます。いくらカッコ良くたって、機能的じゃなければクソですよ!バッカみたい!


何やら世の中は四国八十八箇所を巡る“お遍路”ブームだそうで、というワケで、そこそこ評判の良い『ロード88[出会い路、四国へ]』。めちゃめちゃベタベタな映画(すっげぇ甘そう(笑))でした。まぁ、それなりに観られますが、別に劇場で金銭を払って観なくても良いでしょう。多少出来の良いTVドラマみたいですから(苦笑)。監督は御歳58歳の中村幻児なんですけど、幾らなんでもセンスが古過ぎ!しかし、この程度の映画で評判良いとか言われると、どうにも落ち着かないんですよねぇ・・・だって、どう観ても、子供だましとは言わないけれど、せいぜい小学生高学年向けじゃないですかぁ!ストーリーも薄っぺらいし、なんだかなぁ・・・ラストの手前味噌のオチにもビックリしましたよ。実話と勘違いしそうになりましたわ(笑)。また、この映画は“アミューズ”の25周年記念とかでチョイ役でアミューズ系の人々が色々出てましたなぁ・・・。それにしても、黒田福美・・・老けました。


2004年11月15日(月)  SAW

ヴァージン・シネマズ六本木に『ブック・オブ・ウォー』を観にいった時に、予告編をしつこく2回もやっていた『SAW』。アリャリャナ〜イ!『オールド・ボーイ』も“アリャリャナ〜イ!内容でしたが、こちらもさらに!アリャリャナ〜イ!作品です(笑)。それでも、間の取り方が上手いので最後まで飽きずに観ることが出来ますし、観て損も無いと思います。ただねぇ・・・穴があり過ぎなんですよ。何処まで行っても“何故?”“どうして?”“弱いよ!”ばっかり残っちゃいますが、個人的には、まぁ、いいかなと(苦笑)。とにかく惜しいんですよ。もう少し脚本を煮詰めれば良かったのになぁ・・・と、多くの人は思うんじゃないでしょうか?つまり、箸にも棒にもかからなければ、そんなコトも言わないと思うんですよね。友人は「キセルみたいな映画ですよね。最初と最後が出来てて、それから真ん中を作ったんでしょ!だから、無理があるんですよ!」なるほどねぇ・・・そういうコトなんすかねぇ?まぁ、そうだとしても、良く考えたとは思いますが・・・ボソ。原案は主演の一人を演じるリー・ワネルと監督のジェームズ・ワン。二人ともまだ27歳らしいですから、次に期待しましょう!また、ダニー・グローヴァーとか、モニカ・ポッターとか、あらまぁ!みたいな役者が脇を固めています。


2004年11月12日(金)  いま、会いにゆきます

『世界の中心で、愛を叫ぶ』に続き、二匹目のドジョウ狙いがバレバレの東宝+TBSの『いま、会いにゆきます』。美しい自然、お花畑、こぢんまりとした温もりのある木の家、郷愁を誘うおもちゃ箱のような工場跡地、どれもこれもが小奇麗なアイテムばかりで、こそばゆくなります。とにかく全ての設定がTVドラマのような雰囲気で、個人的には、もっとリアルに作った方が良いと思うんですけど、この映画がターゲットにしている人々には、この方が受けるんでしょう(苦笑)。例えば、雨の中、道路に放り出された真っ白い日記帳が、どうしていつまでも真っ白いままなんでしょう?(って、これってセカチューでもツッコミ入れてたなぁ(自爆))。と、まぁ、全部がそんな感じです。ストーリーは漫画化(漫画はもっとリアルな設定でしたが、原作はどっちなんでしょう?)されたモノを読んでいたので、オチは知っていました。昔だったら、大林宣彦が撮っていた話ですね(笑)。まぁ、ストーリーも竹内結子も好きだから、観に行ったようなモンですよ。もう、こんな無菌室のような映画じゃ満足出来ないなぁ・・・。


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