竹の、林を通り抜け、前に、見えたのは……陽をはじく、茅葺きの、屋根の、美しさ。鶴川の、かくれ里、ここは、“無愛想”――もとい、武相荘(ぶあいそう)。武蔵の国、相模の国、その、境に位置をする、白洲次郎・白洲正子が、愛し、住んだ家――