何事もなく廻り続ける世界が 僕だけ置き去りにしていくように思えて 後追いしても追いつくことはなかった
型落ちした商品みたいに 陳列されることなく迎えるとき きっと僕も廃品同様だね
所詮見た目だけ 何も追いつけない 覆い隠すことばかり考えてる
虚無に奇襲をかけられ回路は白紙 逆流するパルスは留まることを知らず 目を閉ざし遮光を試みる
何時消え去っても解らない 暁月夜のような危うさで 消えていく現在(いま)を眺めてた
冒涜ばかりでアレルギー体質 愛せないものばかりが転がってる ひとときは虚無を埋めるだけ
幼少期のドールハウス 愛着だらけのあの頃 今は何年もの埃を被ったまま
未だ消えない君の面影 擦れ違う重なりえない人 時々重なってしまう
あたしであった頃 ただ無垢に過多想いをしてた
僕は傍にいることしか出来ない 君が幾度となく 手紙を書こうとしても 僕はそうされると困るだけ 止めるだけ 静かな目覚めの無い眠りについて 未だ肩が震えているんだから
鮮明に浮かぶ君の姿 決して触れれる姿ではなく 笑って会話して違和感など無かった
存在しない空間での存在している僕 現実では無いと自らが掻き消していた
純粋なまでに理想として描いていたもの 喉から手が出るほど欲していた もう慣れてしまったけれど
泣いて 鳴いて 啼いて ないてたのは膝を抱えた小さな少年
哀しかったのは僕だけではない 気付かされた声の主 せめて君だけは笑っていて
閉鎖的で焦点が合わない 海の波が繰り返し繰り返し迫ってくる 呑み込まれるのは時間の問題でしかない
欠落 欠乏 欠陥気味 酸素がいき届かない 行き来が出来ない圧迫感 有刺鉄線に阻まれた外の世界
劣等な妄想 箱の中に流し込まれる食塩水 所詮僕は其処で溺れて溺死してるんだ 塩分で水面に浮かぶのを待ってる
忘却 焼却 退却 拒絶の意を示す 適当な言葉を並べた博愛主義者の言葉 白く続く天井に書き連ねられてる
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