押し殺して泣いていても放置してくれる その方が幸せなのかもしれないね いつも僕のことなんて何も視てないんだから
あの日とあの日とあの日も忘れたいことが整列してる 名前すら思い出せないなんてとても素敵なことで あの子もあの人も僕にとって約束なんて無いも同然だった
僕につきまとわないで 所詮、………する為でしょう その卑しい目で僕を視ないで 笑ってるのは解ったから 上の空は哀しいまでに澄んでいるのに いつも霞んだまま
必死に縋る子供のような眼 涙をいっぱい溜めて僕をみてた 泣いてたかどうかすら忘れてたいね
君のこと 葬り去ってた 嘆きの声は聞こえないふり
最善を尽くしても君を制御出来なかった 解っていても実現不可能な現実と 痛いほど冷たかった月の視線が存在してた
現実逃避を繰り返し行った 消えないものは今でも鮮やかに残ったまま
笑えてたときすら灰色に染まって 日に日に陰すら落としてることに気づかず 何も受け止めていなかっただけのこと
戻らない時を喜ばしく思ってた 所詮人間は過去がないと生きていけないのに
膝抱えて 笑って 一人、理由だけを考えて 忘れかけた記憶辿って戯れる
言いかけた言葉 今や思い出せない 想いが言葉にならず消えてた 先回り出来るほど僕は知らなかったね
届きそうな棚の上に置いた 遠くのようで近い貴女 苦悩の表情ばかりショーケースに飾られたまま 目覚めれば隣にあるのはいつの貴女でしょう
刻む針の音が響く部屋に月明かりは要らない 照らすところなんて何もないから そっと静かに 強制的にでも 戯れさせて
2005年01月24日(月) |
Trick or Treat |
真っ黒に染まった脳内シアター 始まりの合図など無く始まるシネマ
無駄な予告など無い断片的なはじまり サブリミナル効果を取り入れたもの
深海の砂のように容易に辿りつけないのに 時々背伸びしただけで届きそうになる
嗚咽の繰り返しだけ静かに響くシアターに 客はたったの二人 空席ばかりの空虚な隙間
声をあげても遮音されてるように振り返らない 傍で見た知らない貴女はただ映像を見ているだけ
最期を迎えていた貴女(過去)に触れても温もりなど無い ただ其れが貴女を愛しくさせるだけだから
聞き慣れた声 目覚めるはずのない目覚め ぼやけた視界のままに誰かが移る なぞった指だけでは認識不能
忘れるくらいに抱いてくれればいい 腕の傷が見えなくなるくらいまで
僕はあざ笑って愉しむから 貴女が堕落していく様を 触れるものさえ無くなってしまうほどの剥奪をして 閉じこめてあげるからそっと 僕だけのものに…
消え入りたい想いと非現実な空虚さが 満ちている中に理性など要らない 忘れさせて
跪かせた君の顔が僕をさらにそそらせて 歩き回らせるのが堪らないね 僕が傷くらい増やしてあげるから 二度と消えない刻印を
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