イレコミ音楽
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2002年08月21日(水) 「ガット・トゥ・ビー・リアル」シェリル・リン

「ガット・トゥ・ビー・リアル」シェリル・リン
「Got To Be Real」Cheryl Lynn 1978年


 ファンキーな曲の中でもファンキーな1曲!若かりし日々によく聞きました(笑)というか、ディスコへ行く度よく掛っていたと記憶してます。この曲がかかるとテンションが上がるというか、解放される気がしたんですよね♪
 
 浪人あけの19の春のことです。大学に合格したお祝いに友人がディスコへ連れて行ってくれました。六本木の透明エレベーターを昇ってゆくと、そこは見た事のない世界が広がっていました。とくかく初めての体験ゆえドッキドキ♪中は暗くフロアのまん中だけに怪しく照明が当たってる。そこでは芋を洗うように人々が踊り、異様な熱気に包まれておりました。場慣れしている友人はさっさとフロアで踊り出し、踊ろうと誘われたのですが、今一恥ずかしくて隅の方でジクジクしていると・・・、ダンスフロアを囲む台に外人ストリッパーのお姉さんたちが表れて踊りだすし・・・唖然・呆然・口があんぐり!終いには真っ暗になってチークタイムはあるわ(笑)こんな世界があるなんて〜!そらもうぅ〜びっくりましたよぅ・・・

 この曲を聞きながらふっとそんなことを思い出しました(笑)


 ファンファーレから刻まれるリズム、そしてシェリル・リンの伸びてはじける声♪この曲は解放系ソングですよ〜。とにかく明るくって天にも昇る気持ちになれて、陽気で素直に楽しめる曲です。単純に踊りたくなるのかも〜(笑)

 例によって訳詞を見ながらじっくり聞いてみると・・以外にも積極的な女性からの愛の歌のようでした。「あなたの愛は本物であってほしいの〜♪本物でなくちゃいけないの〜♪」って繰り返して歌ってるようです。ちょっと恐さを感じてしまいますが(笑)情熱的なのもたまにはいいのかもね。

 85〜90年頃はディスコからクラブへ変換の時代、どの店でもDJの方がこの曲を選曲されてました。盛り上がるのには欠かせない曲だったのかもしれません。この曲がかかると「ひゅーひゅー」とみんなが声を上げて踊ってたことが思い出されます。非常に懐かしいですわ♪


〈参考アルバム〉
ディスコ・ナイト SICP 141 2002年






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2002年08月14日(水) 「あなたにいてほしい」スウィング・アウト・シスター

「あなたにいてほしい」スウィング・アウト・シスター
「Now You're Not Here 」Swing Out Sister 1996年


 そっと肩をたたかれ、後ろを振りかえったら、傘を回してコリーンが歌い出してた・・・・そんなイメージがしてくるのです(微笑)

 ドラマ「真昼の月」の主題歌で1996年にドラマの為に作られヒットした曲です。ドラマは見てなかったんですが、なぜか?この曲だけは気になっていたのでありました。

 この曲を聞いていて思い浮かぶ記憶の風景は20歳の頃の東京青山です。女友達と朝まで飲んでて朝日を見に行こう!と骨董通りの望めるマンションの最上階へ上がってぼっと街を眺めていました。歩いてる人もいなくて、ただ、ディスコTOKYOからはモデルのような外人さん達が集団で出てきてて、そこだけが賑わっていた♪・・・そんな都会の朝を思い出してしまうんです。東京の光景が浮かぶのはこの曲が東京で作られたからかもしれませんネ。

 ボーカルのコリーンは英語の発音がはっきり♪うーん、流石ブリティッシュイングリッシュという感じ、どーにもこの感じが好きなんです。私の好きな“スタイル・カウンシル”などと都会的なイメージがリンクしてるようにも感じます。実は彼女はアートスクールの出身でファッションデザイナーでもあるのですが、音楽からもアートの部分が見えるような気がしてなりません。

 シーンとした高いピアノの音で穏やかにはじまるのこの曲。刻まれるリズムは軽く、どこかすり抜けてゆくボーカルのアンニュイさ♪たまりませんネ。ちょっと声がかすれ掛るあたりもセクシーさもいいし・・・、最後は「なよなひぃー♪」って歌ってる?いえいえ「Now You're Not Here 」ですが、訳すと「あなたはもうここにいな〜い♪」と歌ってるわけなのです。なんとなし〜「なよなひー」というイメージでしょ(笑)

 本当は失恋ソングで訳詞を読むとどん底なはずなのですが・・・なぜか?そう感じられないのはクールさがある都会的サウンドだからかも♪そこいらへんもとても面白く感じるのです♪


