2003年10月14日(火) |
多かったり少なかったり |
このごろルンバが謎の言葉を発していた。 「かがむし」である。
なにかの虫だということだけは確かなのだが、一体何を指しているのか、見当がつかなかった。それが、ふとした拍子にひらめいてしまった。
「蚊」だったのだ。
実家は草木の茂った庭があるせいか、蚊が多い。こんなに涼しくなったというのに、ひとたび庭に出ると、ブンブンと周囲を飛び交い始める。耳元でブーン…というイヤな音を聞くたびに、ルンバは 「かががいる」 「かがむしがいる!」 と騒いでいたのだった。
周囲の大人が「蚊がいる」と言っているのを聞き、「かが」までが虫の名前だと思ってしまったのだろう。さらに「むし」を付け加えて、オリジナルの言葉にしてしまった。そういえば最近、「クモ」のことを「クモむし」とか言っているしなあ。言葉がかなりしっかりしてきた一方で、まだまだ解読不能のオリジナル語を生産してしまうお年頃なんだなあ。
先日、近所を散歩していたら、ルンバが 「き がある!」 「あ、あっちにも き!」 と叫んだ。指差していたのは「木」。てっきり木のことを言っているのだと思っていたら、なんだか話が食い違う。…彼が指差していたのは、「柿」だったのだ。なぜか「か」が抜け落ちてしまい、「き」だけになってしまったらしい。まったくもう、多かったり、少なかったり。3歳児の言葉は、まだまだ難しい。
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