―No,―

2005年01月19日(水) 陰鬱

あたしも、息してる
蟻さえ、息してる

哀しさは増せば増すほど
声、言葉にならず

恋ばかりではない
盲目になるのは

解っていても
本日は雨の為、憂鬱なり



2005年01月15日(土) 単分数

跳ね返る雨音が響く自室
止まない雨が厭(いと)わしい

君は来ない あの人も居ない
穏和過ぎる環境に不適応

虚ろな目で眺めてる視界の先は
判断力の鈍った歪んだ空白

婉曲になんて云わなくていい
綴りたいのはもっと質素な言葉

遠き日の記憶が入り交じり
拒んだままの君が邪魔をするね



2005年01月13日(木) untitled

貴女の居なくなった日 僕の死んだ日
決して一緒ではなかった

誰の跡もない積雪に踏み入れる
あまりに童心に返る機会など無く
常に在るのは冷たい冬と翳ったままの月

破壊の音も破滅の音も存在してないと思った
あの日の僕には無音の世界でしかなかったから
明かりなんて要らない 見えないものを沢山創ってた

上の空を見上げても幻蝶は飛び交うばかり
非現実の折り重なりが見せる幾重の画

狭い空間で閉ざしてみても
呼吸していることだけは変わりなく
静かに生きていることを噛み締めてる

作り笑いをせざるおえなくなった僕と僕の壊れない関係
君に癒えない傷を負わせてしまったままなのだろうか
結局は僕が僕である故に創ってしまったのであろうけれど



2005年01月06日(木) will

「愛してる」それだけで強くなれた気がした
「愛してる」それだけがただ虚しく響く

振り返ることの無かった君 気づかず歩んできた道
何かも幼すぎて欠けてしまった月も笑う

生きた証-あと-、残して 君には「さよなら」を
Happy Endにも別れを告げて
伝えられる言葉だけを書き留める 誰も気づかぬ僕へ...


「愛してる」それだけで強くなれた気がした
「愛してる」それだけがただ虚しく響く

君と過ごした2度の季節 初めて知った心が痛む
「大切」という言葉の意味 君が黙って答えてくれた 嬉しかった

音の無い詩-うた-、残して 君には「さよなら」を
Bad Endを知らない君に謝るしか出来ない僕
君を愛してたから...


「愛してる」それだけで強くなれた気がした
「愛してる」それだけがただ虚しく響く



2005年01月05日(水) 仮説

白い壁紙と無機質な配置の家具
漏れる日光と明かりを灯さないまま
静かに流れ無かった刻(とき)を思い出す

善し悪しすら見えず 目前に在るものが解らず
フェードアウトしてまた消えていく
机の裏に落ちてしまったままの大好きな玩具のように
何の声も聞こえず幻聴に魘される夢の中の夢

伸ばした手も爪を立てた背中も嘘で在れば
自責し続けても受け入れたくない自分も
飲み込まれなかったかもしれない

嗚咽混じりに綺麗に汚されたあなたを思い出す
遠い日の言葉に込められた思いに足を取られ
水面下で藻掻く僕を離してはくれない
経過に追いつけない遅刻者なのか

上書きばかりの僕だとして
離れられないのなら いつかは離すしかないのだろう
忘れ得ない日 笑いを失うあの日のこと


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まじゅ

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