〈参考アルバム〉
「The Best of Swing Out Sister」PHCR-1460 1996年






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2002年08月13日(火) 「レモンを買おう」空気公団

「レモンを買おう」空気公団 1999年


 “キリンジ”に興味を持ったことから、この“空気公団”を知りました。70年代のソフトロックを集めた「喫茶ロックシリーズ」の中に、現代のソフトロックを集めた『喫茶ロックnow』というアルバムがあるんです。そのアルバムの中に入っていた「レモンを買おう」という曲にすっかり魅せられてしまいました。何度聞いてもいいんだな〜♪単純に好きなんです。

 そんなわけで“空気公団”に興味を持ちました。女の子3人組のバンドのようなものです・・・と紹介に書かれてましたけど(^^)音楽だけでなく、イラストを描かれたり、本や冊子、グッズなど作っているようです。彼女達のスタンスが面白くて楽しくて、HPもとてもよくできています、コラムや日記などもあって、身近なミュージシャンという感覚なのかもしれません。

 さて、この曲「レモンを買おう」は、なんでもない曲なんですよね。ボーカルの山崎さんがつぶやくように歌ってて、なにげなく流しながら聞いてても、そっとやさしさが伝わってきます。歌詞カードを片手によくよく聞いてみると、更にズドンと胸に届くものがありながらも、ほのぼのとしちゃうんです♪

 「何の意味もなく生きているようで、いつでも何かを忘れてはいなかった♪」このフレーズがリフレーンしながら、心に残るんですよね。

 聞き終わった後、単純に「がんばろう」って思えました。(^^)なんか魔力のようなものが曲の中に潜んでるようですよ、うふふ♪



〈参考アルバム〉
『喫茶ロックnow』FVCC-80149 2002年
『融』空気公団 TFCC 88178 2001年






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2002年08月09日(金) 「シルクの似合う夜」アイズレー・ブラザーズ

「シルクの似合う夜」アイズレー・ブラザーズ
「Between The Sheets」 The Isley Brothers 1983


 おお、なんと色っぽいんでしょ!思わずのけぞってしまうほどイケテル「Between The Sheets」です。この曲を知ったのは1990年頃、日本にもようやく黒っぽい音楽を歌う人が現れたと注目していた久保田利伸さん。彼が選曲したオムニバス・アルバムの中に入っていたんです。そして、すっかりこの曲に魅せられてしまったのでした。

 シンプルで落ち着いたムードから始まるこの曲。「へイ・ガール♪ホントに夢じゃないんだね〜♪」なんて歌いはじめてしまうあたりも実にグーなのです、たまりませんわ。拍手とべ−ズのリズムが身体に響いてくる感じもかなり好みです。静かに丁寧に歌い込まれているボーカルに「ウン♪」と吐息の掛声が入るのもセクシーですし、すんなりと耳に届いてくるその甘さ&柔らかさは絶品です。

 “アイズレー・ブラザーズ”と聞くと、もう1曲「ソウルレディ/That Lady」がインプットされておりまして、こちらももちろんグーなのですよね。そのムードと言ったら高級スモークサーモンのとろけるような甘さとファンキーの組み合わせが絶妙でたまらないのです。でもまぁ、落ち着いたアダルトムードと言ったら「Between The Sheets」の方だと思われます♪

 さて、この曲の英語タイトルを見ていただければ、だいたいの方ならピンとくる♪と思いますが、ソウルミュージックを聞いていくと、必ず出会うメイク・ラブ系セクシーソングです。ここまで歌ってしまうのは黒人音楽ならではの感性と受け止めております。それもストレートで逆にいいのかもしれません、たしかに色気たっぷりで恋人との愛を囁く系音楽ですが、決して嫌らしくなくスマートな品があるので、BGMにもグーなんですよね♪でも、まぁ日本語タイトルがセクシー過ぎてなくて含まれてて救われますです(笑)


 海辺のバカンス、熱い日差し、濡れた水着、そんな日のシルクの似合う夜・・・こんなムードを想像して聞いてみるのもいいかも・・・ネ♪



〈参考アルバム〉
『KISS MY THANG』久保田利伸セレクション CSCS 5337
『Between The Sheets』 The Isley Brothers SRCS 6125






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2002年08月07日(水) 「愛の奇跡」ヒデとロザンナ

「愛の奇跡」ヒデとロザンナ 1968


 突然、“愛”について考えてみたくなりまして・・・(笑)というのは大袈裟ですが、どーしても“愛”という言葉で思い出してしまうのは“ヒデとロザンナ”なんです。そして“愛”で思い出す歌も「愛の奇跡」なのでした。子供の頃から聞いてて、とても印象に残っている情熱的な“愛”の曲なのです。

