白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2007年08月20日(月) お日様と夏帽子


 

伺った、話では、
暑い夏、日中に、
長く、外出していると、
髪の毛が、50度の、温度にもなるとか。



特に、小さなお子さんは、
頭の位置が、地面から、
とても、近いため。


高い、地熱の影響で、
大人より、一層に、上がってしまうそう……




…と、云うことは。



丘の上の、鷹くんが、
幼少の頃には。


かの、友雅先生は、
夏の昼、鷹くんが、
外出の際には。



いそいそと、つばのある、帽子を持ち出して。



「外に、出るのかい…?

お日様が、高いから、かぶってゆきなさい――」



そう云って、鷹くんに、
帽子をかぶらせて。


にっこりと、微笑んで、彼を、送ったり……




また、小さな鷹くんは、
大きめの、つばの下、
にっこりと、お日様の、
ように、微笑んで。


「ありがとうございます、先生。

では、行ってきます」



そう云って、たったっと、駆け出していったり……






そういうことも、あったかと、想像をしました。






…熱く、煮えていますものは、おのれの頭です……


















 


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桂子 [HOMEPAGE]