最近ルンバが保育園でハマッている遊び。それはお医者さんごっこである。
お医者さんごっこの花形、それはなんといってもドクター役だと思うだろう。私もそう思っていた。ところがルンバ、つくづく変わり者である。彼がハマッているのは、病人役なのだ。
登園すると、いそいそと人形用の小さな布団を何枚も出してきて、この暑いのに自分の全身にかけて横になる。そうして、いつも看護婦としてこの遊びにつきあってくれるMちゃんに、 「Mちゃん、ルンバくん、おねちゅ出ちゃった」 と言って、介抱してもらうのである。
Mちゃんはと言えば、フォークでルンバの腕を刺したり(注射のつもり?)、プラスチックのカップを口に押し付けたり(酸素マスクのつもり?)、やりたい放題である。そして、なされるがままのルンバ。これが、毎朝お決まりの光景になってしまった。
それにしても、ルンバは単に寝ているだけ、やりたい放題やられているだけだというのに、一体なにが楽しいのだろう? ほかのお友達にも、 「ルンバくん、またそれやってるの?」 とあきれられながら、毎朝Mちゃんの顔を見ると、 「おねちゅ出ちゃった〜」 とフラフラし始めるルンバなのであった。
|