 この曲の魅力は、ヒデのセクシーで伸びる声と、ロザンナのかわいらしさの漂う声♪そして二人のハーモニーにつきます。最も忘れられないのは間奏の部分なのでした。ヒデの「ララララ〜ラァラララ〜♪」にロザンナの「アモ〜レ♪アモ〜レミォー、てあも〜てあも〜てあぁ〜も〜〜♪」この部分が聞きたいがために曲を聞いているようなものですヨ(笑)非常に出来過ぎな歌謡曲なんですよね〜。

 前奏は衝撃的なタンゴっぽいイメージではじまります。全体的にドラマ仕立ての歌なんですが、むしろそこがゾクゾクするほど大好きな所なんです。それに外人サンがたどたどしい日本語で歌うのって無条件にかわいく思えてしまうもので、「くちびるが〜忘れられなくて〜♪」のロザンナの「る」の発音がなぜか色っぽくて思えてしまって、たまらないのです♪

 この歌を聞いているとレコードの音源より、テレビ番組内で歌われていたものの方がずっと迫力あったように記憶されています。ついつい白熱してしまう情熱の歌謡曲だったな〜。やっぱ、今聞いても大好きなままかもしれませんです、ハイ!

 その他にも「粋なうわさ」「ローマの奇跡」「愛は傷つきやすく」などもそれぞれいいのだけど、「愛の奇跡」は前奏だけでもドキドキしてしまう(笑)そんな大好きな曲です。うーん、情熱的な“愛”・・・いいですわ♪昼ドラの世界とも共通しそう♪


〈参考アルバム〉
「恋すれど廃盤大全集」COCA-6977~78 1990






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2002年08月01日(木) 『バイバイグットバイサラバイ』斉藤哲夫

『バイバイグットバイサラバイ』斉藤哲夫 1973


 懐かしいアルバムを見つけてホクホク喜んで買ってまいりました。高校時代にレンタル・レコードで借りてきて聞き込んでいた思い出の一枚です。

 斉藤哲夫さんと言えば、CM「いまの君は〜ピカピカに光って〜♪」で有名ですが、私にとってはそれより少し前の、『バイバイグットバイサラバイ』のアルバムが特にお気に入りなのでした。70年代初頭の生なヤング!?の声が叫ばれて、興味深々に聞き入ったものでした・・・。今思うと、斉藤さんの曲を通して団塊の生な心の叫びに触れられ、ちょっとその世代を垣間見た感じだったのかもしれません。

 このアルバムのいいところは、「今日と明日をむすぶかけ橋」から始まり「吉祥寺」でしんみり終わるあたりです。高校時代にテープを聞きながら、ノートに歌詞を書き写したことも懐かしく蘇ってきます。「親愛なる紳士淑女の為に、世の中とは奇々怪々諸説諸々」なんて、中々書こうと思って書くような言葉でないから、特に印象に残ってるのかも・・・当時はそういう言葉の羅列さえ、なぜか新鮮で面白く思えていた私です。

 今聞いてみても、相変わらずたまりませんね〜、なんか今でも心にグサグサと来る感じ♪

 「ねぇ君」という曲は特に好きなんです、この中にカレンダーボーイのメロディなんかもうまーく組み込まれてて思わず微笑んでしまうし・・♪「バイバイグットバイサラバイ」のピアノも泣いてるセレナーデって感じ♪「もう春です」こちらのフレーズはよく思い出すもの、春になったら古いものを捨てましょう・・・っとネ。ついでに「合間をぬって」のアルペジオ・ギターの短くてなんでもない曲もいいんですよね、そして「吉祥寺」を聞いてると、吉祥寺を自転車で走ってる映像が浮かんできそうなんです♪

 男っぽすぎなくて結構さらりとマジな事を歌ってしまっている斉藤哲夫さんのスタンスはいいな♪この時代のこの音楽だからこそ、なんかいいんですよね♪今の彼の音楽は知らないのですが、この1973年時点の彼の音楽をとても好んでるのです♪



〈参考アルバム〉
斉藤哲夫『バイバイグットバイサラバイ』CSCL 1251 1973






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2002年07月27日(土) 「玩具のような振る舞いで」キリンジ

「玩具のような振る舞いで」キリンジ 2001


 このところずっと好んで聞いているのは“キリンジ”です。「エイリアンズ」に惚れ込んでしまってから、彼等のアルバムを一枚づつ買い求めて聞いててどうにもハマッテマス。彼等兄弟の音楽センス、メロディや歌詞の感覚が好きで、なぜだか感性をコソコソとくすぐられるんです。

 最近になって買った『Fine』というアルバムを流してかけているうち、ちょっぴりせつないメロディが耳に残る「玩具のような振る舞いで」という曲が気になり出しました。気になるとつい追求したくなるタイプなので(笑)いつも通り歌詞カード片手に深く聞き入ってみると・・・この曲のよさがじわりじわじわと伝わってくるんです。

 歌詞には微妙な心境が繊細に綴られていて、それがセンチメンタルなメロディにやさしくのっかって胸に響いてきます。全てにおいてやさしいムード、それにプラスちょっぴり甘い♪これはかなり魅力なのです。

 別サビに「軽はずみなことはしたくはない〜そうだろ〜したくはないさ〜♪」ここが決め手です。たまらないのはこのメロディと訴えです。この気持ちはとても大事かもしれませんね、あらゆることに通じるのかも・・・。

 いつだってやさしくされたい♪とは誰もが思うものですが、実のところ、年がら年中やさしくされていたらどうかな?って思ってしまいます、きっとマヒしちゃうじゃないのかな〜。もしかしたら、ここぞという時の本当のやさしさしかいらないのかも♪この曲を聞いてて、ふとそんなことを思っちゃいました。

〈参考アルバム〉
キリンジ『Fine』2001






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2002年07月23日(火) 「暑い夏の夜」シック

「暑い夏の夜」シック 
「Warm Summer Nights」CHIC 1979


 こう毎晩暑さが続くと選曲も変わってまいります。夏に聞くなら何かな?と考えていたら、忘れられない1曲を思い出しました。“シック”の「暑い夏の夜」です。彼等の名前を聞いて連想するのは「おしゃれフリーク」や「ダンス・ダンス・ダンス」「グット・タイムス」などのディスコ・サウンドですよね。でもでも、名曲に隠れてあま〜いスローバラードのいいのがひっそり潜んでいたりするのです。

 この曲にはかなりの思い入れがありまして、ある方にもらったテープの中に入っていた曲で、そのテープはとても大事にしてました。人様が編成したオムニバステープって、自分にはない選曲ゆえ妙に感動して好きになったりするものです。ある日、ラジカセでこのテープで聞きながら仕事をしようとしてたのですが、しばらくしても音が聞こえてこないのです。あれ?、おかしいなぁ?とラジカセを覗き込んでビックリ!!う゛ぁ〜〜〜!!(冷汗)再生ボタンと録音用赤い牡丹を間違って押してる!やってしまいました!!そう、かぶせて録音してしまってたのです。ガーーーーーン!!(顔面蒼白)

 というわけで、45分テープのA面のほとんどが無音になってしまいました。(涙目)間抜けなことです、ツメを折っておけばと悔やまれました。そんなわけで記憶の糸をたどりながらの音探し・・・じょじょに1、2曲が見つかり始めた頃、なにげなく買った“シック”のベスト盤を聞いてて思わず最後の曲に絶句しました!!いやぁ、まったく検討つかない所にあったのね!それは星飛雄馬の号泣に近い「オレは今、もーれつに感動している・・・」の感動、感動、聞いてはまた感動の嵐でした(笑)

 この曲、可憐なピアノからゆったりと始まるんです。「マビ〜」「でげろ〜」とセクシーな吐息の意味深な?言葉が入り、甘いサウンドに乗せて単調な女性コーラスが永遠に続いて行きます。途中の間奏部分、ピアノが甘く泣いていて絶品です。どーも「今宵、愛してくれますか?」って色っぽく歌われているのですが、あまりにも単調な曲なのでセクシーさよりも、暑苦しさを余計に感じるようでした。(笑)

 単調・・・それは暑さの象徴なのかもしれません。ジワジワ〜と暑い感覚♪私の夏のイメージはちょっとセクシーで眠くなるほど単調な「暑い夏の夜」です♪でも何度聞いてもいいのよね、この曲。さすがシック!ウルトラ♪




〈参考アルバム〉
「Their Greatest Hits/ ROSE ROYCE・CHIC」DIN CD23 1991






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追伸(8/22)
その後、「危険な関係」AMCY 3026 1979年のアルバムを手に入れたら、
あのささいている言葉「マビ〜」とは「Papi」パピ〜♪と、
「でげろ〜」とは「Te quiero」愛してるよ♪と、
歌っていることが判明しました!なんとスペイン語だったようです。
わざわざ、囁きをスペイン語にしちゃうあたりなんぞは、
更に暑さ倍増させちゃいますよね♪シック・ウルトラ。


2002年07月18日(木) 「たんぽぽ」ガロ

「たんぽぽ」ガロ 1971


 小学生でガロのファースト・アルバムに魅了され〜ほぼ27年ぶりで「たんぽぽ」を聞きました。 ・・・やっぱり好きな曲は時を経ても変わりません。当時まま、耳に、胸に届いてくるようです。それもセピア色でちょっとセンチメンタル、素朴な童話のように・・・。

 この歌を聞いてると・・・小さな丘にひっそりと咲き、風にゆらゆら揺れてるたんぽぽの姿が浮かんできます。昼間の森のある丘の情景から、赤い夕日なって、次第に、月の光、青く透き通った水、夜のイメージへと広がってゆきます。とてもきれいなメロディと歌詞なので、胸に染入り心地よく響いてきます。

 ワルツのリズムでひっそりとつまびかれるアコースティックギターの音色。そのリズムの単純さ、2台のギターで掛け合いが尚一層神秘さを作り出しているようです。しかもそれに乗せてささやくように淡々とはかなく歌われているあたりもたまらなく魅惑なのです。

 流れの早い世の中にあって、こういう曲に再び出会うと芯からホッとします。そこにある自然だけがありのままで美しくみえる、たんぽぽのような雑草が愛おしく見えたりする・・・。すごく単純な曲ですが、だからこそ何か真理までも感じられるのかもしれないな〜。

 この曲は私の心のホームのような曲です。自分の戻る場所の一角にあるのが、この曲の世界かもしれません。それにしても不思議な世界なんですよね〜ガロって。


<参考CD>
「ガロ・ベストアルバム」BY3234






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2002年07月14日(日) 「東京」という曲

「東京」という曲


 たまたま“サニーディサービス”の「東京」を聞いて、同じタイトルの曲が2、3曲浮かんだことから、「東京」という名の曲をつい追求したくなってしまいました。

 単純に思い出されるのは、1974年“マイ・ペース”の「東京」です。一行で歌詞の雰囲気を表すと、花の都にいる彼女への思い、それは車窓から・・という感じなのかな、ちょっと軽いリズムなのに切ない曲です。その他にはどんな「東京」があるのか、検索などしていると、“くるり”「東京」とい曲のことが沢山書かれており、ん?これは一体どんな曲なのだろう?と聞いてみたくなりました。そこで、探して買いもとめて聞いてみました。

 “くるり”「東京」は一行でいうと東京に出てきた彼から、故郷の彼女へ手紙、ウーン流石♪皆さんが反応するだけはある曲だと感じました。地方から大都会へ出てきて思う事・・・なんとなくそのニュアンスを手紙風に綴ってる曲なのです。これは突き刺さらんばかりのマナな気持ち、東京へ出てきた人なら誰でも感じ反応するストレートな曲です。

 さて、サニーディ・サービスの「東京」を一行でいうと、空想懐古詩的トウキョウ・・・と言う感じかな?(謎)・・・アコギのかわいい曲で、曽我部恵一君がインスパイアーされた作家・吉井勇氏と中山晋平氏の名前が記載されてます。このあたりから〜歌詞や雰囲気を吉井勇氏の文学ムードで、中山晋平氏の曲的に童謡っぽく捕らえてるのかな〜なんて思われるのでした。シャララ〜♪がチャーミングよね。

 そしてもう一曲、私の中では一番「東京」であると思われる歌です。加川良さんの「東京」を思い出します。軽快なアコギの音色で都会を皮肉った力強い歌です。この曲の歌詞に「ウナセラデ東京」とザ・ピーナッツの曲のタイトル用いてる所がとても面白いと思われるのでした。

 最後ですが、「これを書こう!」と思った瞬間、リアルタイムに桑田佳祐さんの「東京」がリリースされました。運良くNHKで放送されたミュージックビデオをすかさず録画して見ておりました。ここに描かれているのは現代の「東京」の姿、ドラムの荒打からはじまる日活映画のような世界です♪たぶん、この曲は夢の中のような、妄想の「東京」の姿なのかも、それを「東京は雨ふり〜♪」と、東京のイメージを雨とくっつけて表現しており、重ための哀愁がヒシヒシ伝わってきます。このギターの重さ加減がベリベリ胸にきちゃいます。かなり淋しげかも・・・影の「東京」かな。


 これら以外にはもっと沢山の東京の歌が存在しています。みなさんはどんな東京の歌が浮かびますか?私はこんな感じでした。こういう視点もたまにはいいかもね。



〈参考アルバム〉
『東京』サニーディ・サービス MDCL-1303 1996
「東京」くるり VICL-35032 1998
『音故知新』VICL-8001  マイ・ペース「東京」1974
『やぁ。』加川良 URL-1035 1973






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